【本要約】さぁ旅に出よう!「TIME OFF タイム・オフ」〜戦略的休息術
今回ご紹介するのは「TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術」(著者:ジョン・フィッチ とマックス・フレンゼル )です。
こんな経験ありませんか?
- 会議中やオフィスではなく、散歩中や布団に入った時に、良いアイディアが浮かんだ。
- 仕事で煮詰まった時にジムで運動したら頭がスッキリした。
- 悲しいことがあったけど、音楽を聞いたり楽器を弾いていたら気分が晴れた。
- 旅に出たら色々リセットできた。
これらは偶然ではありません。
このメカニズムを戦略的に実生活に取り組むことで生産性や創造性を飛躍的にアップすること可能です。
全527ページの中から、僕が特に大切だと感じた部分を要約してみました。
TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術
序章
この記事の目次
「タイム・オフ」とは?
「タイム・オフ」とは、仕事から逃げることではない。
むしろ仕事にとって必要不可欠なもので、人生にも働くことにもかかせないものだ。
クリエイティビティやビッグアイディアへの戦略は、時間と余裕の中で遊ばせてじっくり温めるところから始まる。
タイムオフ(休息理論)とは、自分の一番深いところにあるクリエイティビティの可能性を見つけて解き放つためのものだ。
AIの登場で人類史上はじめて、誰もが余暇階級(有閑階級)に加われるようになるのだ。
自動化できるタスクに長時間労働をして忙しくする必要はない。それらを全てAIに任せる。
一方で、クリエイティビティとエンパシーはこれからも人間にしか備わらない力だ。
アリストテレスの教え
アリストテレス曰く、「労働は余暇のためにある。余暇は労働のためにある。」
古代ギリシャでは、労働とは高尚(俗っぽくない、品が高い)な余暇とされることであった。
音楽であったり、思索であったり。
(余暇=レジャーはギリシャ語、ラテン語で英語のSchoolでもある)
昔は自然の成り行きの中で労働をしていた。
海が落ち着いていたら漁に行き、牛の世話をする。
それが生産性を追求する時代になり、人々に時間に価値が生まれた。
雇用主は労働者の時間に対して対価を払う。
労働者を効率的に働いてもらうために、時間管理という制度も生まれた。
労働者は労働と余暇を時間で区切る必要があり、余暇の時間を労働に費やせすことでお金を得るなど生産的な時間になった。
クロノス時間とカイロス時間
- クロノス時間: 時計が刻む客観的な時間。日常のスケジュールや締め切りに追われる時間。
- カイロス時間: 個々の感覚に基づく主観的な時間。瞬間瞬間に感じる充実感やインスピレーションが得られる時間。
好きな人と過ごす楽しい3時間と、嫌いな人と一緒にいる3時間では主観的な時間がまるで違う。
カイロスは俊足だ。逃してしまうと、あっという間にいなくなる。
ギリシャの長寿の島ではカイロス時間で生きている人が多い。
子供の頃に意識していたのはカイロス時間であり、大人になるとクロノス時間で生活する人が増える。
時間通りに約束をして時間に縛らえる。常に時計を観て時間を意識して生活をする。
退屈でも熱狂していても、時間で区切る。
そうではなく、たまにはカイロス時間で過ごしてみるのもTIME OFFの実践になる。
何か好きなことを時間を忘れて没頭するなどがそれにあたる。
もう少し続けたいけどもう時間だから───この時間の後はこれをしないといけない───ではなく。
現代の労働のパラドックス
上流階級が下層階級の労働力と生産性を管理するたために以下のようなコピー(パンフレット)が作成された。
早起きの習慣を見に付けさせれば、貧しいものもの適切な時間に寝床につき、正しい秩序と経済が家庭にもたらされる───
この狙いは早起きを奨励することで、朝早く起きれば夜遊ぶこともなく、規則正しく労働者を働かせることができる。
社会の秩序もとれるし、双方にとって一石二鳥なのだ。
一方で、多くの人は労働に自己の存在を見出そうとしているが、同時に多くの人はその労働が好きではない。
好きではない労働に自己の存在を見出そうというのが無理である。
まずは労働それ自体を好きになること、そしてその質と時間の両方で自分自身で折り合いつける必要がある。
1日4時間労働の効能
自動車メーカーのフォードは当時労働時間が週6日、10時間だったものを週5日、8時間にして労働者を募った。
狙いとしては、労働時間を減らすことで優秀な人材を確保すること、少ない時間でより生産的な仕事ができるようになること、そして労働者の労働時間を減らすことで、余暇時間が増えて、自動車など消費市場が活発化することを狙ったものだった。
働く時間が増えれば、人々は文明や文化に貢献しよう等とは思わないし、それらについて学ぼうという気持ちにもなれない。
実践しよう!
余暇は無為な時間ではなく、自分自身の好奇心が赴くままに、クリエイティビティを発揮する活動に1日30分でも当てよう。
忙しいことが評価される時代
フォードが1920年に掲げた労働時間を10時間から8時間に減らしたことで、人々は労働時間がより短いものへとなると期待したが現実は逆だ。平均的なアメリカ人は週平均48時間労働してる。これは1920年よりも増えている。
理由は沢山あるが興味深い一つにナレッジワークが増えたことによる成果と評価の問題だ。
車を1日に8台作れるようになったという量の面での生産性は評価しやすい一方、アイディアやクリエイティビティは評価に反映しにくい。
だから人々は忙しくしている人を評価するようになった。
与えられた時間を思いっきり忙しくしていること=よく働いているという単純な見え方ができるからだ。
アリストテレスが掲げた高尚な余暇とは真逆だ。
マイクロステップ
新しい習慣やチャレンジをする場合は、マイクロステップ(小さな一步)から始める。
いきなり大きな目標をかすのではなく、不安になるくらい小さなことから始める。
絵を書くなら四角形から、早起きをしたければ、就寝前に1分だけデジタル機器を手放して瞑想したり、引っ越しをしたければ、いきなり引っ越しにかからず、不要なモノから掃除をしたり。
休暇もいきなり長期的に休まなくても、まずは作業の合間に1分だけ窓の外をぼーっと眺めたり、外に気分転換で散歩してもいい。
創造する
クリエイティビティ(創造)をもたらすフロー
クリエイティビティのフローに入るためのステップは4つだ。
- 机の上で考える(オフィスワーク/タイムオン)
- 一旦、離れて別の高尚な余暇を過ごす(タイムオフ)
- アイディアがぱっとひらめく
- アイディアを確認・検証する
8時間労働は肉体労働のために設定された時間でナレッジワーカーにとって、現代の知識労働に換算すると16時間相当に値する。
精神的にも8時間集中して仕事をすることは不可能。
定期的に散歩に出かけたりと、タイムオフの時間を1日の中でも作る。
事実、ベートーヴェンやチャイコフスキーは森や湖、田園など毎朝2時間散歩して、作曲作業とは別の高尚な余暇を過ごしていた。
この時間がもたらすインスピレーションの効能を彼らは長年の生活で感じ取っていたに違いない。
アイディアやひらめきは部屋の中で生まれるものではない。
一旦、仕事でとりかかり、後は離れて自分のひらめきを信じて、他のことに没頭しよう。
ひらめいたアイディアは逃さないようにすぐにメモをとることだけを心がける。
メンタルが求めているのは「休息」ではななく「変化」
一つのことを探求するよりも、複数のことを同時にすることで、それらの重なる部分が出てきて、課題が解決することがある。
一流のジャズアーティストは色々なジャンルの楽器や演奏スタイルを自由にやってきた人が多い。
一方、クラシックを専門にやってきた人は楽譜通りに繰り返しの練習をしてきた。
アプローチから変化することで、新しい音楽ジャンルが生まれた。
スローモーション・マルチタスキング
一般的にマルチタスクは短時間で様々なことをやることで生産性が落ちるとされている。
分、時、日という短いタイムスパンの中で、一日になんどもメールチェックをしたり、会議をしたり、企画書を作成したり、違う仕事を行き来したり。
人間は一度に一つタスクしか処理はできない。
だから集中力が無断され続け生産性もクリエイティビティも発揮できない。
逆に人は探究心を発揮するとクリエイティブになれる。
優秀な科学者に共通していたのは、興味のあるプロジェクトや事柄に対して週、月、年単位でゆっくり複数取り組んでいたことだった。
いくつかのプロジェクトを同時進行させながら、探究心を温め、それらを長い年月をかけて行き来したおかげで、点と点が結びつき、線となり、新たな発見やクリエイティビティが発揮されたのだ。
実践しよう!
仕事でも趣味でも何か時間をかけても取り組みたいことを書き出して、長いスパンで同時進行してみよう。
マルチドリーム
夢は一つに絞る必要はない。
仕事以外の趣味でも沢山の夢を持つことで、それらがやはり点と点が線となり、お互いにいい影響となる。
夢は独立したものではなく、一つの夢が前に進むと他の夢も前に進むことになる。そんな夢を沢山持っていれば、沢山の夢を同時に進めることができる。
仕事という沼から抜け出す
沼にはまらないために(抜け出すために)はその沼から距離をとるしかない。時間的、空間的な距離だ。
しばらく離れることで、新たな発見や気付きが生まれる。
1〜2週間、今いる場所から離れて旅行するなどはとても良いことだ。
休息する
睡眠の重要性
最高のタイムオフは睡眠にある。
わずか1日だけでも睡眠不足になると、あらゆる病的リスクが高まる。
睡眠の質と時間をあげることは人生の生産性に直結する。
ポイントは入眠までに睡眠圧を高めること。
集中力を使って脳疲労したときは比較的、睡眠圧が高まりよく眠れることが多い。
いい睡眠のためにも、体だけでなく脳もダラケさせず、適度に負荷をかけたほうが良い。
ただ脳疲労しすぎると睡眠圧は高まるが、それが良質な睡眠に直結する訳でもない。
よって睡眠時間と睡眠の質を上げるための一般的なアプローチをするしかない。
実践しよう!
サーカディアンリズム(24時間の体内時計)を一定にして正常に保つ
→寝る前の光を落とし、朝は明るい光をあびる。(スマホやディスプレイは手元におかない)
ひとりになる
孤独なことと、ひとりになることは違う
アイディアや創造、クリエイティビティを発揮したければひとりでいる時間を積極的に作る。
ジョブズも偉大な作曲家もひとりで自分の興味のあることに没頭した結果、偉業を成し遂げた。
孤独とは「ひとりでいることに失敗した人が感じる感情」のことだ。
現代人はひとりでいることができない人が多い。だからこそ、ひとりでいることができる人は独創的なアイディアや行動ができる。
90分間でも自然の中を歩くだけでも良いアイディアがひらめくはずだ。
一人になり一度立ち止まる
スウェーデンで人気のレストラン「faviken」のオーナーシェフは11年続けたレストランの閉店を決意した。
ある朝、レストランを続けることにワクワクを感じなかったそうだ。
もっとも大切なのは情熱。それがなければお客様に良いものを提供できない。
そんなシンプルな理由だった。
忙しく過ごす日々では、考える時間もない。
いったい自分はどこに向かっているのか?
実践しよう!
長期的な視点から自分自身へ質問を問いかけてみよう。
3ヶ月以内に達成したい3つは?
5年後に何をしていたいのか?
こういった質問を投げかけることで、今やっていることに軌道修正をかけることができる。
内省の時間をもつ
ストア派の考えの核は「黙諾」だ。
自分でコントロールできないことは手放してコントロールできることに集中する。
悲しいことや辛いことが起こっても、それは事実であり、自分自身はその事実に対して対処できるのは感情と態度だけだ。
絶望の態度では辛くなる一方だが、成長への態度として考えれば乗り越えられる。
自分がコントロールできるものとできないものを内省してメモなどに書き出すことで、自分自身どうするべきかが自ずと見えてくる。
コンマリメゾット
ときめくかどうか?を判断基準として、ときめかないモノは一瞬だけ鬼となり捨てる。
モノは物質に限らず、時間や仕事、スケジュールなどあらゆるもの。
実践しよう!
自分の持っているモノや仕事、スケジュールなどを見返して、ときめかないものは捨てたりキャンセルするのが良い。
これはライフスタルそのものだし、自分の生き方にもなり得る。
あらゆるものを内省して、それはときめくのか?を自問自答しよう。
遊ぶ
クリエイティビティとイノベーションが生まれる場所
子供は大人にはないクリエイティビティとインベーションアイディを持っている。
彼らは遊びの天才だ。田んぼでも河原でも、空き地でも公園でも遊び場に変えてその瞬間を全力で楽しむ。
遊び心に満ちている。大人に不足しているのは遊び心だ。
自由なアイディアを解き放つ上で、7歳の子供が考えるような、ワクワクするような遊び心をもって、世界がこうなると良いなぁと思ってみることで、新しい発想やイノベーションのヒントが見つかるかもしれない。
没頭する
存在するのは「今」この瞬間だ。
今この瞬間に集中することの重要性は説くまでもなく重要だ。
集中する、とは言い換えれば夢中や没頭するとも言える。
実践しよう!
過去に時間を忘れて夢中になったり、没頭した要素を書き出して、それを応用し没頭への再現性を高めてみよう。
今ここに集中する上で重要なのはクロノス(時間の量)ではなくカイロス(時間の質)。
子供の頃に夢中になったのは?考えるのではなく感じる。そんな経験を最後にしたのはいつ?その時の状況は?どうしてそれが可能だった?長い休暇があったから?逆に時間に制限があったから?遊びやゲーム的なエッセンスがあったから?
それらは今を集中するためのヒントが詰まっている。
バカげたように遊ぶ
大人は子供と比べて時間がすぐに過ぎ去る感覚であるのは、遊びが足りていないからだ。
遊ぶことで、点と点をつなげることであり、そこから新しい発見があり、クリエイティビティが発揮され、心からワクワクすることだ。
歴史的な偉人も大いに遊び、そこから偉大な発見をしてきた。ニュートンは木から落ちるりんごから万有引力を、コロンブスは旅に出て地球が丸いことを、モーツァルトも一日の大半を遊んでいたという。
大人にとっての遊びとは何だろうか。作中で紹介された料理家のアリス・ウオーターズは日曜日に友人を招いてファーマーズ・マーケットで何を作るか決めずにその場で食材をみながら料理を考えて、友人たちを持て成し、一緒に片付けをする最後までを遊びと捉えて楽しんでいる。
「夢のチョコーレート工場」という映画では、全自動の卵選別機がバカにされたが、「賢い人ほど時にはバカげたことを楽しむものだ」というセリフで返されている。
大人は合理的な判断と効率的なことが好きだ。バカげたことはその逆になる。しかし、時には非合理的かつ非効率的なことから素晴らしいアイディアが生まれることを忘れていはいけない。
遊びはバカげたことでもいいのだ。
旅人の心を日常生活でも発揮する
旅とは何だろう?遠くにいくこと、できる限り多くの観光スポットを巡ること?何か目的地がある?レストランにいく?
ギリシャの島に行って長期休暇が取れたら最高だが、それは多くの人にとって難しい。
別に遠くにいかなくても近隣の行ったことがない場所へ旅人の目と心で行くことで、インスピレーションやクリエイティビティな過ごし方はできる。
旅先でやってることを思い出してほしい。バスに乗ること、ファーマーズ・マーケットや市場で食材を購入して料理をしてみること、何気ない体験でも土地が変わるだけで新鮮に感じる。
いつもと違う場所で過ごすこと自体が非日常なのだ。
旅は遠くにいくことではなく、日常の住み慣れた場所からちょっと離れて、その土地を深く探索することだ。そして旅はできるだけ広い範囲を早く移動することではない。どちらかというとそれは観光になる。
新しい視点で街を見るだけでも新しい発見がある。旅先ではその視点や感度が日常よりも高まっているから多くの気付きが得られる。
繋がりを断つ旅に出る
7年ごとに1年間休業する
ニューヨークでデザイン事務所を経営するステファンは仕事への情熱を持ち続けるために7年ごとに1年間休業することを決めている。
その理由は「多くのプロは日々の仕事が退屈に感じている」からだ。
彼のキャリアの中で最も誇れるものは「湧き上がる興味と夢中になれることだ」それを叶えるために休業は必然だった。
1年間、休業してもそれほど問題ではなかった。
長期的に見れば売上も上がったし、大好きなデザインの仕事へのモチベーションも維持できた。
10日間のリトリートの旅
映画ブラックパンサーに出演した俳優「ルピタ・ニョンゴ」は映画撮影終了後に10日間のメディテーションを実践した。
スマホも一切断捨離をしてリトリートの旅に出かけたのだ。
日常生活の中にあふれるノイズから一定期間、距離を取る。
10日間という時間、ノイズから離れることで、全ての執着を手放すことができる。
自分の好きなもの、嫌いなもの、それらから開放されることで生きること自体が楽になるし、あらゆることに集中できるようにもなる。
リトリートの旅のあとは音楽をBGMとではなく、集中して聞くことをおすすめする。
今まで感じ取れなかった時間や音を感じることができる。
音楽に限らず一つ一つのことに深く集中して新たな発見や気付きが得られる人生を再び送れるようになる。
テクノロジーからのTIME OFF
食品を選ぶ時の基準に「オーガニック」や「無添加」、「地産地消」などのラベルが貼られた健康的な食品を選ぶの同様に、アプリやネットサービスも「質の高い時間を約束します」とラベルが貼られたものだけを利用しよう。
時間を無意味に消費するジャンキーなアプリは全て削除する。
実践しよう!
自分自身で使っているサービスやアプリを全てリスト化して、その上で「質の高い時間を約束します」を心から思えてそのアプリやネットサービスにラベリングできるものだけを残そう。
人はなぜ退屈を埋めたくなるのか?
多くの人がスマホにしがみつくのは、余暇を充実させなかったせいで、ぽっかりあいた穴を埋めたくなるからだ。
退屈を感じると、人は意味や意義が欠落していることから不安感を感じる。
スマホを触っている限り、次々に情報が入り込み退屈は感じさせない。
手軽に退屈せずにすむスマホよりも、高尚な余暇を充実させることがより意味や意義が高まる。
新しい趣味やスキルを学習したり、人とあって話たり、自然にふれたり、運動をしたり。
これからの働き方
1日5時間労働を実践する
1日8時間労働は肉体的に設定されたもので、精神的に設定されたものではない。
今日のナレッジワーカーにとって、短い時間で集中して生産性をいかに上げることは非常に関心の高いテーマだ。
だからこそ、自分自身で仕事の締め切り時間を短く設定する習慣をもつ。
日常のルーチンワークでAIに自動化、機械化させられるものはないか?どうするかを考える。
自身はよりデザインやクリエイティビティが要求される業務に集中する。
1日の労働時間を8時間から5時間に短縮することができれば、時間をより大切に扱える。
短い時間で多くの成果を出せることができれば、その浮いた時間をダラダラ時間を消費することもなくなる。
時間の質を高めるために、短い時間で終わらせるにはどうすればいいかを常に逆算する。
余暇と仕事の再配分
「ヴーアジン・グループ」創設者で英国人起業家、投資家のリチャード・ブランソンも将来的にテクノロジーの進歩によって週休3〜4日制がくる未来を予測している。
彼自身の会社の従業員に対しても労働時間、働く場所、休暇など自由な裁量権を与えて、枠にはめずにクリエイティビティを発揮した働き方を会社として取り組んでいる。
自身も朝5時に起床後、テニスやカイトサーフィンをした後、家族と朝食をとり、仕事に取り掛かり、会議はあまりいれず、夜の会食でアイディアをノートに書き、眠りにつく。
テクノロジーの発展に伴い、無駄な仕事をする必要がなくなる未来、1日の中に余暇と仕事をどう配分するか、FIREにも通じるが仕事をする必要がなくなったら、その時間を何に使うかをあらためて考えてみよう。
ソファやビーチに1時間もぼーっと座っていたらすぐに退屈で飽きてしまう。
実践しよう!
クリエイティビティなこととは何か?を今一度再定義する。
FIREブログ「Mr.マネーマスタッシュ」の運営者「ピート・アデニー」のリタイア生活
FIREの利点はお金を稼がなければいけないというプレッシャーからの開放だ。
働きたい時に働き、働きたい場所で働くことができる。
大工仕事、楽器を弾く、執筆、ウェイトリフティングなどアデニーの活動の多くはお金のためではなく、創ることや教えることなどが根幹にあり、FIRが本当に意味しているのは、仕事を辞めることではなく、自身が持つクリエイティビティを発揮するために9時-5時のオフィスワーカーやブルシット・ジョブをしなくてもよくなることだ。
リタイアメントの新しい定義は情熱を注ぐものに打ち込む時間であり、他人がその活動を有益だと思うかは必要ないんだ。
実践しよう!
もしお金の心配がゼロになったら、自分の人生どんなふうに生きたい?何を作りたい?自分自身に色々な問いを投げかけてみよう。