世界の成功者がニュースダイエット・ネット断ちする5つの理由と効果
まず結論からお伝えします。
ニュースダイエット・ネット断ちをすることで、時間が増え、他人からの影響を減らし、望む豊かな生き方や経験ができるようになります。
その一方で「社会人なのにニュースを見ないのは恥ずかしくないですか?」
こんなことを感じる人もいるようです。
世の中には二種類の人間がいます。
「ニュースを見る人」と「見ない人」です。
※本記事で指す「ニュース」を一応定義しておくとTVやネットなどで扱われる大衆向けの情報(政治、経済、国際、事件、話題、スポーツ、エンターテイメント)など幅広く浅いインスタントな情報を指しています。(専門的な知識が得られる雑誌や書籍等ではありません)
本記事は一部、ロルフ・ドベリ著書「News Diet〜情報があふれる世界でよりよく生きる方法」を読んで考察などをまとめた記事です。
この記事の目次
ニュースの本質
そもそもニュースを見る目的から考えてみましょう。
おそらく、ほとんどの人は明確な目的なくニュースを習慣的に見ていると思います。
(一部の職業では仕事上で必要かもしれません)
今日、銭湯のサウナに入っていたらTVからこんなニュースが流れていました。
- 北朝鮮が米韓軍事演習への報復としてミサイルを発射
- 中国で全人代が開催
- ウクライナがロシアの橋を攻撃(ロシアはウクライナに報復して子供を含む多数の死傷者が出た)
- 関東は午後から気温が上昇する見込み(結果はハズレた)
- 東名高速道路で若い男女の死亡事故が発生
毎日このようなニュースを見て知った所で、多くの人にとって「影響の範囲外」です。
ニュースで取り扱う情報の多くは人々の注意や関心を引きつける(テレビの視聴率、視聴時間、視聴者数を増やし広告収益を上げる)ために危機感を募らせるようなネガティブな情報が多いことにお気付きでしょうか。
人間は生きるために備わった機能として危機に対して敏感です。
新型コロナウィルス報道もメディアからしたら、視聴者をできるだけ釘付けにしてCMやPVからお金を稼ぐ良いネタの一つです。
世界の成功者がニュースダイエットする5つの理由と効果
1.成功者はネガティブを徹底的に排除する
インド人実業家・ビリオネアでもあるサチン・チョードリー氏は著書の中で、「ネガティブは徹底的に排除する」と述べていました。
その対象は多岐に渡りますが、主にニュースや人間関係などです。
特に自分には全く関係ない芸能人のスキャンダルや、気持ちが落ちてしまうような悪くて暗いニュースは筆頭です。
せっかくの気持ちのいい朝にそのようなニュースやワイドショーを見ることは良い一日のスタートとは言えません。
2.成功者は自分の幸福を追求する
ニュースはドラッグのようなもので、一時的にはあなたの感情を上げ下げさせます。
一方、本当の幸せや幸福をもたらしてくれるのは、体験や思い出です。
家族とのかけがえのない時間、冒険の旅に出て見た景色───。
それらは、時間とともに更に輝きをまし、思い起こすたびに幸せな気持ちにしてくれます。
もちろん、計画している時や味わっている時も同様です。
成功者と呼ばれる人たちは一日の「To Doリスト」をつくたり、自分の喜ばせ方を理解しています。
そのリストの中には暗いニュースを朝一番に見るというものは入っていません。
むしろニュースやSNS等は「Not To Doリスト」に入っているものです。
3.成功者は時間に投資する
ほぼ例外なくビジネスオーナーや成功者は、お金を出して時間を買います。
自分がやる必要のないアウトソーシングできるもの(ビジネス領域から日常生活まで)に対してお金を使い、自分の時間を作り出しています。
実はテレビやネットニュースを見なくても、本当に重要で関係のあるニュースは周囲が噂話をしたり、友人などから耳に入ってくるので、世の中の大きな流れなどは把握できます。
裏を返せば、自分にとって興味、関心、影響のあるニュースだけを収集する仕組み(コミュニティやツール)を作ることで他の不要かつ無駄なノイズを遮断できます。
世界の全てを深く知るには時間はいくらあっても足りません。
4.成功者は全てを知ろうとしない、戦略的に無知でいる
アメリカ人エンジェル投資家で、CNNやCBSなど100以上のメディアに登場しているティモシー・フェリス氏も同様に一切のニュースを見ず、ネットメディア断ちをしています。
そしてその生活を続けても全く問題なく生きていけると伝えています。
フェリス氏はあえて「無知でいる状態」を作っています。
その理由は「重要ではない」「緊急ではない」「関係ない」という「7つの習慣」にある第3、第4領域を排除して重要なことに集中するためです。
特に排除する対象はやはりTVニュース、ネットニュースサイトです。
逆にOKなのは新聞、雑誌、音楽。
(ちなみに娯楽として楽しむ映画は「マトリックス」より面白くなかったら退出するそうです)
5.成功者は信頼できる人からの情報を頼りにする
情報には3つのレベルがあります。
- 三次情報:メディア(TV、ネット、SNSなど)
- 二次情報:信頼出来る人が実体験した情報(本や書籍も含む)
- 一次情報:自分が実体験した情報
より価値の高い情報は「一次情報>>>二次情報>>三次情報」です。
例えばあなたが、新しいスマホを購入しようかと悩んでいるとします。
何を判断基準、情報源として購入を決めるか考えてみてください。
実際に欲しいスマホを使っている友人が近くにいたら、その人の話を聞くのが一番手っ取り早いです。
逆に色々なメディアから情報収集することは情報過多となり、意思決定プロセスが複雑になり時間コストが増えます。
成功者は決断までのスピードがとても早い共通点があります。
良いと思ったらその場で、大きなプロジェクトや投資を判断します。
その一方で「持ち帰って検討する」という選択肢は行動しない理由探しとなり、リスクは抑えられますが、チャンスやリターンを逃すこともあります。
成功者は信頼できる人からの情報や実体験を重ねることで、直感力が鍛えられ、即断即決ができる人です。
Less is more「少ない方が豊かである」
20世紀に活躍したドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエは「少ない方が豊かである」という「Less is more」を提唱しました。
情報過多、モノがあふれる現代では、こんまりメソッドがアメリカで一大ブームとなり、日本でもミニマリストという生き方を実践する人が増えました。
ネットやSNS、動画全盛の現代では、断捨離の対象はモノではなく情報そのものです。
忙しいからニュースを見れないのではなく、忙しくならないためにニュースを見ない───。
Less is moreを日常的に意識できれば、多くの問題から解放されます。
「戦略的に無知でいる」ことは自分らしく自由に生きる上で必要なこと
最後は僕の感想ですが、「無知」や「世間知らず」でいることは自分らしく自由に生きる上で必要な要素だと感じます。
- ニュースやネットで”知った気になっている”状態
- 他人の口コミやコメントを読んで、知らずに他人から影響を受ける
海外旅行一つ挙げても、メディアで触れた情報と実際に現地に足を運んで得た情報とは全く違っていたということは沢山あります。
誤った情報から勘違いや思い込みを自分自身に植え付け、そのフィルタで世の中を見てしまうことは実に勿体ないことだと思います。
コロナ禍で海外に行く人と行かない人
知りすぎる事のデメリットは行動力の低下を招きます。
コロナ禍で海外に行かない人(行けない人)は、やはりメディアからもたらされるネガティブ情報のシャワーにさらされ影響を受けてしまう人達です。
- 海外旅行に行きたいけど、コロナで大変そうだし今はやめておこう。
- このタイミングで海外に行ったらから、周囲からどんな風に思われるか不安だからやめておこう。
一方で今の状況でも海外旅行に行ってしまう人はいい意味で無知で、周囲からどう思われようが自分自身で考えて行動ができる人です。
成功している人たちに共通しているのは、最初は周囲から猛反対があったということを忘れてはいけません。
成功とは言い換えると大きなリスクを取ることで大きなリターンを得るということです。
- 大学を中退してお笑い芸人を目指して上京。
- 安定した大企業をやめてガレージで起業。
成功した人のエピソードには、必ずといって良いほど”非常識なありないエピソード”があります。
自分自身を信じる力と、リスクを必要以上にリスクと捉えないために、「三次情報(TVニュース、ネットニュース、SNS)」を断つことは重要です。
ベストセラー本「News Diet」
今回の記事は一部、ロルフ・ドベリ著書の「News Diet〜情報があふれる世界でよりよく生きる方法」を参考にしています。
気になった方はぜひ本書で続きをお読みください。