最終目的逆算思考でFIRE&海外移住を実現しよう

最終目的逆算思考でFIRE&海外移住を実現しよう
ベトナムのダナン

上場企業である北の達人コーポレーションの木下社長が書かれた「時間最短化、成果最大化の法則」という書籍には成果を出す人に共通する思考アルゴリズムが45個紹介されています。

この中の一つ、「原因解消思考と最終目的逆算思考の法則」があります。

原因解消思考

もともとうまくいっていたことが、うまくいかなくなったときに使うのが効果的です。
目標に向けて失敗したり課題が出たとき、その要因を解決することで目標達成を目指します。

最終目的逆算思考

何か新しいことにチャレンジするときにつかうと効果的な考え方です。

  • 「結局、何がどうなりさえすればいいのか?」という最終目的を特定する
  • 最終目的を達成する方法を「着眼法」と「苦情法」で考える
  • 実現するために最も簡単な方法を選ぶ

例えば、山頂を目指して1回目の挑戦で失敗し、2回目に挑戦したA、B、Cさんがいた場合─

  • Aさんは最初の失敗を「筋力不足が原因」と考え、筋力を鍛えたが、2回目も失敗した。
  • Bさんは最初の失敗を「一人で挑戦したことが原因」と考え、チームで協力して山頂を目指すために、リーダーシップを学んだが、2回目も失敗した。
  • Cさんは山頂にはヘリコプターを使えば簡単に行けると考え、アルバイトで3万円を稼いで2回目で目標達成をした。

失敗した人たちは常に失敗原因を特定し、それ自体を解消しようと努力します。
しかし重要なのは、失敗原因を解消することではなく、目的をいかに簡単に達成する方法を考えるかです。

例えばFIREを目指している人が、なかなか思うようにできない場合、その原因を考えてしまいます。

  • 投資商品のパフォーマンスが悪い。
  • 給与が上がらず入金力に限界がある。
  • 誘惑に負けてお金を散財してしまう。
  • 下がり相場でも継続的に投資を続けるメンタルがない。

など

原因解消思考で導き出すとこうなります。

投資商品のパフォーマンスが悪い。

もっと高いリターンが見込める商品に切り替えよう。

給与が上がらず入金力に限界がある。

副業を始めてもっと働いてお金を稼ごう、そしてもっとお金を節約しよう。

しかし、これもまた更なる失敗をするリスクを多くはらんでいます。
高いリターンを狙いすぎると、損失が大きくなるリスクが高まりますし、
無理をして働いた結果、健康を害し継続的に投資をすることができなくなるかもしれません。

そこで最終目的逆算思考でFIREの目的から見直して最短ルートで、あなたの本当の願望を実現する方法を考えてみましょう。

そもそもFIREの目的は何?

最終目的逆算思考では「結局、何がどうなりさえすればいいのか?」という最終目的を特定することから始めます。
FIREを目指す目的は様々ですが、多くは以下の目的に集約されます。

  • 仕事がストレスで早く会社を辞めたい
  • 海外移住や海外旅行を思う存分やりたい
  • 趣味に没頭するための時間が欲しい
  • ミニマムだけど心は豊かに暮らしたい(田舎で自給自足の生活を送りたいなど)

最終目的逆算思考で考えれば「仕事や会社を辞めたい」はFIREせずとも転職なりもっと楽そうな仕事を選べばいいだけです。

ミニマムだけど心は豊かなに暮らしたいのであれば、住宅費用がほぼかからないような田舎への引っ越しを前提に、ミニマム・ライフコスト(必要最低限の生活費)を細かく算出し、FIREに必要な資産を引き下げてみるのも手です。

あれもこれもやりたいとなると、必要資産が雪だるま式に増え、FIRE達成が遠のきます。
ミニマリスト思考で削ぎ落として考えてみるとFIREへのハードルは思ったより高くないかもしれません。

FIREせずに海外移住を実現させる方法

では、もっと難易度が高い「海外移住」を目的にFIREを目指している場合について考えてみます。
僕も海外移住はしたいですが、できれば仕事は続けたいです。

そこで「結局、何がどうなりさえすればいいのか?」で考えると最短ルートでより簡単な方法が思いつきます。

まず「僕にとっての海外移住」=「結局、仕事をしながらでも海外で短期間生活ができればいいだけ」という簡単な結論にたどり着きました。
これまでの経験から1〜3ヶ月もしたら海外欲求は満たされ日本に帰りたくなることを理解しているためです。

そして会社に1ヶ月間の海外リモートワークを交渉してみました。
この海外リモートワークを交渉するにあたり、「着眼法」と「苦情法」で考えました。

「着眼法」とは成功事例を取り入れるアプローチで、「苦情法」はどんな課題があるかを考えて対応するものです。

一般的に交渉を優位に進める方法は調べれば沢山ありますし、海外リモートワークを交渉した結果、会社側からどのような懸念、課題を持たれるか?想定される質問は何か?など事前準備することでスムーズに進みます。

結果として海外リモートワークの交渉は成功しました。
2025年は1ヶ月ほどベトナム・ダナンにてコンドミニアムを借りてリモートワークをする予定です。
これで念願だった海外プチ移住が実現しながらも、大きなリスクをとってFIREをする必要もありません。

まだ物価も安く、ベトナムのハワイとも呼ばれるダナンのビーチ

これを聞いて、あなたと私とでは環境が違うし、うちの会社では到底無理だと思われたかもしれません。
確かに日常的にリモートワーク可能な仕事や会社でないと、海外リモートワークの実施は難しいかもしれません。

そうであれば、まずは週1回でもリモートワークができるように交渉してみてはいかがでしょうか。

もし交渉がうまくいかなかった場合、交渉スキルや知識が不足していたのが原因だとし、交渉スキルを身につけるために努力するのは、原因解消思考で悪手です。
そもそも、原因が直接的な原因でない可能性が大いにあります。

誰がどのように交渉しても絶対に通らないというものであれば、いくら交渉術を学んでも仕方ないでしょう。
(僕が海外リモートワークを交渉したのは、可能性が多少あったからです)

最終目的逆算思考(最短ルート)で考えれば、少しハードルは上がりますが、希望の海外赴任先がある会社への転職、現地採用を目指す方が達成率は上がります。

もちろん、人によって海外移住の定義も違いますので、「結局、何がどうなりさえすればいいのか?」で考えてみることが重要です。

あなたにとっての「ヘリコプター」のような、最短かつ簡単な方法をみつけてみてはいかがでしょうか。

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