鎌倉・湘南の二拠点生活より旅ができる生活を選んだ理由

鎌倉・湘南の二拠点生活より旅ができる生活を選んだ理由

僕はこれまで何度も鎌倉・湘南での二拠点生活(デュアルライフ)を計画してきましたが、やめることにしました。

定期的に沸き起こる海が近くにある生活への渇望。
しかし、東京での便利な暮らしは捨てがたく、職場の近さ、公共施設、娯楽施設、商業施設、交通インフラ、公園や奥多摩、奥武蔵、秩父の山々など気に入っています。

東京での生活が捨てきれないなら、週末&在宅ワークデーを活用して週の半分を湘南で二拠点生活を始めてみようと決意しました。
コンパクトな間取りでも良いから立地など重視して探した結果、海まで歩いて5分、築年数、広さもそこそこの良い物件がすぐに見つかりました。

もう申し込みをして契約しようと思ったのですが、なぜか心がワクワクしません。
むしろ申し込み開始日が迫ってくると気分が重くなる一方でした。
なぜか直感的に止めた方が良いと、心が訴えかえてきます。

なぜ二拠点生活を目前にすると気分が重くなるのか?

鎌倉の若宮大路

憧れの二拠点生活へのチケットが目前に差し出されましたが、それを受け取るのが怖かったです。

やっぱり僕の根底にはミニマリスト思考があるなと痛感しました。
まず二拠点生活は単純にお金、モノ、時間、手間が2倍になります。

湘南でのセカンドハウス用の家具を買うためIKEA立川店に足を運んでみたら、大量にモノが欲しくなました。
それと同時にそれらを全て買ってしまうことに何か大きな負担を感じました。
家具だけではありません。
家電、布団、調理道具から洗剤やシャンプーに至る消費財まで…。

当然、モノが増えれば補充、管理、メンテナンス、2拠点生活終了後の処分、保管など隠れたコストが重くのしかかります。
モノに縛らるのは嫌ですし、少ないモノだけで暮らす生活は快適そのものです。

次に場所に縛られます。
「いや、憧れの好きな場所で生活できるのに何言ってるの?」と、思うかもしれません。
でも週末は1ヶ月に4〜5回しかありません。
仮に1回スキップしてしまったら、2週間空けることになります。

僕はちょっと遠いけどお気に入りのスーパー銭湯の回数券を買っています。
ただこれはいい意味でも悪い意味でも、回数券に縛られます。
12枚綴になっており、有効期限が1年間です。
単純に毎月通わないと使い切れずに損をします。
そして「回数券を余らせるのが持ったいないから、今週は行くか」と、行きたい気持ちより損得勘定を優先して通ってしまいます。

本当はあの行ったことがない新しい温泉に行きたいのに、回数券を使わないと勿体無いからという理由で、自由な意思と行動が束縛されるのです。

たぶん、湘南にセカンドハウスを借りたら、同様に「折角、借りたんだから行かなきゃ勿体ない」と損得勘定で意思決定をし、自由な行動を束縛されそうな気がします。

そもそも拠点は1つで十分。週末移住なら週末旅行で良いのでは?

海外リゾート気分が味わえる逗子マリーナ

そもそも週末だけのために生活拠点を2つも所有する必要があるかどうかです。
天気の悪い週末もあるでしょう。
そんな時は自宅でゆっくり寛ぎたいです。

別に週末だけのために生活できる拠点を構えなくても、鎌倉・湘南であれば都内からなら日帰りでもいいですし、ゲストハウスやホテルを利用して月に1〜2回の週末ステイだってできます。
それこそ鎌倉プリンスホテルのオーシャンビューのお部屋でも、平日なら1泊2万円で宿泊できます。
Airbnbで夏の週末だけ借りるというのも手かもしれません。
当然、モノの所有コストもメンテナンスや掃除といった雑務も発生しません。

僕は二拠点生活より、何も抱え込まない身軽な状態、いつでも自由に旅ができる状態の方に魅力を感じます。

例えば2年間のトータルコストを比較するとこんな感じです。

2年間の湘南での週末二拠点生活(賃貸物件を借りた場合)のコスト

お金

  • 家賃:168万円(仮に家賃7万×24ヶ月)
  • ネット・光熱費:24万円(約1万×24ヶ月)
  • 初期費用:30万〜100万(契約金、引越し費用、家具家電・生活用品の購入)
  • 交通費:19.2万円(往復約2,000円×4回@月×24ヶ月)
  • 合計:241万円〜311万円

時間

  • 移動時間:288時間(都内自宅までドアtoドアで往復3時間×4回@月×24ヶ月)
  • 掃除時間:48時間(1回0.5時間×4回@月×24ヶ月)
  • 合計:336時間

※これにスーパー等への買い出し、作り置きできない関係で食事を準備する時間など上乗せになる可能性あり

2年間のコストを見える化してみると結構かかります。
僕は2024年のゴールデンウィークに13日間かけて、シンガポール、マレーシア、インドネシア(バリ島)の3カ国を旅しましたが、旅費は総額26.8万円でした。
ちょうど、上記の週末二拠点生活シミュレーションの1/10程度のコストです。

単純計算で、2年間で海外旅行が10回(!)もできる訳です。
1年間で5回ともなれば、2〜3ヶ月に1回は海外旅行に行けるイメージです。

バリ島のクタビーチ

僕は「どっちがワクワクするかなぁ?」「どっちが死の淵で自分の人生を振り返ったとき、思い出が沢山作れたなぁ、色々な場所に行けたなぁ」と疑似イメージしたとき、週末二拠点生活より、いつでも好きなときに好きな場所に身軽に旅に出れる状態にこそ魅力を感じました。

逆にいうと、憧れの鎌倉・湘南での週末二拠点生活を蹴ったんだから、その分、もっともっと積極的に海外でも国内でも旅に出よう!と思えるようになりました。

二拠点生活は追わないけど、将来的には主拠点として鎌倉・湘南に引っ越したいなぁというはあります。(転職など、今の仕事を一区切りつけたタイミングでいずれ必ず…)

どっちにしても「隣の芝生は青く見える」に尽きます。
実は今、住んでいる場所だって、違う誰かから見たら十分に青く見えるのかもしれません。
人の価値観はそれぞれだと思いますし、正解も不正解もないと思いますが、自分の心の声に従い、後悔のない道を選びたいものです。

まとめ

  • 活用頻度とコストのバランスを徹底的に考慮した結果、セカンドハウス(賃貸)より「必要なときに最適な場所を選べる」コストパフォマンスや柔軟性のあるホテルやAirbnb、シェアハウスでいい。
  • デメリットとしては、強制力がないため、意識しないと生活圏外(コンフォートゾーン外)に出る機会が減る。

対策

  • 2〜3ヶ月に1度は宿泊を伴う旅の予定をカレンダーに入れる。
  • Address、HafH(ハフ)、goodroomなどの定額全国住み放題サービスに登録して、意識的に旅するように暮らしてみる。

もし、あなたも行ってみたい場所への引っ越しやノマド的なライフスタイルを望んでいるなら、まず手始めにホテルのサブスクサービスなどを利用するのも手です。

例えばgoodroomは敷金・礼金・審査なしで月額6万円代で東京や大阪、京都、福岡など大都市圏のホテルを明日から自由に宿泊しながら生活できます。

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