一人暮らしにおすすめスピーカー!ダリSPEKTOR1とフォステクスAP20dレビュー

DALI SPEKTOR1とFOSTEX AP20d
DALI SPEKTOR1とFOSTEX AP20d

賃貸マンションでもいい音のある暮らしがしたくて、この度オーディオシステムを新調しました。
これまではBluetoothスピーカー(Anker Soundcore 2)を使用していましたが、コスパは良くてもピュアオーディオ的なステレオ音を出すのは難しい状況でした。

だからと言って大型のスピーカーやアンプでは引越し時に荷物になるので、なるべく小型で性能の良いシステムが欲しかったです。
「ミニマルでもピュアオーディオ的な音楽を…」
そんなBluetoothスピーカーからワンランク上のオーディオシステム選びの参考にしていただけたら幸いです。

今回のシステム構成のテーマは…

  • ミニマル&シンプルなデザイン
  • 隣人に迷惑をかけない小音量でも高品質かつステレオ感のある音
  • 一人暮らしなので、自分専用のニアフィールドリスニング
  • システム全体で5万円以内

隣人に迷惑にならない程度の小音量でも満足できるオーディオ環境を作るのが今回の目的です。
オーディオにつなぐ再生デバイスはMacとiPhoneです。
どんなデバイスでも音楽が高音質かつシームレスに聞けることも重視しました。

では、一人暮らしにおすすめできるデスクトップPCオーディオの紹介とレビューをしていきます。

今回導入したシステム構成

僕のデスクトップPCオーディオ環境
僕のデスクトップPCオーディオ環境
  • スピーカー:DALI SPEKTOR1(ダリ スペクター1)
  • アンプ:FOSTEX(フォステクス)AP20d
  • USB-DAC:FOSTEX(フォステクス)PC100USB-HR2(※)
  • Bluetoothトランスミッター&レシーバー:TaoTronics TT-BA09

(※)事前に手元にあったものを流用

オーディオシステムの全体像と各機器の接続イメージ
オーディオシステムの全体像と各機器の接続イメージ

各デバイスの接続図です。
スマホはBluetoothトランスミッター&レシーバーでアンプ&スピーカーを接続し、
PC(Mac Book Pro)はUSB-DACを通じて接続しています。

音源はApple純正の「ミュージック」アプリとYouTubeです。
※Appleミュージック月額980円を契約

DALI SPEKTOR1(ダリスペクター1)のレビュー

DALI SPEKTOR1
DALI SPEKTOR1

実は今回、ホワイト色の小型スピーカーを狙っていました。
僕はなるべく家具や小物、デジタルデバイスはホワイト色を中心に選んでいます。
壁の色は大抵が白なので、家電や家具も白だと部屋に溶け込み、存在感や威圧感を感じさせません。
逆に黒は、コントラストが強くなり部屋が重く暗い雰囲気になるので、なるべく明るい色を多めにしてます。


DALI SPEKTOR1W(ホワイト・2本1組) スピーカー ダリ スペクター

シンプルさを表現するにも、色の選定は重要です。

机の上においても、スピーカーの存在感も感じさせず、とても爽やかな印象です。

ちなみにスピーカーの比較にあたって視聴したのが・・・

  • DALI SPEKTOR1(ペア:22,000円)
  • ヤマハ NS-BP401(ペア:25,000円)
  • B&W 607(ペア:70,000円)

B&Wだけ価格帯が違いますが、ホワイト色モデルがあり、B&Wは昔から一度、オーナーになりたかったブランドだったので、今回検討してみました。

まずヤマハですが、こちらも驚くほど高コストパフォーマンスなスピーカーを昔から出してるメーカーです。
NS-BP401も繊細な高音域が魅力でしたが、どうしても低音域が弱かったので、購入を見送りました。

あと、ピアノブラック以外に選択できる色が欲しいところです。

B&Wは予算が許せば、こちらが良かったのですが、やはり7万円という値段と、サイズが少し大きかったのと、音質なら上位モデルの606が好みだったので、今回はパスしました。
いつかは所有したいブランドでもありますが、607はしっかりとした環境でセッティングし、アンプもミドルクラスのものに繋いでこそ、真価が発揮できるモデルと感じました。

DALI SPEKTOR1は消去法で残ったわけではなく、クラシックからJAZZ、ロックまでとても気持ちよく鳴らすことができるスピーカーでした。

DALI独自のウッド・ファイバー・コーンのおかげで良好な低域特性が魅力です。

鳴らした感想は、今まで使っていたモノラルのBluetoothスピーカーとは次元の全く違うHi-Fiステレオサウンドに、「あぁコレコレ!このピュアなサウンドが聞きたかったんだよ」と心でガッツポーズしました笑

このクラスでスピーカーを選ぶ場合、サイズ感、値頃感含めておすすめできます。

DALI SPEKTOR1のここが最高!

  • ペア2万円で高中低音のバランスの良いピュアオーディオ的なリアルな音が楽しめる。
  • コンパクトで机の上における(まさにブックシェルフスピーカー)
  • 温かみのある音でJAZZもクラシックもどっちも相性がいい。

DALI SPEKTOR1のここがイマイチ!

  • スピーカーの箱自体の繋ぎ目に若干の甘さがある(価格的にしょうがない)
  • 小音量がめちゃくちゃ得意なスピーカーでもない(中音量くらい鳴らせる環境がほしい)

DALI SPEKTOR1の特徴(※メーカー説明抜粋)

SPEKTORのツィーターは、超軽量のシルク繊維をベースにしたシルク・ドーム・ツィーターです。
質量は0.056mg/mm2、現在あるほとんどのソフト・ドーム・ツィーターと比較して、半分以下の質量となっています。
またシルク・ドーム・ツィーターの素晴らしさは、高音域の最も低い部分、ミッドレンジに近い部分を美しく再生する能力にあります。

低域を担当するウッド・ファイバー・コーンは、ウーハーの振動板として最適な軽さと強度を持ち、、ランダムな木繊維によって、コーン自体からの不要な共振を最小限に抑え、良好な低域特性を実現しています。

DALI SPEKTOR1の主な仕様

  • 構成:2way
  • 入力感度(2.83V@1m):83.0dB
  • インピーダンス:6Ω
  • ツイーター:21mmソフトドーム
  • ウーハー:115mm
  • エンクロージャータイプ:バスレフ型
  • 1本あたりの外形寸法(H×W×D):237mm×140mm×195mm
  • 1本あたりの質量:2.6kg

アンプ:FOSTEX(フォステクス)AP20dのレビュー

FOSTEX AP20d
FOSTEX AP20d

アンプ自体、Bluetooth機能を備えている中華メーカーの格安機種もありますが、僕はFOSTEXのAP20dを中核に備えました。
AP20dはD級の20W+20Wアンプになります。
ハイレゾにも対応しており、筐体のコンパクトさとスピーカーのドライブ力、音の質感が抜群のバランスです。
各種入出力端子もPCオーディオを楽しむ分には必要十分です。


FOSTEX フォステクス パーソナル・アンプ ハイレゾ対応 AP20d

DALI SPEKTOR1も当然余裕で鳴らしています。

ツマミの質感や操作性もしっかりしていて、手元で簡単に音量調整できる点は快適です。
また、省エネ設計なので、長時間使用していても、熱などの悩みも一切ありません。
まさにBGMを鳴らすアンプとしても、うってつけだと思います。

FOSTEX AP20dのここが最高!

FOSTEX AP20dの付属品
FOSTEX AP20dの付属品
  • 設置場所に苦労しない小型軽量ボディ。
  • D級20W+20Wアンプで発熱のない省エネ設計かつ、温かくも明瞭感のある音。
  • このコンパクトさでも、DALI SPEKTOR1をドライブできるパワフルさ。
  • エントリーのプリメインアンプがいらなくなるほど、しっかりした音が出る。
  • 付属品ケーブル完備で届いたその日から再生できる。
  • 一人用のニアフィールドリスニング使用には最適。

FOSTEX AP20dのここがイマイチ!

FOSTEX AP20dの配線周り
FOSTEX AP20dの配線周り
  • スピーカー端子の穴がギロチンタイプで小さく、太いスピーカーケーブルは接続不可。
    (上の画像はスピーカーケーブルが入り切らない状態…かなり細いスピーカーケーブルではないとダメ)
  • 大音量視聴には不向き(ボリュームを上げると電源回路保護のため強制的に電源が落ちます)
  • ステレオ・ミニジャック入力が本体前面になるので、ケーブルが邪魔に見える。

FOSTEX AP20dの特徴(※メーカー説明抜粋)

デジタルアンプを搭載したコンパクトなハイレゾ対応パワーアンプです。
電源回路や各種パーツが前機種より見直され、ハイレゾに対応するとともに音質を大幅に向上されています。
出力も20W+20W(4Ω)になり、ハイレゾ対応パッシブスピーカーなどと接続することで、手軽にハイレゾシステムを構築できます。

FOSTEX AP20dの仕様

  • 最大出力:20W+20W(負荷4Ω)、12W+12W(負荷8Ω)
  • 適合スピーカーインピーダンス:4Ω〜8Ω
  • S/N比:100dB以上
  • INPUT端子:ステレオ・ミニジャック、RCA/入力感度:1V
  • 消費電力:60W(最大)、1W以下(スタンバイ時)
  • 外形寸法:108mm(W)×42mm(H)×138mm(D)※最大突起物含む
  • 本体質量:520g
  • 付属品:ACアダプター×1ヶ、スピーカーケーブル(1.5m)×2ヶ、ステレオミニケーブル(0.8m)×1ヶ、ステレオRCAケーブル(1.5m)×1

USB-DACとデジタルアンプが一体したFOSTEX PC200USB-HRがかなり魅力的!

PC2000HR

PC2000HR
PC2000HRの背面端子(USBとスピーカー端子があり)

もし、これから機材を揃えるならPC200USB-HRも検討してみてください。
こちらはUSB-DACとデジタルアンプの一体型モデルです。
出力は15W+15WなのでAp20dと比較すると少しだけパワーダウンですが、小型スピーカーを鳴らす分には問題ないはずです。

2台買い揃えるよりも値段も安くすみますしお得です。
(仮に今お使いのプリメインアンプなどを活用したい場合は不要かもしれません)

僕が小型デスクトップオーディオ環境を作ろうとしていた時にPC200USB-HRが発売されていたらこちらを買っていたかもしれません。

USB-DAC:FOSTEX(フォステクス)PC100USB-HR2のレビュー

FOSTEX PC100USB-HR2
FOSTEX PC100USB-HR2

PCとアンプをUSBで接続するための外付けDACになります。
アンプと同じFOSTEXなので相性は抜群です。

詳しいレビューは前回の記事からどうぞ!

Macでハイレゾ!おすすめUSB-DAC「PC100USB-HR2」レビュー


FOSTEX ボリュームコントローラー ハイレゾ対応 PC100USB-HR2

Bluetoothトランスミッター&レシーバー:TaoTronics TT-BA09のレビュー

スマホとアンプをBluetoothで無線接続するために購入したのが「TT-BA09」です。
Amazonで購入できる中華メーカーのよくわからない商品でしたが、今ままで一度もトラブルなく接続できています。

Bluetooth接続時の音質はイマイチですが、コイツの真骨頂は光デジタルケーブルで接続した時です。
初めてヤマハのAVアンプにもつなげて、7.1chサラウンドで音楽を流してみた時の再生音は感動モノでした。
光デジタルケーブルで接続すると音質が大化けします。

TaoTronics TT-BA09のここが最高!

  • 古いコンポなんかでも、スマホとBluetooth接続ができて、システムが蘇る。
  • ペアリングが早い、接続が安定している。
  • バッテリー駆動でAC電源が不要。10時間くらいは視聴できる。

TaoTronics TT-BA09のここがイマイチ!

  • ステレオ・ミニジャックでアンプと接続したときの音はイマイチ。
  • PC100USB-HR2を介してPCとアンプをつないだ方が音が数段、音が良いので光ケーブル接続しない場合、コイツが不要になるかも…。

TaoTronics TT-BA09の特徴(※メーカー説明抜粋)

テレビなどに接続し、Bluetoothヘッドホンで鑑賞。
有線スピーカーなどに接続し、スマホなどの音楽を無線で楽しめます。
最新のBluetooth 5.0チップを採用し、消費電力を低減する上に転送速度が旧バージョンより一層早くなり、aptXとaptX-LLコーデックで卓越したオーディオ、低レイテンシーを実現し、映画を見る時、音声の遅延などは感じず楽しむことができます。
対応コーデック:TX:aptX LL、aptX、sbc、RX:sbc


ワイヤレスオーディオレシーバー Bluetooth トランスミッター レシーバー 【光デジタル端子】一台二役 AAC aptx-LL対応 低延遅 2台に同時接続 通信距離13m Bluetooth 5.0 ブルートゥース 送信機 受信機 620mAh 15時間再生 充電しながら使用可 BA09

なぜBluetoothスピーカー全盛の時代にあえてHI-FIオーディオなのか?

一人暮らしにおすすめスピーカーとアンプとしてDALIのSPEKTOR1とFOSTEXのAP20dを中心としたPCオーディオシステムのレビューをお届けしました。

いかがでしたでしょうか?

昨今、音楽を再生する装置としてスマホやBluetoothスピーカーが主流ですが、やはり音楽はHI-FIオーディオで楽しみたいものです。

HI-FIオーディオは音の広がり深みが違います。

トレンドの入れ替わりが激しい現代社会において、情報やモノ、音楽でさえも、どんどん短期間サイクルで消費されています。

自分のお気に入りの音楽を、こだわりのオーディオシステムで聴くことで、心にゆとりや豊かさを感じることができます。

今回、紹介したシステムはDALIやB&W、ELACといったヨーロッパ勢のハイコストパフォーマンススピーカーと小型のデジタルアンプの組み合わせです。

お気に入りの音楽とオーディオシステムで一日の疲れを癒してみてはいかがですか?

あわせて読みたいおすすめ記事

予算15万!JBLスピーカー&小型デジタルアンプの高音質PCオーディオ

Macでハイレゾ!おすすめUSB-DAC「PC100USB-HR2」レビュー

4 Comments

SSK へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください