LIGで学んだノマドワーカーになる方法&仕事内容や持ち物
2018年1月25日〜27日に長野県で「どこでもオフィス〜長野編」というイベントが開催され参加してきました。
主催は吉原ゴウ社長が率いる株式会社LIGです。
このイベントに参加して、普段とは違った環境で仕事ができ、遊び(スキーやスノーボード)を通じて多くの参加者(ノマドワーカー)と交流ができました。
参加者の多くは東京からでした。
いつも同じ環境で仕事をしてると、仕事も行き詰まるし、毎日同じルーティンの繰り返しで外からの新しい刺激がありません。
長野県という大自然の中にいるからこそ、普段とは違う視点で物事が見れて、新しい発想やクリエイティビティな仕事ができます。
またそういう場所に集まる人たちとの交流は、新しい価値観を与えてくれます。
このページでは当日のイベントの様子を交えながら、彼らから学んだノマドワーカーとしての生き方、どうすればノマドワーカーになれるのか?をまとめてみました。
この記事の目次
ノマドワーカーとは?
元々の語源は遊牧民を指します。
昔、モンゴルから来た留学生にリアルノマドライフについて聞いたことがあります。
彼らは家畜を引き連れ、季節とともにゲル(テント)を立てて転々と住む場所を変えながら移動します。
水や食料を求めて、その時点で”自分たちが最もいるべき場所に行く”というライフスタイルです。
日本において典型的なノマドワーカーのイメージは、”Macやスマホを片手にカフェで仕事をしている人”です。
しかし僕のノマドワークにおける考えは自分の行きたい場所や会いたい人に、いつでも行けたり会えたりできる手段に過ぎないです。
もちろん、ノマドライフにはリスクがつきものですし、時には孤独も感じます。
仕事で言えば備品購入から確定申告まで本来の業務以外の事も全て自分でする必要があります。
フリーランスとして働いている場合は収入面も不安定です。
しかし、それらと引き換えに縛られず常に新しい環境で刺激的に生きることができます。
一度きりの人生、どちらを選んでも悔いのない人生にしたいです。
ノマドワーカーになる方法
まず結論からお伝えすると、ノマドワーカーになるには、自分の得意分野を徹底的に追求する必要があります。
中小企業に所属してる場合は、何でもできる人が重宝されますが、独立してフリーになると何か1つの分野が抜きに出ているプロフェッショナルの方が求められます。
もしその道を極める事ができれば、クライアントは自然と増えていきます。
あなたの存在をクライアントに認知させる必要があれば、SNSやブログ等を使ってセフルブランディングをし、外部に発信しましょう。
クライアントからの案件を受注し、その後の仕事で信頼を得ることができれば、ノマドワーカーとしての道が開かれます。
もちろん、YouTuberやブロガーなど自己完結型の仕事を追求し、マネタイズできればノマドワーカーとして働けます。
僕の職歴とノマドワーク歴
まず最初に僕のこれまでの職歴とノマドワーク歴を軽く書きます。
もともとは転職支援企業のDODAで、DTPデザイナーとして印刷物デザインを5年間経験しました。
その後はインターネットシステムのベンチャー企業で、eラーニングシステム開発、UIデザイン、20社程度あったクライアントのWebサイト構築を担当した後、独立しました。
現在はEC通販企業などでサイト設計、LPO、SEO、アクセス解析、商品写真撮影をやっています。
他にも個人で当ブログ「タビダー」を立ち上げて運営しています。
立ち上げ期は全くアクセスのないブログでしたが、とにかく「価値のある情報を届けたい!」という情熱だけを武器にやってきて、これまでにTBS、関西テレビ放送、全日空(ANA)、越後製菓などの多くの企業と取引をさせていただきました。
僕が独立したのは2011年12月で、ノマドワークを意識し始めたが2015年頃です。
この頃に巨大な自作デスクトップPCを断捨離しました。
MacBook一台をメインPCにして、どこでも仕事ができる体制を作り、働く場所からの制約がなくなりました。
2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – スペースグレイ
その後、セブ留学に2ヶ月間行った時も日本のクライアントとSkypeミーティングをしたり、全日空(ANA)から執筆依頼が来て、海外にいながら大企業と業務契約から納品まで完結できました。
この体験を機に
「こんな僕でもノマドワークができるんだ」
と、あらためて実感しました。
ノマドワーカーはどんな場所で仕事をする?
どこでも仕事ができるというのは、”オン”と”オフ”の切替が非常に難しいです。
そんな中、LIGの「どこでもオフィス〜長野編」の参加者はこのオンとオフの切り替えが非常に上手かったでした。
こちらはLIGの野尻湖オフィスの様子。
到着した時はこのように皆さん、それぞれの仕事に集中されていました。
すごく静かな環境です。
こちらはオフィスから見える野尻湖です。
この周辺は冬は雪で覆われています。
新しい環境でも、すぐにスイッチを入れて目の前の仕事に全力で取り掛かる姿勢がノマドワーカーに必要な要素です。
翌日の朝から一転してタングラムスキーサーカスにて早朝から思いっきり各自、スキー・スノーボードを楽しむ!
平日のスキー場だったので、人もまばらで前日の大雪によってゲレンデのコンディションは僕のスノボード人生において3本の指に入るほどのベストでした。
林間コースなど非圧雪バーンは激パウダーでGoProで240fps撮影をすると、このように雪がふわふわ舞います。
こんな天国のような環境の中でも、午後からは参加者のほぼ全員がスキー場に併設されてるホテルの会議室で各自、静まり返ったように仕事をしてました。
18:30からはスキー場からLIGが運営するゲストハウス「LUMP」に戻り、全員で夕食タイムです。
初日は飲み放題のコース料理でしたが、この日の夜はカレーの食べ放題でした。
お酒はその都度、キャッシュで購入でき、消灯時間(22:00)前まで盛り上がりました。
遊ぶ時は遊んで、仕事をする時はしっかり仕事をするというメリハリの効いた環境が最高に心地よかったです。
- 長野のゲストハウス「LUMP」基本情報
- 住所:〒389-1303 長野県上水内郡信濃町野尻379-2
- 料金:1泊1人 2,700円〜(税込)※ドミトリータイプ
- 予約:026-258-2978
ノマドワーカーの持ち物
LIGのイベント参加者は事前にFacebookグループに招待され、各々自己紹介をしました。
グループのフィードには「こんなものを持っていく」と投稿されている方もいました。
ノマドワーカーは基本的にミニマリスト的な方が多い印象です。
あるLIGの動画コンテンツ制作スタッフは、準備をするのが面倒という理由で、SONYα7(デジタル一眼レフカメラ)とスマホとAirPodsと予備の靴下一束だけをポケットに突っ込んで、手ぶらで行くと宣言されている方もいました。
中にはパソコンすら断捨離をしてスマホだけで仕事をしている方もいました。
逆に効率を重視してスキー場にDELLの27インチ大型液晶ディスプレイを持参された方もいました。
またはデジタルノマド以外の方で、スキー場にハサミを持ってきてゲレンデでヘアカットをする美容師の方もいました。
道具は仕事のツールであり、自分を表現するツールでもあるということです。
どんな道具をチョイスするかで、その人自身の個性が出ます。
個性はフリーランス(ノマドワーカー)にとって需要な要素で、差別化する上で強みになります。
僕のLIGイベントでの2泊3日の持ち物
変荷物が重くなり過ぎないように一つ一つ重量を把握して、なるべくコンパクト・軽量・丈夫な物を厳選しています。
- MacBook Pro 2017年(ノートパソコン)
- G-SHOCK GW-M5610-1BJF(世界6局対応電波ソーラー腕時計)
- RICOH GR2(一眼並に高画質なデジカメ)
- GoProHero6・折りたたみ3way棒
- Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise(ノイズキャンセルイヤホン)
- AirPods(完全ワイヤレスイヤホン)
- iPhone7(スマホ)
- Kindle(電子書籍)
- Anker PowerCore Speed 10000 QC(ポータブルバッテリー)
- USBケーブル・USB-Cハブ
- 洗面用具(歯磨き・フロス・カミソリ・スイムタオル・ワックス)
- 爪切り
- 耳栓・アイマスク
- チタン製のマグカップ・蓋
- 南京錠
- 筆記具・A4サイズのクリアファイル
- 名刺・名刺ケース
- 財布・小銭入れ
- 小型折りたたみ傘
- 着替え各1着(下着・Tシャツ・靴下)
- スノーボード道具一式
僕は宿泊するケースもあるので、仕事道具以外の最低限の洗面用具も入れています。
ちなみにLIGのイベント直後に5泊6日の東京出張に行きましたが、着替えを各1着増やして同じ荷物で行きました。(スノーボード道具一式は含まない)
基本的に常に上記の荷物がカバンの中に入っています。
もちろん時計や常に身につけて、着替え等は入れ替えてます。
この荷物に海外対応電源ソケットとパスポートを追加すれば海外に行くこともできます。
2泊でも1週間でも、着替えだけ増減調整すればOKです。
いちいち毎回準備したり考えたりしなくて良いので逆に楽です。
今のところ、どれだけ断捨離してもこの辺が最小構成の持ち物として限界です。
イヤホンが2種類あるのは、シーンによって使い分けているからです。
- ノイズキャンセルイヤホン→移動中や就寝前のYouTubeを見る用
- AirPods→ランニングなどスポーツ用
爪切りは切りたいときに常に切れるように持ち歩いています。
爪の長さはタイピングに影響するので必須です。
ノマドワーカーのカバンや服装
今回のイベント参加者のカバンで多かったのがデイパック(リュック)です。
移動が多くなるので、両手がフリーになるメリットは大きいです。
また機能面でもデジタルガジェットを効率的に出し入れできるデイパックはノマドワーカーにピッタリなカバンです。
僕も日常的にデイパックを使ってます。
僕が普段使っているバックパックは「Osprey Comet Daypack」というモデルです。
上記の荷物量だと30リットルの容量でも余裕で入ります。
大小4つのスペースと10個以上の内部ポケットがあり、所定の場所に各道具を整理して入れられます。
旅行やハイクから日常使いまで、とても使いやすいデイパックです。
軽量でありながら背負ったときの安定性も抜群です。
アメリカAmazonのレビュー評価も高いです。
ちなみに、メインのバックパックもOspreyです。
フィリピンのパワラン島に行った時、白人系バックパッカーのOsprey利用率が高かったので、「バックパッカーがこんなに沢山使っているブランドは良い物だろう」という先入観でOspreyを選んでます…笑
[オスプレイ]Osprey Farpoint 40 Travel Pack デイパック VOLCANIC GREY M/L
服装に関しては基本的にラフな格好をしている方が多かったです。
スーツでイベントに参加した方はいなかったので、逆にこういう場所(雪国のゲストハウスやスキー場)にスーツで来たらキャラが立ったかもしれません。
ノマドワーカーに英語は必要?なぜノマドワーカーは英語が達者なのか?
今回のイベントではLIGが運営する英会話スクールからセブ出身のフィリピン人英語講師が来て、無料体験レッスンが受講できました。
僕が2月前にセブ留学をしてきたこともあり、前日の懇親会でこの先生と仲良くなって、セブと日本の話題で盛り上がりました。
実は1つ驚いたことがあるのですが、参加者の英語レベルが高いことでした。
初日の夜、新潟県妙高にある温泉宿に移動し、露天風呂に入っている時でした。
ヨーロッパからスキー旅行で来ていた外国人グループ(4人)と偶然一緒になり、こちらのグループ(4人)と合わせて合計8人で、突然英語トークが繰り広げられるシーンがありました。
もちろん個人による差はあれど、皆さん意思疎通がとれていました。
最初に話しかけたのはこちらの日本人の方です。
一般的な日本人の英語力は外人から英語で道を聞かれると戸惑うことが多いようです。
ノマドワーカーはノマド→移動力→旅→海外→英語という風に全てが数珠つなぎに繋がっているので、英語力が高いのもの不思議でありません。
英語ができるとノマドワークできる場所の選択肢が確実に増えます。
狭い国内を飛び出して、一気に世界が視野に入ります。
僕個人の意見としては英語はノマドワーカーとして生きていくために必要なスキルです。
ノマドワーカーの仕事内容とは?
一部ノマドワークも可能な仕事内容としてメジャーな10職種を挙げてみました。
- デザイナー(紙、ウェブ、プロダクトのデザイン)
- プログラマー(システム開発などのプログラミング)
- ライター(本や雑誌、オンラインコンテンツ、広告文の執筆)
- コンサルタント(マーケティングやノウハウを駆使しクライアントの目標、ゴールに貢献する)
- カメラマン(写真や動画撮影、編集)
- アフィリエイター、ブロガー、YouTuber(ブログやメディア運営をして広告収入を得る)
- ネットショップ運営(オンライン通販サイトを立ち上げてオリジナル商品を売る)
- 転売ビジネス(Amazonやヤフオクで転売)
- 投資家(株、FX、不動産、仮想通貨の投資運用)
- 経営者、ディレクター(組織を作ってマネジメントをし、業務を円滑に遂行する)
今回のLIGのイベントで実際にお会いした方の中ではドローンを開発しているエンジニアやカメラマン、会社・飲食店経営者、企業に所属しながらも週1日の在宅勤務が許可されている方もいらっしゃいました。
毎日好きな場所で仕事をしているというよりは、東京などでシェアオフィスを借りて、たまに違う場所(カフェやイベント、旅行先)で仕事をするのが定番スタイルです。
もちろん、職種によって毎日ノマドができるものもあれば、週1日だけならできるというものもあります。
LIGのイベント参加者はブログをやっている人が多かった
LIGのどこでもオフィス〜長野編の参加者はブログをやっている人が多かったでした。
企業に所属している人や、フリーランサー・ノマドワーカー、エンジニアなど色々な方がいましたが、個人で仕事を受注する必要がある人はブログはあった方が良いです。
理由はブログ自体がその人の名刺であり、営業ツールでもあるからです。
参加者のブログを読ませてもらって、皆さんセルフブランディングに力を入れているなぁと感じました。
ブログで共通しているのは、顔出しが多いことです。
その人の存在感を身近に感じます。
また、外見が尖っている人が多いです。
見た目のインパクトが大きいと記憶に残ります。
カメラマンやエンジニアの方など何人かとお話しもしましたが、自分の中で軸やテーマを持ち、それにそって活動されている方の話はとても惹きつけられました。
セルフブランディングの成功例
話は少し外れますが、人の魅力はギャップにあるという話はよく聞きます。
僕も大ファンなX-JapanのYOSHIKIは2018年のテレビ出演で世間の激しいイメージとは真逆の癒し系キャラで話題になりました。
収録中もおかきを食べまくったり、値段の安いワインに対して完璧すぎるフォローを言ってあげたり、彼のライブパフォーマンスからくる激しいイメージと内面の優しさのギャップの差に好感を抱いた人が多かったようです。
彼の魅力はピアノとドラムという対極にあるような楽器を両方演奏するところにもあります。
ギャップの差をうまく活用すれば、人の魅力がより増します。
[あとがき]本当の意味でノマドワーカーになるためには?ノマドワーカーに必要な要素
ここであらためてノマドワーカーになるにはどうすればいいのか?考えてみます。
基本的にどの仕事でもその道のプロフェッショナルとしてのスキルはもちろん、自分を律する力が求められます。
どこでも自分の好きな時間と場所で仕事ができるから”楽”そうというイメージのあるノマドワークですが、決して楽ではありません。
僕が普段から仲良くしている”まとめブロガー”のKさんは
「仕事は趣味みたいなものだ」
と日常的に言っています。
それは彼の行動を見てると分かります。
例えば彼を含めたロードバイク仲間で旅に行く時も必ず彼はパソコンを宿に送ります。
日本一高い国道がある渋峠の山々を何十キロとアップダウンした日の宴会後でも深夜にまとめブログの更新作業をします。
365日欠かさず毎日更新します。
どうしてもできない時は事前に記事を書いて予約投稿を設定しておくほどの徹底ぶりです。
普通の会社員なら旅先の旅館で仕事をするケースは少ないです。
しかし自分を律しなければノマドワーカーとして継続的に収入を得て生きていくことはできません。
また彼の凄いところは、色々な人に積極的に会いに行くことです。
東京でも福岡でも大阪でも、身銭を切って沢山の人に会いに行きます。
ノマドワークは人に会わずして自分一人で完結できる働き方でもありますが本来、仕事は人と人とのお付き合いです。
まとめブロガーでありながら、全国のEC通販系企業のコンサルティング案件も増えています。
ノマドワークをしたいのではなく、仕方なくノマドワークというスタイルになっている状態です。
ノマドワーカーになりたければ、沢山の人に会うことも大切です。
そしてあなたが提供できる価値を惜しみなく提供しましょう。
受け取るより与える方が、結局は多くのものを手に入れられると人生の先輩たちは口を揃えます。
信頼関係で仕事は成り立っている
僕も佐渡ロングライド210というロードバイクのイベントに参加した日、当日の夜にクライアントのシステム切替作業がありました。
完走後すぐに帰って仕事をしなければいけませんでした。
早朝から自転車で130km以上走って速攻で帰りのフェリーに乗り、フェリーからチャットワークのやりとりをして、新潟に帰ってからはサイクルウェアにゼッケンをつけたまま、深夜の切替作業を1人で黙々やっていました。
全てはクライアントとの信頼関係で仕事は成り立っているので、いかなる状況下でも責任を果たす義務がノマドワーカーにあります。
当たり前ですが、やりたいことをやるには、やるべきことをやる必要があります。
[おまけ]僕が使っているノマドワーカーにおすすめの6つのツール
- クラウドサイン(契約締結ツール)
https://www.cloudsign.jp - MFクラウド(毎日の仕分け、確定申告作業を大幅に軽減してくれる会計ツール)
https://biz.moneyforward.com - チャットワーク(メールを使わないでクライアントと連絡チャット)
https://www.chatwork.com/ - Tunnel Bear(海外・日本のパスワードのかかっていないWi-Fiを安全に利用するためのVPNサービス)
https://www.tunnelbear.com - 1Password(パスワード管理アプリ)
https://1password.com - Dropbox(クライアントとのデータ共有ドライブとしても活用)
https://www.dropbox.com/
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