クロアチアの世界遺産&リゾートを1週間で観光!おすすめルートと地図

フヴァル城塞からの眺め

クロアチア共和国はヨーロッパ有数の観光地です。

400年以上前から栄えた海洋貿易都市「ドブロブニク」は”アドリア海の真珠”とも呼ばれ、当時の古い町並みが今も残っています。

また海だけではなく、海岸線を沿うように標高1,500〜2,000m級のディナル・アルプス山脈も見ることができます。

このページではクロアチアを1週間前後の予定で旅行される方に向けて、各スポットへの効率的な行き方や、観光モデルルート、クロアチアの世界遺産や、その見どころなどを細かくご紹介します。

全て僕が実際に現地に足を運んで得た情報になります。


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クロアチアの概要

  • 言語:クロアチア語(英語、ドイツ語も比較的通じます)
  • 通貨:クロアチア・クーナ(HRK/Kn)※1HRK=17.5円(2018年10月現在)
  • 国旗:赤、白、青のボーダーの下地に中欧に国章を記したもの
  • ビザ:不要(日本のパスポート所持、90日以内の観光目的の場合)
  • 人口:417万人(2016年)
  • 首都:ザグレブ(Zagreb)
  • 観光シーズン:4月〜10月
  • 日本との時差:サマータイム時は7時間(日本の時刻から-7時間)
  • 気候:夏は沿岸部を中心に日差しが強く、日中は25度以上。冬は10度以下。
  • 主なイベント:ドゥブロヴニク・サマーフェスティバル(毎年7/10〜8/25)※城塞での演劇、バレエ、クラシック音楽が楽しめる。

クロアチアの歴史

  • 6世紀に南スラヴ人が移住したのが始まり。
  • その後、ブルガリア、セルビア、スロベニア、クロアチアの4つの民族が共存。
  • 10世紀にクロアチア共和国が建国。
  • 11世紀にオーストリア・ハンガリー王国の従属国となる。
  • 1929年に第一次世界大戦でオーストリア・ハンガリー王国が崩壊し、旧ユーゴスラビアに吸収される。
  • 1992年に独立戦争を経て旧ユーゴスラビアから独立。
  • 2013年にEUへ加盟。

クロアチアの絶対に外せない観光名所と3つのユネスコ世界遺産を1週間で巡る観光モデルルートと地図

クロアチア観光の感想

僕は2018年9月から1週間ほどの期間をかけてクロアチアのザグレブからドブロブニクまでバスでクロアチア国内を観光しました。

(正確にはスプリットからボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに移動・滞在して、ドブロブニクに入っています)

ヨーロッパは、これまでに25ヶ国を旅行しましたが、クロアチアはトップ3に入るほど景色が美しいです。

バスにゆられてアドリア海を眺めているだけでも贅沢な時間を味わえます。

クロアチアには、ユネスコ世界遺産にも登録されている「プリトヴィッツェ湖群国立公園」を筆頭に、抜群の透明度を誇るアドリア海、城塞都市ドブロブニク、壮大なディナル・アルプス山脈など見どころが沢山あります。

観光日数として1週間ではクロアチアの隅々まで見て回るには短いかもしれません。

しかし、効率的に移動すればメインの観光名所が点在するザグレブからドブロブニクまでは十分に観光できます。

クロアチアで絶対に行きたい!3つのユネスコ世界遺産

プリトヴィッツェ湖群国立公園

  1. プリトヴィッツェ湖群国立公園
  2. ドブロブニク旧市街地
  3. スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿

まずプリトヴィッツェ湖群国立公園とドブロブニク旧市街地はクロアチア観光では絶対にマストです。

詳しくは後述します。

クロアチア旅行の観光地図とルートマップ

クロアチア観光地図とスプリットからドブロブニクまでのルート

  • 赤色のカメラマーク:観光名所
  • 黄色のマーク:バス停、フェリー乗り場

クロアチア観光を満喫するために必要な日数は?

1週間あれば、主な見どころを少し急ぎ足で観光することは可能です。
逆に1週間以下の場合は観光地を削る必要があります。

各観光地で消化する日数をイメージできるようにモデルプランを作ってみました。

※僕もほぼこの日程でクロアチアを観光しました。

1日目:ザグレブに到着

2日目:ザグレブ市内観光

3日目:プリトヴィッツェ湖群国立公園(日帰り観光)※ツアー参加は不要

  • 08:00 バスにてザグレブ市内から出発(バス所要時間:2時間半)
  • 10:30 プリトヴィツェ湖群国立公園に到着
  • 18:00 バスにてプリトヴィツェ湖群国立公園を出発(バス所要時間:3時間半)
  • 21:30 スプリットに到着

4日目:スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿の観光

5日目:フヴァル島(日帰り観光)※ツアー参加は不要

  • 09:30 フェリー(KRILO)にてスプリットから出発
  • 10:30 フヴァル島に到着
  • 19:00 フェリーにてフヴァル島から出発
  • 20:00 スプリットに到着

6日目:ドブロブニクへ移動&市内観光

  • 10:00 バスにてスプリットから出発
  • 14:30 ドブロブニクに到着
  • 15:30 ドブロブニク旧市街地観光(ピレ門から城壁の遊歩道を1周するのがおすすめ)※入場は18:00まで
  • 17:00 ケーブルカーにてスルジ山(観光写真でよく見るドブロブニクの絶景を堪能)

※スプリットからドブロブニクに直接バスで行く場合、ボスニアを通過します。
イミグレも含めて約5時間ほど見ておくと良いと思います。
時間に余裕があれば、スプリットからボスニアのモスタルで1泊するのもありです。

7日目:ドブロブニク

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1位:プリトヴィッツェ湖群国立公園

プリトヴィッツェ湖群国立公園のEntrance1近くの大パノラマ

プリトヴィッツェ湖群国立公園はエメラルドグリーンに輝く16個の湖と、92個の滝を有する広大な国立公園です。

湖群は上流と下流に分かれており、時間のない場合は、メインの観光エリアである下流方面(Entrance1近くで下車)がおすすめです。

ハイライトはEntrance1を抜けて、すぐ目に飛び込んでくる公園内で最大の落差を誇る大きな滝(高さ78m)です。

プリトヴィッツェ湖群国立公園はツアーガイドをつけなくても迷うことなく見て回ることができます。
しかも散策ルートが複数あり、滞在時間によって来園者が各自でルートを自由に決めることができます。

帰りのバスの時刻から逆算すれば、時間いっぱい園内を散策することができます。
尚、プリトヴィッツェ湖群国立公園は入り口(Entrance)が2つあります。
ザグレブからバスで行く場合、Entrance1にまず到着します。
日帰り観光する場合はここで下車する方が多いです。

プリトヴィッツェ湖群国立公園の一番大きな滝(Entrance1近く)

滞在が2〜3時間の場合、Entrance1で降りてAルートで周るとハイライトでもある大滝が見れます。

Entrance1からアクセスできるルートは4つです。

  1. Aルート…所要時間:2〜3時間(距離:3.5km)
  2. Bルート…所要時間:3〜4時間(距離:4km)
  3. Cルート…所要時間:4〜6時間(距離:8km)
  4. Kルート…所要時間:6〜8時間(距離:18.3km)

僕のおすすめはCルートです。

A、Bルートは多くの団体観光客が通るルートで、この区間はとても混雑しています。
Cルートは終盤は人も少なくなり、周りを気にせず気持ちよくハイキングができます。

序盤の下流方面には洞窟に立ち寄る分岐点があります。
アップダウンが少しありますが、ぜひ洞窟内部にも入って探検してください。
洞窟に入っても所要時間内にゴールはできます。

プリトヴィッツェ湖群国立公園の船を待つ観光客

またBルート、Cルートは途中で船で上流方面に移動できます。
船は入園料金に含まれるので、乗らないのは損です!

プリトヴィッツェ湖群国立公園の美しい滝

上流方面も小さな滝が点在しており、ウォークボードもよく整備されいて、天国のような美しい景色を見ることができます。

僕はCルートをカメラ片手に写真を数百枚撮影しました。
さらには持参したお弁当を食べたり、休憩しながらゆっくり歩きましたが、所要時間内の5時間でゴールできました。

プリトヴィッツェ湖群国立公園のエメラルドグリーンに輝く湖

本当に信じられないような美しいエメラルドグリーンの湖に終始感動しっぱなしでした。
また訪れたい場所です。

プリトヴィツェの治安

プリトヴィッツェ湖群国立公園の治安面は安全です。
都市部から離れているので、物乞いもいないですし、たむろしている若者もいません。
ほとんどが観光客ばかりです。

プリトヴィツェの物価

宿泊費は最安ドミトリーで2,000円前後です。
レストランや売店も、スプリットと比べても特段高くはありませんでした。

プリトヴィツェへのアクセス

「FlixBus」というバス会社がおすすめです。
ヨーロッパでは有名なバス会社です。
このFlixBusはザグレブ、プリトヴィッツェ湖群国立公園、スプリットを結んでいます。

所要時間は以下の通りです。

  • ザグレブ→プリトヴィッツェ湖群国立公園…2時間半
  • スプリット→プリトヴィッツェ湖群国立公園…3時間半

僕は、ザグレブ→プリトヴィッツェ湖群国立公園→スプリットのように、ザグレブからスプリットに移動する途中で立ち寄り、日帰り観光をしました。

大きなカバンや荷物も「Entrance1」近くに公園が管理する大型クロークに無料で預けられます。

尚、セキュリティボックスはないので貴重品は持ち歩いた方が良いです。

バスのオンライン予約(FlixBus):https://www.flixbus.com

2位:ドブロブニク

ドブロブニクの景色

スタジオジブリ作品の「魔女の宅急便」のモデルになった街の一つです。
「魔女の宅急便」のモデルとなった街は、ジブリが公式発表しているスウェーデンのゴットランド島ヴィスビューや、エストニアのタリンなど複数存在します。
ドブロブニクはそのうちの一つです。

ミンチェタ要塞から眺め

ドブロブニクはクロアチアの最南端に位置し、別名「アドリア海の真珠」とも呼ばれています。
ユネスコ世界遺産にも登録されている旧市街地は8〜16世紀に築かれた城塞に囲まれています。
旧市街地は2時間もあれば歩いて周ることが可能です。

主な見どころ

ピレ門とプラツァ通り

ピレ門

フェリー乗り場方面から一番近い旧市街地への入り口が「ピレ門」です。
この門をくぐり、ルジャ広場まで200mほど続く通りが「プラツァ通り」です。

ドブロブニクの城壁巡りの入り口

プラツァ通りは、ドブロブニクで一番賑やかな通りで、多くのレストランやお土産ショップが立ち並んでいます。(お値段も高めです)

ドブロブニクの城壁巡り(遊歩道)

ミンチェタ要塞から見たドブロブニクの町並み

ピレ門から入場すると、左手に城壁を一周できる入場口(チケット売り場)があります。
ここは入場料がかかりますが、アドリア海の美しい海とドブロブニクの町並みを間近で見ることことで人気スポットとなっています。

実際に出会った旅人も、城壁とスルジ山どっちが良い?と聞いたら「城壁!」とおっしゃってました。
チケットを購入して、階段を登ったらアドリア海の方角(左周り)を目指して歩きましょう。

入り口から右側を見ると、最も高い塔があります。
ここからの眺めがハイライトになりますので、時間帯的に厳しい場合は、先にこの塔を登るのもアリです。

  • 料金:150kn(約2,600円)※クレカ決済可能
  • 営業時間:08:00〜18:30(冬季、夏季は終了時刻の変動あり)
  • 所領時間:1時間半
  • 場所(ピレ門):Poljana Paška Miličevića, 20000, Dubrovnik, クロアチア
  • 公式サイト:https://www.wallsofdubrovnik.com
スルジ山とドブロブニクのケーブルカー

アドリア海に浮かぶドブロブニク城塞

ドブロブニク観光のハイライトとも言えるのが、スルジ山から見たドブロブニクの全景です。
よく観光写真などで見る景色は、このスルジ山の山頂からのものです。

ドブロブニクケーブルカー乗り場

スルジ山の山頂にアクセスする方法は2つあります。
お金はかかりますが、楽ちん&最速なのがケーブルカーです。
お金はかけたくないけど、体力ならあるという人は登山道という選択肢があります。

僕のおすすめの行き方は、行きは片道だけケーブルカーでスルジ山を登り、帰りは徒歩で登山道から下山するというルートです。

というのも、ケーブルカーのチケットは往復だと150kn(約2,600円)もします。
片道分なら約半額の80kn(1,400円)で済みますし、下山ルートから見えるドブロブニクの景色もまた素敵です。

ドブロブニクの夕日

特にケーブルカーだけを利用してスルジ山を行き来した場合、フェリー乗り場方面の景色を見ずに降りてしまうのではないか?と思います。
それは少し勿体無いです。

あとは時間帯が重要です。
日が一番高く登り、逆光気味にならない正午頃が良いと思いますが日中はかなり日差しが強く暑いです。

僕は日没前からサンセットを見ようと登りました。
太陽はアドリア海に沈むので、アドリア海方面を撮影しようとすると逆光気味になるので、海の青さなど少し薄れます。

ドブロブニクの夜景

しかし、夕日に染まるドブロブニクというフォトジェニックな写真が撮影できました。
そして超重要事項ですが、完全に日が沈む前に登山道から下山することをおすすめします。

登山道は街頭や道も整備されていません。
大きな石がゴロゴロと転がっており、とても歩きにくいです。

一本道なので迷うことはありませんが、スニーカーなどで行くと土埃などでボロボロになりなります。(大切な靴など履いていかない方がいいです。おすすめはトレッキングシューズ。)

ドブロブニクの夜景とスルジ山の登山道

僕はNIKEのランニングシューズで下山しましたが、滑って転びそうになりました。
また、土埃で汚くなったので、「これならあと1,200円出してケーブルカーで帰れば良かったかな?」と思いました。
ただ、ドブロブニクの夜景も綺麗に見れたので、苦労したかいはありました。

  • ケーブルカーの料金:往復150kn(約2,600円)/片道80kn(約1,400円)※クレカ決済可能
  • ケーブルカーの場所:Ulica kralja Petra Krešimira IV, 20000, Dubrovnik, クロアチア
  • ケーブルカーのHP:http://www.dubrovnikcablecar.com

ドブロブニクの治安

スリ、置き引き、引ったくりには注意する必要があります。
僕は夜中も街を歩きましたが、特に身の危険を感じたことはありませんでした。

ドブロブニクの物価

旧ユーゴ近辺では、多くのバックパッカーと出会いましたが、全員口を揃えてこう言います。

「ドブロブニクの物価は高い!」

実際に行くと分かりますが、同じクロアチアとは思えないほど物価が高いです。
大勢の観光客が訪れる”街”にも関わらず宿泊費は最安ドミトリーで2,000円以上します。
繁華街ではハンバーガーが1,500円〜、ベーカリーのサンドイッチが600円、ジェラートも200円前後します。

周辺都市と比べて約3倍は高いです。

しかし、ドブロブニクと言えどもスーパーの食品価格(野菜や果物、パン)はそれほど高くありません。
スーパーならペットボトルの水(2l)も120円ほどで買えます。(絶景ポイントで水を買おうものなら500円以上します)

節約したい人は、事前にスーパーで買い込んで、ゲストハウスのキッチンで自炊するのがベストです。

ちなみに、宿泊費の高さから、出会った大学生バックパッカーはドブロブニクで野宿したそうです。
治安も比較的良いのでテントや寝袋があれば、良いかもしれません。

ドブロブニクへのアクセス

ドブロブニクは周辺都市やボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル、モンテネグロのコトルなどからバス網が発達しています。
旧ユーゴ圏でのバスのオンライン予約はFlixbusよりGetByBusの方がヒット率高いです。

バスのオンライン予約(GetByBus):https://getbybus.com

3位:フヴァル島

フヴァル島の夕日を背に走る少年

フヴァル島はドブロブニクをさらにコンパクトにしたリゾートアイランドです。
世界中のセレブがバカンスで訪れています。

主な見どころ

フヴァル城塞

街中からフヴァル城塞を眺める

フヴァル城塞は港の裏山に1282年から築かれました。
150メートルほどの正方形の石壁が敷かれ、1571年にトルコ軍が来襲した時も、町人全員が城塞に立てこもり救われたという逸話が残る歴史的な建物です。

フヴァル島の町並み(超広角)

このフヴァル城塞からはアドリア海とフヴァル島の町並みがセットで見られる絶景スポットとして人気が高いです。

街のあちらこちらに城塞への経路を示した標識があります。
フェリー乗り場から徒歩約1時間の距離です。

ドブロブニクの城塞と比べても人が少なく、個人的に気に入りました。
僕はここに設置されてあったベンチに座って絶景を眺めながら読書をして過ごしました。
こういう時間こそ旅行の醍醐味かなと思い、贅沢に時間を使います。

聖ステファン広場

フヴァル島の聖ステファン広場

街の中心部にある美しい広場です。
17世紀に建てられた武器庫やルネサンス劇場など歴史的な建物に囲まれています。
現在はオープンテラスのオシャレなカフェやレストランが軒を連ねており、一日中賑やかな場所です。

この聖ステファン広場を突き進んで、右側に進むとバス停があります。
バス停には有料の公衆トイレもありますので、覚えておくといざという時に便利です。

フランシスコ会修道会

フランシスコ会修道会

フェリー乗り場からフヴァル城塞とは反対方向に進むと小さなビーチがあります。
ビーチ近くに佇むのがフランシスコ会修道会です。
館内は絵画コレクションが展示され、マッテオ・インゴーリの「最後の晩餐」は必見です。

ビーチと修道院というコントラスがとても面白いので、時間があればぜひ立ち寄ってみてください。

フヴァル島の海

ちなみに、この辺のビーチはとても綺麗で泳げます。
ぜひフヴァル島には水着は忘れずに持っていってください。
スプリットと比べると水の透明度の違いにビックリします。

フヴァル島の治安

観光客を狙った軽犯罪は発生していますので、スリ、置き引き、引ったくりには注意する必要があります。

フヴァル島の物価

物価はスプリット以上、ドブロブニク以下という感じです。
ただ、ドブロブニクに比べて宿泊施設が限られるため、ドミトリーの相場は3,000円前後します。
スーパーも流通量が少ないため、やはりお値段高めです。
休憩で立ち寄ったカフェのコーヒーは300円でした。
スーパーではパン×2個、水、バナナ1本を買って15kn(約260円)でした。

観光施設の入場料はドブロブニクが高いですが、それ以外の費用に関してはフヴァル島もドブロブニクと比べて特段安いわけではありません。

フヴァル島へのアクセス

スプリットからは1日に2〜6便のフェリーが運行しています。
スプリットのフェリー乗り場にあるチケットセンターに行けば直接窓口で購入できます。
正直、スプリットのフェリー乗り場は広くて、どのプラットフォームから船が出航するのかわかりにくいです。

オンライン予約ではなく、窓口で直接購入すれば乗り場も教えてくれます。

スプリットにバスで到着したら隣接しているフェリー乗り場のチケットセンターに行き、フヴァル島行きのチケットを買ってしまう方が確実かつ簡単です。
僕はスプリット9:30出発、フヴァル島19:00出発の当日往復便を利用しました。

  • スプリットのフェリー乗り場にあるチケットセンターの場所:Obala kneza Domagoja, 21000, Split, クロアチア
  • フェリー往復料金(スプリット-フヴァル島):180kn(約3,200円)※クレカ決済可能
  • フェリーの荷物:身の回りのバッグと20kgまでの預け荷物までは無料

4位:スプリット

スプリットの町並み(ディオクレティアヌス宮殿の塔)

スプリットはアドリア海沿岸の最大の都市であり、クロアチアの主要なリゾートアイランドを船で結ぶ交通の要所でもあります。

また、首都・ザグレブからも直通列車やバスも運行されています。
旧市街地にはローマ皇帝・ディオクレティアヌスが退位後に住んだディオクレティアヌス宮殿があります。
この歴史的な宮殿にあるロマネスク様式の大聖堂(鐘楼)はスプリットのシンボルになっています。

ディオクレティアヌス宮殿と遺跡群は1979年にユネスコ世界遺産に登録されました。

スプリットの港(夜景)

スプリットの港(夜景)

もちろん港町としても栄えており、夜も賑やかです。

主な見どころ

スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿

ディオクレティアヌス宮殿

ディオクレティアヌス宮殿の塔

もともとはローマ皇帝・ディオクレティアヌスの霊廟として建てられたものです。
その後はキリスト教の教会として利用された歴史があります。

今ではスプリットで一番の観光スポットとなっており、中心部にある大広間には、夜でも大勢の観光客が記念撮影や、座って談笑をしています。
広場を抜けて階段を下ると地下に入ることができます。
ここにはお土産ショップが沢山あります。

スプリットの裏路地

スプリットの街の特徴でもある入り組んだ路地裏歩きも、とても楽しいです。

スプリットの治安

特別、治安が悪い感じはしませんでしたが、スプリットは大きな街なので、軽犯罪には気をつける必要があります。

スプリットの物価

スプリットだけに言える話ではありませんが、クロアチアは他の旧ユーゴ諸国と比べると物価は高いです。
ドミトリーは1,500円〜。

スーパーの食品価格も全体的に高いと出会った旅人は口を揃えて言います。
だからと言って、バックパッカーが避けるべき都市でもありません。
ちなみにスーパーで2日分の食材(たまねぎ×3個、ミニトマト500g、パン×2個、たまご×6個、パスタ、キャベツ、ズッキーニ、にんじん×2本)を買いましたが合計で57kn(約1,000円)でした。

スプリットへのアクセス

ザクレブから1時間に1〜2便バスが運行しています。

所要時間は5時間〜8時間半。

僕は、ザグレブ→プリトヴィツェ湖群国立公園→スプリットをFlixBusで予約して45.98ドル(約5,250円)で移動しました。

5位:ザグレブ

ザクレブで最も賑やかな繁華街

クロアチアの首都であるザクレブは人口80万人の大都市です。
日本からクロアチアに訪れる場合の玄関口となるザクレブ国際空港は、市内から30分の場所にあります。
首都と言っても、街自体はこじんまりとした印象です。

バロック様式、ゴシック様式の建物が多く、歴史的な町並みは他のヨーロッパの都市同様の魅力を感じます。(それ故に、ザグレブが際立って個性的という訳でもないので、ヨーロッパを沢山回っているバックパッカーにはイマイチな評価の都市でもあります)

尚、中心部はトラムも沢山走ってますので、観光の足としても使えます。

主な見どころ

聖母被昇天大聖堂

ザクレブにある聖母被昇天大聖堂

2本の尖塔が特徴的なネオゴシック様式を取り入れた大聖堂です。
13〜18世紀に建てられたもので、高さは100mあります。
街のシンボルでもあり、現在は尖塔の一部が補修工事中です。(ここ数年はずっと工事中のようで、カバーや足場で覆われています)

イリツァ通り

ザクレブで最も賑やかな繁華街

ザグレブ中央駅から中心部にかけてのびる街のメインストリートです。
レストラン、お土産ショップ、キオスク、スーパー、トラム駅が点在しています。
多くの市民で賑わうザグレブで一番の繁華街です。

ちなみにトラムのチケットはキオスクで購入できます。
片道1チケットの料金:4kn(約70円)

ザグレブの治安

特別、治安が悪い感じはしませんでしたが、スプリット同様に大きな街なので、軽犯罪には気をつける必要があります。
観光客(特にアジア人)は他の沿岸部の街に比べると少ない印象です。
よって、アジア人は目立ちますので、狙われやすい格好や時間帯は控えたほうが懸命です。

ザグレブの物価

沿岸部の街と比べると少しだけ安い印象です。
ドミトリーは中心部でも1,300円前後。
エスプレッソは1杯190円。
スーパーで買った大きなパン、ペットボトルの水、バナナ1本で合計13kn(約230円)でした。

ザグレブへのアクセス

周辺国・周辺都市からバスなど多数の公共交通機関でアクセス可能です。
僕はヨーロッパの旅行でお世話になったFlixbusでブダペストからザグレブに来ました。
片道26.9 ドル(約3,070円)でした。

クロアチアでゆっくり過ごしたい人向け!穴場リゾート「マカルスカと近郊のビーチ」

マカルスカ

最後に少しだけご紹介したいのが、クロアチアな穴場スポット「マカルスカ」です。

ビオコヴォ山脈

標高1,762mのビオコヴォ山が街の後ろにそびえ立つ、海も山も楽しめる絶景好きにはたまらない街です。
スプリットとドブロブニクやモスタルの間にありますので、時間があれば通過せずに滞在することをオススメします。

アドリア海の静かなビーチ

レンタカーやバイクを借りて周辺の美しいビーチに出かけてみ良いかもしれません。
マカルスカ近辺の海はとても綺麗でした。

アドリア海に面するローカルビーチ

正直、ビーチで海水浴するならドブロブニクよりも断然良いと思います。

まとめ

ヨーロッパ旅行でどこが一番良かった?と友人に聞かれたら僕はこう答えます。
「クロアチアが一番良かったよ」

良いと感じる基準は人それぞれですが、おそらく万人受けする国ナンバーワンだと思います。
理由としては、クロアチアには古い歴史的な町並みも、美しい海も、迫力ある山もあります。

海に面しているので、新鮮な魚介類料理も食べることができます。
オリーブオイルをたっぷり使った地中海料理から内陸部はオスマン帝国の影響を受けたトルコ系料理まで食のバラエティも豊富です。

またクロアチアはワインの名産地でもあります。

治安も比較的安全で、内陸部の東欧諸国と比べると公共交通機関の標識も英語記載がありますし、現地の人にも英語が通じます。
移動手段もバスだけでなく、鉄道や船などもあるので旅行する楽しさが広がります。
物価高いと言っても、西ヨーロッパに比べれば格安です。

ぜひ一度、クロアチア旅行にでかけてみてください。


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