最強ノマドPC!MacBook Pro13インチMid2017とAirの比較レビュー

新型MacBook Pro13インチ

デジタルノマドワーカーにとってパソコンの選定は妥協できません。
日常的に写真管理から動画編集、ブログ更新などパソコンでの作業が欠かせないという方も多いです。
僕は、これまで自宅でも海外の旅行先でもMacBook Air13インチ(Mid 2013)を使ってきたのですが、さすがにスペック不足を感じてきて、MacBook Pro13インチ(2017年モデル/タッチバーあり)に買い替えました。


2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – スペースグレイ

今回は、実際に両モデルを海外で使用してみて、MacBook Pro13インチは最強のノマドPCなのか?
多角的に検証レビューしてみました。
検証にあたっては十分に時間をかける必要があったため、2017年8月1日にMacBook Proを新品購入してから約6ヶ月間かけて納得いくまで使い込み、感じたことをありのままお伝えします。

海外ノマド用パソコンとして買い替え候補モデルは2択だった

迷ったのは、より薄くて軽いMacBook12インチにするかPro13インチにするかだけで、特に他のPC(Surfaceなどのライバル機)への浮気はありませんでした。
また15インチも友人などの意見を参考に大きすぎてノマドには向かないという意見が多かったので候補外にしました。
作業効率、本体サイズと重量、そしてスペックの面で13インチが最もノマドPCに適していると判断しました。
(と言いつつ、Surfaceは軽いしタブレットにもなってカッコイイので、浮気が全くないというのは嘘かも…ただSurfaceは膝上で作業がしにくいデメリットがあります)

ということで最終候補は下の2モデルでしたが、結果として僕は13インチを買いました。

  • 新型MacBook12インチ(2017)
  • 新型MacBook Pro13インチ(2017)

iPhoneユーザーがMacを選ぶ理由は5つあります

  1. iOSアプリとの連携力
  2. 直感的な操作性
  3. Time Machine機能での旧環境の再現性やiPhoneのバックアップ
  4. 世界中に点在するApple Storeのサポート体制
  5. デバイスとしての完成度

Mac歴が長くなると、どうしてもWindows機に乗り換える機会が薄れてきます。
パソコンのインストールや設定に無駄な時間は、なるべく使いたくないので、今使っているシステムを簡単に引き継げるものを選ぶとなるとMac一択になります。

これは、パソコンに限った話ではなく、スマホやカメラ、アプリなどにも言えます。
なるべく乗り換えに伴う労力や時間は最小限にとどめたいので、手を出す前にしっかり調べて、その後は使い慣れたものを繰り返し更新しながら同じものを選びます。
例えば僕は、カメラをSONYのミラーレスのNEX-6からα6000、α6500と乗り換えてきましたが、同じシリーズなので説明書を一切読まずにすぐに移行できるので時間の節約になります。

新型MacBook Pro13インチの購入動機

ちなみに自分の作業用途はこんな感じです。

  • デジタル一眼レフで撮影した2,000万画素クラスのRAW現像処理(Adobe Lightroom CC)
  • ドローンやGoProで撮影したHD、2.7K、4K動画の動画編集(Adobe Premiere CC)
  • Webデザイン作成、LP制作(Adobe Photoshop CC)
  • コーディング(Adobe Dreamweaver CC)
  • ブログ記事執筆や旅行日記、日々のメモ(Evernote・WordPressなど)
  • Excel、Word、プレゼン資料作成等
  • ネット動画視聴(YouTube・Netflixなど)
  • ブラウジング、写真鑑賞、Zoomでのオンライン通話など

MacBook Air

MacBook Air

海外での盗難防止にも役立つ(であろう)目立つステッカーを貼りまくって、とにかく”自分のMacBook Airだよ”を強く打ち出した僕の旧メイン機種。(泥棒さんもこんなゴチャゴチャしたMacBook Airは欲しくないでしょう…笑)

こちらのMacBook Air(Mid 2013)は2.7K動画や4K動画の編集や高解像度写真の現像に耐えられるようなスペックではありませんでした。
動画編集中でもスムーズにプレビューしてくれるPremiereですが、カクカクになります。
大量にRAWデータを編集できるLightroomも読み込みから書き出す過程で処理がとても重く感じます。
これらの小さなストレスや作業時間の短縮のため、最新のMacBookProに買い替えました。

MacBook Pro13インチ(2017)のハードレビュー

新型MacBook Pro13インチ

今回はスペースグレイにしてみました。
MacBookの定番カラーであるシルバーも捨てがたいですが、スペースグレイにして正解でした!
重厚感が出て、美しくカッコイイです。

MacBook Proの側面にあるUSB Type-C端子

左側面にはUSB Type-C端子2つと、右側面には同じくUSB Type-C端子2つとイヤホンジャックが備えてあります。
イヤホンジャックが残ってくれたのは本当に良かったです。
AirPodsも持っていますが、個人的にパソコンでの作業中はノイズキャンセルイヤホンのBoseのQ20がメインなので、イヤホンジャックがあるのはありがたいです。

MacBook Proの薄さ

MacBook Proの天板

MacBook Proの薄さ

タッチパッド

そして、この薄さと質感の高さが魅力的です。
本当にどこから見てもプロダクトとしての一級品の美しさがMacにはあります。


2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – スペースグレイ

新型MacBook Pro13インチと旧型MacBook Air13インチの使用レビュー比較

新旧MacBookの比較

新旧MacBookの比較

まずは、本体の大きさからです。
同じ画面サイズが13インチにも関わらずMacBook Proの方がコンパクトです。
これは非常に大きなポイントです。
海外での持ち運びは小さくて軽いが鉄則です。

さらに上で述べたような動画編集や、RAW現像の処理スピードは飛躍的に改善され、本当にメインマシンとしてデスクトップパソコンの必要性が一切なくなりました。
(ただしメモリーは16GBは欲しいところです。Lightroomで処理をしていると、8GBではメモリー不足です。)

自宅では、27インチの大型ディスプレイに接続しているので作業効率もデスクトップパソコンと比較しても損なわれません。
USB Type-C端子もハブ(USBやSDカードスロットが備えている)を噛ませば問題ありません。(まぁ本音としは、いちいちハブを持ち運ぶのは面倒ですが…)

仕様スペックの比較

MacBook Pro Mid2017 13インチ(タッチバーあり) MacBook Air Mid 2013 13インチ
CPU Core i5 3.1GHz/2コア Core i5 1.3GHz/2コア
メモリー 8GB 4GB
グラフィックス Intel Iris Plus Graphics 650 Intel HD Graphics 5000
SSD 512GB 128GB
ディスプレイ 13.3インチ
2,560 x 1,600ピクセル
13.3インチ
1,440 x 900ピクセル
バッテリー 最大10時間 最大12時間
ポート Thunderbolt 3(USB-C)ポートx4個 USB 3ポートx 2
電源 61W USB-C電源アダプタ 45W MagSafe 2電源アダプタ
サイズ 304x15x212mm 325x17x227mm
重量 1.37kg 1.35kg

MacBenchmarksによるスコア比較

MacBook pro Mid 2017のスコアは4210

MacBook pro Late 2016のスコアは3953

MacBook Mid 2017のスコアは3609

MacBook Air Mid 2013のスコアは2631

MacBenchmarksによるスコア比較ですが、MacBookAir(Mid 2013)が2631に対して、MacBook Pro(Mid 2017)が4210という結果です。
参考として同テストでは、1年前の同じグレードのMacBook Pro (Late 2016)が3953というスコアなので、確実にスペックアップしています。
ちなみにより小型軽量の12インチのMacBook(Mid 2017)は3609という結果でした。
正直、自分の作業用途としてはMacBookでもスペック的にギリ許容範囲内だったかもしれません。

MacBook Proを使ってみて良かったところ

Retinaディスプレイによる写真現像、動画視聴が感動的!

まず一番最初にその恩恵を受けるのはRetinaディスプレイ(解像度:2,560×1,600ピクセル)です。
自分が撮影した写真や動画が超高画質に見えます。
特にMaBook Airの1,440×900ピクセルと比較すると、これまで撮影してきた写真のディティールが全く違います。
例えるなら、ズームレンズで撮影した写真も単焦点レンズで撮影したかのようなシャープさです。

Retinaディスプレイ拡大

新型MacBook Pro13インチ(2017)のディスプレイ拡大。
標準解像度が 2560×1600 ピクセル、1インチ当たりのピクセル数 (ppi) は 227です。

非Retinaディスプレイ拡大

MacBook Air13インチ(Mid 2013)のディスプレイ拡大。
標準解像度が 1,440×900ピクセル、1インチ当たりのピクセル数(ppi)は127です。

こうやって比較するとディスプレイの解像度の違いがよく分かります。

解像度だけではなくP3カラーに対応したことで、赤や緑の色域が25%アップしました。

あとは何と言っても視野角の広さです。
テレビを持たない僕は、夜寝る前に布団に入りながらMacBook AirでYouTubeやAmazonプライムで映画を見るのが日課です。
しかしMacBook Airは視野角がとても狭く、映画等の暗いシーンでは黒飛びしてしまいます。

両機種を視野角別に比較してみました。

視野角の変化によるディスプレイの表示サンプル

視野角の変化によるディスプレイの表示サンプル

視野角の変化によるディスプレイの表示サンプル

視野角の変化によるディスプレイの表示サンプル

視野角の変化によるディスプレイの表示サンプル

MacBook ProはIPSパネルを採用しているので、真上からみても白黒反転するようなことにはなりません。
寝ながら映画を見るにも丁度いいサイズ感なので気に入ってます。
特に海外旅行時はリラックスしたいので、ホテルや移動時に映画や動画を沢山見るので、ディスプレイが良いのはそれだけで大きなアドバンテージです。

逆に、角度によって全く見えなくなるMacBook Airのディスプレイはひどいです。
よく昔は、こんなディスプレイで写真編集していたなと思ってしまいます…^^;

MacBook Proはどの角度からみても、色が均一で急激に変わることもなく見やすいです。
写真現像やデザイン制作において、見る角度によって色味が変わるのは本当にストレスです。
厳密にカラーキャリブレーションをしたEIZOのCGシリーズなどを使って現像することもありますが、やはり海外ではそのような外部ディスプレイは持ち運べないので、ノートパソコンのディスプレイ品質が高いことに越したことはありません。

スピーカーの音質が大幅アップ!

スピーカー部分の拡大図

あとはスピーカーの音質も大幅アップです。
比較すると、スピーカーからの音を通すように小さな穴が無数に空いてます。

MacBook Proのスピーカーの内部構造

さすがにBoseのSoundLink Miniのような低音は出ませんが、高音が綺麗で音量を上げても割れることなく、非常に安心して聞ける音質です。
耳が疲れないので、作業中にBGMとして音楽をかけるには丁度いいです。
MacBook Airと比較すると音のクリアさが違います。

トラックパッドの面積が広くなり、操作性アップ!

トラックパッドの面積の比較

MacBook Airと比較するとトラックパッドの面積がとても広くなりました。
マウスがなくても、細かな操作が快適にできます。
ちなみに僕が初めてMacBook Airを触って最も感動したのがトラックパッドのレスポンスの良さでした。
軽くタップするだけでクリックできたり、様々なジェスチャーで操作できるOSの設計もMacの良さです。

MacBook Proのイマイチなところ

バタフライ構造のキーボードは長時間打ち続けると指が痛くなる

僕はブログ用に記事を書く時は1記事で10,000文字書く時もあります。

また古くから、パソコンにお金を使う部分は”実際にパソコンと体が触れるところ”と言われています。
具体的にはキーボードやマウスがそれにあたります。

海外ノマドをするユーザーにとって、クライアントとチャットワーク等でやりとりすることは日常的です。
文字入力は最も行う動作なので、キーボードのフィーリングはかなり重要です。

第2世代のバタフライ構造キーボード

上の写真はMacBook Proのキーボードです。
MacBook Proはその薄さを実現させるためにApple第2世代のバタフライ構造が採用されました。
フィーリングとしてはキーストロークがとても浅いです。
僕はブラインドタッチで少し早めに強くキーを打つ方なので、このキーボードだと短時間で3000文字くらいを一気に打つと徐々に人差し指が痛くなってきます。

MacBook AIrのキーボード

上の写真はMacBook Airのキーボードです。
個人的にはMacBook Airのフニャフニャなキーの方が好みです。

あとはキーボードのタッチ音が大きいのが気になりました。
静かなカフェや新幹線の中で使う機会が多い方は周りへの配慮が必要かもしれません。
(改善策としてキーボードカバーを取り付けると静かになります)

バタフライ構造のキーボードは壊れやすい?

実は購入して半年でこのキーボードの「M(も)」キーが全く反応しなくなりました。
キーの隙間にゴミが入ったりすると壊れるなど原因があるそうですが、Apple Storeに持っていたら、元々このキーだけ初期不良だったそうです。
(半年経って元々初期不良だったのが本格的に壊れたのかは定かではありません…)

最初持ち込んだビックカメラの修理センターの方に聞いてみると、MacBook Airに比べてバタフライ構造のキーボード修理依頼は多いそうです。

正直、このトラブルにあってからSurfaceに乗り換えようかと本気で悩みました。
僕はこのMacBook Proを世界一周用パソコンとして持っていく予定だったので、キーボードの不良がまた再発しないか不安です。

基盤ごと取り替えるという修理で、手元に修理品が届くまで1週間ほどかかりました。
今はゴミ混入によるトラブル防止のために、薄型のキーボードカバーを使っています。
これである程度、ゴミによるトラブル防止にはつながります。

MacBook Proはバッテリー消費が激しい

最大10時間駆動のバッテリーですが、実稼働は感覚的にその半分の5時間程度という印象です。
ディスプレイの高解像度表示など一概に同じ土俵では比較できませんが、MacBook Airの方がバッテリーのもちが良かったのは確かです。
海外では長時間、充電できないシーンも多いので、ここはマイナスポイントです。

タッチバーの使い道がやはり無い…笑

タッチバー

有機ELディスプレイが採用されたタッチバー。

アプリが対応すれば使いみちが広がると期待されているタッチバーですが、自分の使用用途では文字入力の候補リストを見る時くらいしか有用な使い道はありません。
カタカナ変換や絵文字アイコンがズラ~と瞬時に表示されるのは便利です。

ディスプレイの明るさや音量調整については従来のファンクションキーが1つの動作でダイレクトに変更できますが、タッチバーでは動作を2回に分けてする必要があるので、面倒だなぁ〜と思った時もありましたが、今では慣れました。
要は全て慣れですね。

電卓とかも慣れるとタッチバーがあった方が計算しやすいです。
指紋認証ログインも実用的です。

現時点でUSB Type-C端子は4つもいらなかった

そもそもUSB Type-Cに対応した周辺機器を一つも持っていないので、4つも必要ありませんでした。
1口で充電をしながら、もう1口にハブを指して使えれば十分です。
4つ差し込む時が果たしてくるのだろうぁか?と思ってしまいます。

[あとがき]世界一周用にはMacBook Pro13インチよりMacBook12インチがおすすめの理由

世界一周用パソコンとしての使用イメージ

実は僕の中で一つ後悔があります。
僕は2018年3月よりバックパッカーとして世界一周をします。
今回の買い替えを世界一周用ノートパソコンとして買い替えました。

バックパッカー御用達のノートパソコンは昔からMacBook Air(11インチ)が人気でした。
理由は小型・軽量・安価という三拍子が揃っているだからです。
僕は何度も述べている通り、今回は作業効率を重視してMacBook Pro(13インチ)を購入しました。
「大は小を兼ねる」など色々な言葉で自分を説得させ、13インチを決断しました。

しかし、実際にセブ島やパラワン島にMacBook Proをデイバックに入れて持ち運びをすると、やっぱり100グラムでも軽い方が良いと痛感しています。
特にMacBook ProのACアダプターは大きく重いです。
ずっと持ち運ぶものだからこそ、携帯性に振り切ったモデルの方がストレスが少ないです。
もし、これから新たに買い直すなら迷わず12インチを買います。

もちろん、重いバックパックを背負って海外を歩く機会が多いという事情からです。
国内ノマドならMacBook Proでもそこまで苦なく持ち運べます。

もし、あなたも行ってみたい場所への引っ越しやノマド的なライフスタイルを望んでいるなら、まず手始めにホテルのサブスクサービスなどを利用するのも手です。

例えばhotelpassは敷金・礼金・審査なしで月額6万円代で東京や大阪、京都、福岡など大都市圏のホテルを自由に宿泊しながら生活できます。

では良いノマドライフ&旅を〜!


2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – スペースグレイ

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