【本要約】STOIC 人生の教科書「ストイシズム」Part2:受け入れる
人生は短い。では、どう生きるか?
今回ご紹介するのは「STOIC 人生の教科書ストイシズム」(著者:ブリタニー・ポラット/翻訳:花塚 恵)です。
2000年以上の時を経て、語り継がれてきたストア哲学の叡智に触れることで、冒頭の究極の問いに対して後悔せず自信をもって生きることができます。
前回のパート1から引き続き、今回は実践パート2として「受け入れる」についてご紹介します。
ストイシズムとは何か?など概要を知りたい方はパート1の記事冒頭にまとめてありますので、合わせてご覧ください。
Part2「受け入れる」
このパートでは自分の人生をありのままに受け入れるとともに、新たな課題が生まれても適応し、美しくも予測不可能な世界そのものを受けれる力を手に入れます。
1.いまを手に入れる
先延ばしほど人生を無駄にするものはありません。
先延ばしは人から1日を取り上げ、今日も明日も無駄にする行為です。
あなたは何を目指しているのでしょうか?これからやってくることは全て不確実です。ただ今を生きましょう!
いまという時間にとって脅威は何でしょうか?
セネカは今という時間は二度とこないのだから、今すぐ成し遂げたいことに取り掛かるように説きます。
時間は不確かで頼りにならないですが、今、この瞬間にとる行動は頼りになります。
1. いま現在、あなたの前にはどんな機会やチャンスが広がっているでしょうか?今日、つかむべき機会やチャンスを1つ書いて今すぐ取り組みましょう。
2. 瞬間、瞬間を満喫する1日はどんなものになるでしょうか?あなたの感情や内面はどう感じるでしょうか?
2.欲に流されるな
望むもの全てを手に入れることはできません。しかし自分にあるものを喜んで活用することはできます。
望みが満たされると次のものが欲しくなります。そうして終わることのない消費サイクルにはまっていきます。
セネカはすでに自分にあるものに目を向けて満足する方が賢明だと諭しています。
それは有形のモノに限らず、寛容さや親切心といった目に見えないものも含まれます。
1. 自分の資質など目に見えないもっていて良かったものを10個リストアップしましょう。さらに、見たり触れたり聴いたりできる所有物についても10個リストアップしましょう。
2. 人生においてあなたが今、祝福したいことは何でしょうか?理由を含めて考えてみましょう。
3.変化を受け入れる
ブドウも未熟なブドウ、熟したブドウ、干したブドウのように絶えず時間とともに変化します。
変化は人生において自然なことです。
だからその変化に抵抗するのではなく、自然の摂理として穏やかに受け入れましょう。
1. この1年を振り返り、あなたに起きた大きな変化を2つ挙げてみましょう。そういた変化に対して、あなたはどのように反応しただろうか?
2. これまでに経験してきた大きな変化を1つ挙げてみましょう。「ある状態から別の状態へと移行する動き」と捉えて科学の実験者になったつもりで、客観的に「何がどうなったか?」説明してみましょう。
4.逆境を受け止める
木は強い風に吹き付けられるから、しっかり根を土にはり、強く成長します。
人は厳しい環境の中にいるからこそ、その環境で生き抜くために、勉強やスキルを身に付け、自分自身への自信や強い精神力が育まれます。
1. あなたが過去に出会った最も辛い経験や出来事、問題を1つ挙げましょう。その問題の考え方を変えてみましょう。
その問題のおかげで鍛えられたところはどこでしょうか?過去に戻って、その問題に出会わない道を選びたいと思うでしょうか?
2. 自分を木に見立てた場合、根や枝、葉はどうでしょうか?強い風が吹いても大丈夫でしょうか?強くしたいと思う部分はどこでしょうか?
5.もしそれがなかったら?
マルクス・アウレリウスは感謝の心をもつ大切さを最初に諭した一人です。
1. これがないと生きていけないものを10個あげましょう(人でもモノでも機会でも出来事なんでもよいです)。
その中から3つ消さなければならないと仮定して線を引いて消しましょう。その時の気持ちの変化はどうでしょうか?
2. あなたにとって人生で最も影響力を与えた人は誰でしょうか?(血縁者以外で)その人との出会いがなかったら、どうなっていたでしょうか?
6.死に向き合う
わたしは永遠ではなく、人間です。私は1時間として生まれ、他の1時間として過ぎ去らねばなりません。
死は人生で数少ない確実に起こる一つです。
ストイシズムでは「私達の存在ははかない」という揺るぎない事実を尊重し、自分の死を壮大な物語の一つとしてみなすよう説いています。
1. 死は必然だと考えると、何か行動を起こしたくなるのではないでしょうか。
・今すぐ感謝を伝えたい人
・今日から習慣にしたい自分のためになること
・今日寝るまで必ず行う小さな親切
もし明日死ぬと仮定するなら、今日この瞬間何をするでしょうか?
7.この瞬間に集中する
この瞬間以外の人生はすべて過去か不確かなものです。
マルクス・アウレリウスは過去や未来のことは一切気にせず、いまという瞬間の充実に専念するよう諭しています。
1. 落ち着けるところに座り5分だけ、いまのあなたの思考を観察してみましょう。過去や未来を彷徨っているでしょうか。今この瞬間に意識を集中させてみましょう。
2. いまという瞬間に完全に没入できたときのことを書き出しましょう。それはどういう時で何か条件があったかなども一緒に書いてみましょう。