海外旅行用おすすめ一眼レフカメラとレンズの選び方
この記事の目次
海外旅行でのカメラやレンズ選び
あなたは海外旅行にどんなカメラやレンズを持っていこうか悩んだ経験はありませんか?
- 本当は一眼レフカメラを持っていきたいけど、大きくて荷物になるので持ち運びたいくない!
- 利便性の高いズームレンズを持っていくべきか画質を追求した単焦点レンズにするべきか悩む。
- お気に入りのレンズを何本持っていこうか…
- やっぱり海外で一眼レフは目立つし、諦めて高級コンデジにしようか…
- この際、徹底的に荷物を減らしてカメラはiPhnoeだけにするのもアリかも??
僕はこれまでアメリカ、アジア、ヨーロッパを中心に10ヶ国、26都市に滞在して写真撮影を経験してきました。
当初は海外で運用するカメラ・レンズ選びでとても悩んでました。
なぜ悩んだかというと、画質・軽さ・ボケ・画角・堅牢性をベストバランスで運用できるカメラやレンズがなかったからです。
結論としては全ての要望を満たすカメラやレンズは存在しません。
でも、”渡航先(国・都市)で撮りたいものをハッキリさせる”ことを意識するようになったら解決しました。
これは非常にシンプルで初歩的なことですが、事前調査と撮影イメージを膨らませる事をしなければ、現地に到着して「あぁっ〜〜!やっぱりあのカメラ(レンズ)を持ってくれば良かった!!」と後悔することは必至です。(僕の経験談ですが^^;)
後悔しないために具体的にイメージします。
手順としてはこんな感じです。
- 海外でオーロラを撮影したい。
- Googleの画像検索で「こんな写真が撮りたい」というものを見つけ出す。
- オーロラだけでは画にならない事に気付く。
夜空にきらめくオーロラだけではなく、森の木々も一緒に撮影したい…。
オーロラのエッジを撮影したい…。 - 具体的に撮影したいイメージがかたまる。
- 機材の選択肢としては高感度に優れるフルサイズ一眼でF1.8クラスの超広角単焦点レンズがベストという結論に至る。
もし撮りたいものをハッキリさせることを意識しなければ、撮りたい写真は撮れません。
そればかりか、不要なカメラやレンズを沢山持ち運び、せっかくの海外旅行で修行のような苦痛を味わうかもしれません。
まずは僕の撮影機材をご紹介します
海外旅行用カメラとして以下の機材を所有しています。
少し古いカメラもありますが、今でもバリバリ活躍していますし、どれも違った魅力があります。
- Apple「iPhone7」※スマホ
- リコー「GR2」※高級コンデジ
- リコー「THETA S」※全天球カメラ
- ソニー「HDR-AS100」※アクションカム
- ソニー「α6000」※ミラーレス一眼
- ニコン「D800」※フルサイズ一眼
海外旅行に持っていくカメラとしてはスマホ、コンデジ、ミラーレス一眼、フルサイズ一眼あたりが候補に挙がります。
上の写真を見ても分かる通り、各カメラのフォーマット(フルサイズ・APSC)・重量・用途など全く違います。
海外旅行では、なるべく手荷物を減らして軽快に旅がしたいので、どの機材を選ぶかで旅行の快適性が大きく変わります。
次にミラーレス一眼とフルサイズ一眼のメリット、デメリットを挙げてみます。
ミラーレスカメラのメリット
- 軽い&邪魔にならない&持ち運びしやすい(旅行の足取りも軽くなり、単純に旅に集中できる)
- シャッターチャンスに強い(常に速写ストラップをつけておくとさらに機動力アップ!)
- データサイズも小さいので気軽に記録的な撮影がジャンジャンできる。(α6000は2430万画素ですがむしろ旅中は大量に撮影するので有難い!)
- 目立たない(シャッター音も小さいので、静かな所でも撮影できる)
- 盗難にあっても被害額が少ない
ミラーレスカメラのデメリット
- APS-Cだと高感度撮影はイマイチ(旅行中は朝日、夕暮れ、夜景と薄暗いシーンで撮影する機会は多いので高感度の強いカメラは旅カメラとして向いている)
- なんと言ってもEVFやシャッターフィーリングなど写真を撮ってる気がしない(ここがかなり重要!)
- 旅行先でデジ一を持っている人がいると、やっぱりデジ一を持ってくれば良かったと少し後悔する
- バッテリーの消費が激しい(予備バッテリーとして2個は絶対に必要です。)
- 防塵防滴など堅牢性の面で不安
ミラーレスカメラの場合、カメラ本体のフィーリング的に作品を撮るというよりは記録を撮るという傾向になりやいかもしれません。(旅カメラ=記録するためのカメラと捉えるなら◎)
旅行中、邪魔にならないし常に傍らにおいておけるので圧倒的に写真枚数も増え、その中で良い写真も撮れたりします。
α6000とD800を撮り比べると、撮影枚数が2倍〜3倍くらい違います。
ちょっとしたシーンでも「写真で残す」ことをしておけば、細かく全て日記をつけなくても、その1枚を見てそのシーンの事を思い出すことができます。
そういう意味でもα6000は本当に捨てがたいです。
とにかくフルサイズのD800と比較すると、α6000は本当に小さくて軽くて、旅行のついでに写真を撮るというスタイルになります。
逆にD800を持ち歩いていると写真を撮るために旅行をしているような気持ちになります。
(せっかくD800を持っているだから何か被写体を見つけて撮らないと…という様に)
フルサイズ一眼のメリット
- 圧倒的な高解像度(撮影後、等倍で”観察”する楽しさもあります)
- A1サイズで印刷しても破綻しない(一緒に旅行に行った友人等にお気に入りの一枚をポスター印刷してプレゼントすると、とても喜ばれます)
- ISO6400で撮影しても十分耐えられる
- ファインダーやシャッターフィーリングなど”写真撮影”しているという気持ちになる(被写体に向き合える)
- プロ仕様なので旅行中の機械トラブルのリスクは少ない
フルサイズ一眼のデメリット
- 重く、かさばるので旅行に集中したい時はかなり邪魔(基本的にミラーレス機もセットで旅行先に持って行き、行く場所や目的によってD800はホテルのセキュリティボックスに置いておく時もある。)
- 治安の悪い場所で見せびらかすのは危険(黒色のテープでメーカーロゴや型番など隠す等の対処も検討)
- 3000万画素オーバーが故にデータサイズが大きすぎ!←旅カメラとしてはここが一番問題!長期間の海外旅行にでかけた場合、撮影したデータをノートPCにとり込んだり外付けHDDに入れる必要があると思いますが、大きすぎるため一々処理時間や空き容量が気になり、結果として撮影することに対して躊躇してしまう可能性があります。それでは元も子もないです。 ⇒ 対応策としては旅の記録として何気なく撮影するにはFXフォーマットはデカすぎなので、クロップしてDXフォーマットで撮影しています)
以上になります。
個人的には撮影対象を事前にイメージした上で、さらに写真撮影を目的とした旅なのか?
旅のついでに記録を撮る程度でOKなのか?をハッキリさせ持っていくシステムを決定します。
僕の場合、前者ならニコンのフルサイズ(D800)を、後者ならソニーにミラーレス(α6000)を持っていきます。
あと荷物はできるだけ軽いに越したことはありません。
荷物が重いだけで写真を撮る気力も出ないし、体力も続きません。
時には寄り道ができるくらいのフットワークの軽さが欲しいです。
海外に修行に行くわけではありませんので、レンズまで含めてなるべく超厳選した軽いシステムを作る必要があります。
次はレンズまで含めた僕の海外旅行用カメラの超厳選システムをご紹介します。
海外旅行に持っていくレンズ
世界に旅に出ると、圧倒的な迫力ある景色や、
そこに暮らす人々の生活を見ることができます。
海外で何を撮影するのか?
システムを考える前にここを決めないといけません。
人それぞれあると思いますが、おそらく多くの方は以下の被写体に絞られてくるのだと思います。
- 世界遺産等の歴史的建造物
- 雄大な大自然
- 異文化が感じられる街の様子
- エネルギー溢れる現地の人々
- 現地で食べた料理やスィーツ
実はこれらの被写体を撮影する場合、使用頻度の高い画角は絞られます。
およそ35mm換算で18mm〜85mmくらいあれば上記の被写体なら対応可能だと思います。
ですから、あえてこの画角を大きく超えるレンズを持っていく必要ありません。
荷物になるだけです。
画角別のレンズの特徴
超広角レンズ
海外旅行で絶対に持って行くべきレンズの1本が超広角ズームレンズです。
画角としては35mm換算でワイド端18mm前後スタートが良いと思いますが、
僕は15mmスタートのレンズを持っていっています。
超広角レンズはどこに行っても使えますし、建物や自然の全景を入れることができるので「持ってて良かった!」感は半端ないです。
ただ多用し過ぎると面白みがない何を撮っているか分からない写真が量産されます。
(手前に何かを入れてボケさせたり、構図に色々工夫すると面白みもでてきます)
標準レンズ
一般的に35mmや50mm近辺の画角をさします。
一番多様する画角ですがズームにするか単焦点にするか迷います。
作品風に仕上げたければオススメは50mの単焦点レンズ一本で勝負すると良いかもしれません。
ボケを利用することで被写体にフォーカスされ作者の作品意図がより鮮明になります。
また軽くて明るいレンズは取り回しも良く、「作品を撮る!」という気持ちにさせてくれますし、
写真技術を上達するには一番良いともされています。
個人的にニコンの50mF1.8Gは安くて光学性能も高くオススメです。
望遠〜中望遠〜超望遠レンズ
85mm以上は望遠レンズのジャンルになると思います。
18mm〜300mmまでカバーしているようなズームレンズもありますが、
基本的にかなり重くなりますし、画質の面でも妥協することになります。
また、海外旅行では200mmを超えるような望遠域はあまり多様しません。
人物スナップは昔から85mmと言われていますで、
望遠域については85mmまでで考えると荷物の重さもグッと減らせると思います。
僕が海外旅行に持参するレンズ(ソニーEマウント)
ソニーのEマウントレンズ(APSC)では以下の2本を持っていきます。
- E10-18mmF4
- 16-70mmF4
この2本のレンズで35mm換算15mm-105mmまでの画角がF4通しでカバーできます。
(個人的にこのシステムに35mmF1.8など明るい単焦点を追加予定です)
E10-18mm F4 OSS SEL1018
35mm換算15mm-27mmという超広角ズームレンズです。
しかも小さく、重さもわずか225gと軽い!
ミラーレス機購入時に迷った時、
このレンズがあったためにソニーのEマウント機を決めたくらいです。
画質も開放から使えますし、2段絞れば十分四隅まで解像します。
このカメラが旅行先で利用価値が高いポイントとしては、自撮りをしても周りの風景も一緒に撮影できることです。
レンズもカメラも軽いのでわざわざ自撮り棒を用意しなくても、片手でカメラを持って自分を撮影するだけで、背景も広範囲に撮影できます。
(自撮りがメインのYouTuberにもこのレンズを愛用されている方々は多いようです)
強烈なパースペクティブを利用した写真や雄大な景色を撮影できる旅行に持っていくべきマストレンズです。
(こういう画角で撮影できる点はコンデジのRX100にはない優位点です)
▼E10-18mm F4の作例
ワイド端10mmは室内においてもパースペクティブを強調した表現が可能です。
こちらはグランドキャニオンにて。
10mmだと自分の体のパーツ(顔や足や手)を写しても周りの風景が余裕で入り込んできますので、そういった表現方法も可能です。
Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS SEL1670Z
35mm換算24mm-105mmの4.3倍のズームレンズです。
非常にコンパクト軽量ながら手ぶれ補正と使いやすい画角、F4通し、デザイン性の高さが魅力です。
カール・ツァイスというブランド力からも写欲や所有欲を満たしてくれます。
画質については中央付近は満足できますが、四隅は少し流れますね。
最高の画質では撮影できませんが、どんな被写体にも対応できるので、買って後悔はしていません。
(実際、海外旅行で出会うシーンにおいて、そこまで四隅の画質をシビアに求めるシーンは少ないですので…)
▼E 16-70mm F4 ZAの作例
こちらはテレ端70mmで飛行機からの撮影です。
便利ズームならではのシャッターチャンスの強さが最大の魅力ですね。
暗いシーンでも手ぶれ補正&F4通しでISOを上げなくても撮影できるのが嬉しいですね。
僕が海外旅行に持参するレンズ(ニコンFマウント)
ソニーのEマウントレンズは使いやすい画角のカバーを重要視していますが、
ニコンのFマウントレンズはD800の性能を発揮させるため、使いやすさよりも最高画質の描写を得ることにフォーカスしています。
海外旅行に持って行くレンズは下の5本のレンズから3本程度をピックアップして組み合わせます。
- 18-35mm f/3.5-4.5G ED
- 20mm f/1.8G ED
- 28mm f/1.8G
- 50mm f/1.8G
- 85mm f/1.8G
基本構成は超広角&超軽量ズームレンズと非常に描写力が高いF1.8Gシリーズのセットです。
AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
ニコンの超広角レンズは下の3つのモデルが存在します。
- 14-24mm/F2.8(重量:1000g)
- 16-35mm/F4(重量:680g)
- 18-35mm/F3.4-F4.5(重量:385g)
購入前にかなり悩みました。
ニコンプラザ新宿などでも試写をしたり比較検討した結果、
まず14-24mmですが今は必要ないという判断です。
とにかく重いです。許容できる範囲を少し超えます。
ウユニ塩湖などに行く時は再度検討します。
また他の2本とは性格も違いすぎるので、これを持っているからと言って他の超広角レンズがいらないという事にもならないと思います。
16-35mmと18-35mmで最後まで悩みましたが、画質面において18-35mmにアドバンテージがあり、最高画質で撮る!という目的を果たすために選定しました。
さらに最重要視した重量ですが、フルサイズ対応で超広角ズームにも関わらず385gしかありません。
何度も言いますが、海外旅行に持っていくレンズは軽いに越したことありません。
実際に購入してとても気に入ってます。
開放から使えますし、このレンズも2段絞ると四隅までよく解像します。F8でピークに達します。
個人的にD800のクロップを使うとDXフォーマットで27-52.5mmという使いやすい標準域で撮影できるので、つけっぱなしで旅行中の記録撮影的な使い方もできます。
通常時はDXフォーマットにしておいて、ここぞ!という場面でFXフォーマットにして撮影することでデータ量の肥大化も防げます。
こんな使い方ができるのも18-35mm/f3.5-4.5Gの画角がもつ魅力です。
▼AF-S 18-35mm f/3.5-4.5G EDの作例
高層ビルが林立する香港では超広角レンズの威力が存分に発揮できます。
僕が撮影した18-35mm/f3.5-4.5Gによる長岡花火の写真集はこちら
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
ニコンのF1.8Gシリーズの中では20mmという最広角域のレンズです。
上で紹介した18mm-35mmのズームレンズを持っているにも関わらずこのレンズを買ってしまった理由としては、このレンズでしか撮れない世界があると思うからです。
おそらく、このレンズを手にしようと思っている人は撮影する被写体がハッキリしていると思います。
僕の場合、このレンズを購入した動機は夜景や星空やオーロラを撮影したかったからです。
海外では美しい夜景や星空などを撮影する機会があると思います。
どうしても開放F値の暗いレンズは星を点光源で撮影するのが難しいです。
(バルブモードで30秒くらいシャッターを開けば星は流れます)
このレンズの画質については、さすが2014年9月に発売された最新設計&ナノクリスタルコートということで点光源を入れてもコントラストが素晴らしく、また歪曲が小さいことも特徴です。
重さもわずか355gなので携帯性も素晴らしいです。
▼AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDの作例
こちらはカナダのイエローナイフで撮影したオーロラの写真です。
現地の写真撮影をされるガイドさんも僕が撮影した写真を見て、「オーロラのこの色はなかなか出せない。どんなレンズを使っているだい?」と聞いてきました。
オーロラは長時間露光をするとモヤモヤした雲のようになり、独特のエッジ感がでません。
またオーロラ撮影はオーロラ単体ではなかなか画になりません。
周りの風景を含めての撮影することで、オーロラの雄大さが際立ちます。
そういう特性を考えると開放F値の明るい超広角レンズが有利になります。
それらの条件をクリアするレンズとして、現在このAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDはオーロラ撮影に対して唯一の無二の存在になるレンズです。
もちろん星風景写真にも素晴らしいパフォーマンスを発揮します。
僕がカナダで撮影した20mmf/1.8GEDによるオーロラ写真集はこちら
僕はニコンのカメラを愛用する理由として、優れた遠景描写力にあります。
ニコンのデジタル一眼レフカメラはライバル他社と比較すると遠くの森などが塗り絵のように潰れずにディティールが保たれます。
そして肉眼以上に現実の世界を繊細に映し出す単焦点レンズの画質を一度味わうと、なかなかズームレンズには戻れません。
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
もし手持ちのレンズの中で1本だけしか持っていくレンズを選べなければ、このレンズを持っていきます。
28mmという街中をスナップしやすい画角、軽さ、明るさ、ヌケの良さ、ボケ。どれをとっても最高です。
特に開放からキレキレで、このレンズに対する安心感は半端ないです。
手ぶれ補正はついていませんので、D800の場合、どうしてもシャッター速度を上げる必要があります。
せっかくの明るいレンズでもシャッター速度を上げなければブレるとなると、明るい単焦点レンズのメリットは薄れます。
そういう意味でもD800などの高画素機で夜景を手持ちで撮影したい人にはこの28mm/F1.8Gはオススメのレンズです。
28mmという広角域であれば1/50秒程度あればブレは防げます。
さらにこのレンズは最短撮影距離25cmまで寄れるので、料理などテーブルフォト撮影にも十分対応できます。
▼AF-S 28mm f/1.8Gの作例
こちらは東京スカイツリーの展望台になります。
このレンズは個人的に別名「手持ち夜景撮影レンズ」と呼んでいます(笑)
夜景を背景に人物撮影をしても非常にキレイに撮れますので、旅行には確実に持っていくレンズです。
ナノクリスタルコートで逆行にも強いです。
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
画角的に標準域ですが、標準域なだけに工夫とイマジネーションを膨らませられる必要があると思うので、写真撮影に対するモチベーションはむしろ増すように思います。
レンズの性能より腕が試されるのがこの50mmです。
こちらのレンズは絞った時の中央から四隅までの破綻のない画質は価格以上のものです。
しかし、同じ1.8G兄弟の28mmや85mmと比較するとコンパクト性能以外は今一歩という感じです。
▼AF-S 50mm f/1.8Gの作例
開放での撮影です。ボケ味も美しいので、とにかくこれ1本で工夫して同じ被写体を撮りたくなります。
しかし、このレンズの最大の弱点は開放での画質にあります。
28mm/f1.8Gと比較すると開放での描写はシャキッとせず、また色収差もでやすいのが難点です。
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
別名ポートレートレンズとも呼ばれる画角のレンズです。
旅行先で現地の人たちを自然な距離感で撮影するためのレンズです。
70-200mmクラスのレンズとなると、明らかに威圧感がでます。
普通に日本だって、あんなバズーカみたいなレンズを人に向けられていたら、撮られている事に対する警戒感が生まれ、周囲からの目線も気になります。
その点、この85mmF1.8Gは中望遠レンズとしては非常にコンパクトで被写体や周りの視線に対する威圧感は少ないです。
まさかこんな小さなレンズが望遠とは気づかれないでしょう。
描写に関してもF1.8Gシリーズ中、最高レベルです。
開放から十分キレキレです。
購入して分かったこととして、この画角でF1.8ともなると、ピントの会う範囲が非常にシビアになるため、F2.8で撮影する機会が多いです。
F2.8まで絞ることでピントを外す失敗写真が少なくなりますし、この画角においてF2.8のボケは非常に美しいです。
▼AF-S 85mm f/1.8Gの作例
85mmという望遠域にも関わらず小さいレンズなので、周りに警戒感を与えずに気軽にスナップ撮影できます。
そしてボケ味と解像度の両方が味わえる秀逸なレンズだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
せっかく世界に出て旅をするなら後悔のないカメラとレンズを持っていくべきだと思います。
海外旅行用のレンズ構成としては超広角ズームレンズ+標準ズームレンズ+標準域のF1.8クラスの明るい単焦点レンズの3つを基本構成としてシステムを考えてみると良いと思います。
個人的なイチオシレンズはソニーのE10-18mm/F4です。
このスペックとこの軽さは旅レンズとしては本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮します。
余談ですが、僕はいつも海外旅行に行くときは軽いミラーレスだけの構成で済ませようと思いつつも、
出発直前になってやっぱりD800も持って行こうとなってしまうパターンが多いです…笑
重たいですが、結局はシステムトラブルがあった時の保険の意味も兼ねてニコンとソニーの2つのシステムを持っていきます。
旅行先でどちらかをセキュリティボックスに入れておけば使い分けできるので便利ですよ!(盗難にはくれぐれご注意を)
海外旅行で身にしみて分かった撮影機材に関する個人メモ
- 三脚は意外といらない
- カメラは画素数より高感度に強いモデルを優先する
- なんだかんだ標準域ズームレンズ(E16-70mm F4 ZA OSS)の使用頻度が一番高い
- レンズは断然、小さい方が良い
- iPhoneとLightroomモバイルの相性は良い。小旅行ならこれで十分
- アクションカムは旅の記録として一台持っていくと素晴らしいショットがとれる