ホノルルセンチュリーライドに2年連続で個人参加した感想やコース動画
ロードバイクに乗って初めて参加したイベントが佐渡ロングライド210でした。
それまではロングライドイベント等には参加せず、もっぱら休日に50kmも走れば上々というような感じでやっていたので、はじめて佐渡ロングライドで130kmを走った時の感動や達成感はとても大きかったです。
何か心からワクワクできるようなイベントはないかと探していた所、発見したのがハワイで毎年9月に開催されるホノルルセンチュリーライドでした。
プロモーションビデオを見てコレだ!と直感で感じました!笑
ホノルルセンチュリーライドはハワイのカピオラニ公園をスタートして、ダイヤモンドヘッドからハイウェイを走り、綺麗な海が見えるマカプウビーチ〜ジャングル地帯のワイナマロ、折り返し地点にあるスワンジービーチパークを巡る、最長100マイル(160km)を走破できるハワイ最大のサイクルイベントです。
毎年、日本から大勢のライダーが参加します。
ホノルルセンチュリーライド参加にあたって、ツアーも考えましたが、少し長めに休みがとれたので、大会以外にもハワイをロードバイクで自由に走ろうと全て個人手配で行きました。
ちなみにその後、ハワイの雰囲気やホノルルセンチュリーライドの気持ちよさに魅せられ2年連続で参加しました。
その経験を元に、これから初めてホノルルセンチュリーライドに個人参加される方へのアドバイスになるよう自分メモを公開します。
この記事の目次
ホノルルセンチュリーライド初心者向け豆知識
飛行機による自転車輪行とワイキキでの自転車の保管について
まずは往復の航空券を予約する時ですが、JAL便を予約すれば、JALによるホノルルセンチュリーライド輪行費用無料サービスがあります。
事前予約が必要になりますので、JAL便の航空券を予約したらすぐに済ませておきましょう。
次に輪行で一番問題になるのは、輪行ケースだと思います。
実際、参加される人はどんなケースで輪行しているのか?
非常に興味があったので、空港で大量に搬送される輪行ケースを見ましたが、多かったのが下の2商品です。
- シーコン エアロコンフォートプラス 輸行バック
- エイカー バイクポーター スマートサイズ(中型)
自分の見た感じだと、利用者のシェアではシーコンが7割くらいとするとバイクポーターが3割くらいです。
もちろん、中には歴戦の傷跡が残る使いまわされたダンボールや、シーコンよりもさらにハードなケースなど色々ありました。
僕は値段の安いエイカー バイクポーター(pro)にしましたが、この箱に入れるのが大変です。。
ハンドル、ペダル、サドル、リアディレイラーなどを分解する必要があり、
慣れないと非常に時間がかかります。
今までリアディレイラーなんて外したことなかったので、外した後の調整も含めて色々勉強になり結果としては良かったのですが…^^;
エイカーバイクポーターでの輪行は特にマシントラブルにつながるような事はありませんでした。
エイカーバイクポーターを購入される場合は「pro」ではなく「スマートサイズ」がオススメです。
僕が購入したのはproの方ですがスマートサイズより一回り小さいです。
名前で勘違いしそうですが、実はスマートサイズの方が箱が大きく、収納が楽です。(スマートサイズなら前輪・後輪を着脱するだけで収納できます)
もちろん、スマートサイズでもJAL無料輪行にも対応しているサイズなので安心です。
ホノルル空港からホテルのあるワイキキまでのバイクの輸送は色々考えてレンタカーにしました。
僕は国際免許証は持っているのですが、日本の免許証を当日忘れてしまい、レンタカーを借りることができませんでした。
旅のプランも全てレンタカーありきで考えていたので全てここでパーです!
仕方なく、タクシーでワイキキまで行きました。(40ドルくらいだったと思います)
僕が宿泊したホテルはホノルルセンチュリーライドのスタート、ゴール地点があるカピオラニパーク近くにある「アストンワイキキビーチホテル」です。
ワイキキ滞在中はロードバイクの保管場所としてホテルになると思いますが、
このホテルでは完成車として部屋まで運んでも特に注意をされませんでした。
あと、他の欧米人からはエレベーターとかでロードバイクを携えて一緒になると、色々と話しかけられます笑 「Are you rider?」 「Yes!」 こんな感じに笑
ホノルルセンチュリーライドのコースと感想
ハワイは一般道はもちろん、フリーウェイも自転車専用レーンがあり、初めてでも安心して自転車に乗れます。
あと当然ながら事故がおこらないように、周りのドライバーに対してサインやアイコンタクトをとり、相手とのコミュニケーションをかなり意識しました。
他の自転車を追い越す時は「On Your Left 」と一声かけることはマナーであり、相手も快く「Thank You」と返してくれます。小さなやりとりでが、とても気持ちいいです。
大会当日は過去数年でもこんなに雨が振ったことがないそうで、スタート直後から終始、パンクしている人が続出で厳しいコンディションでした。
フリーウェイ〜海岸線〜ジャングル〜住宅街と様々なロケーションを走りながら、時には打たれるような雨、照りつける太陽、そして虹…。
初めての海外イベントでしたが最高にエキサイティングな体験でした。
ホノルルセンチュリーライドの獲得標高
行く前は、あまりアップダウンのなさそうなコースという印象でしたが、ハナウマベイ近辺など”坂”もありますので、ご安心ください…笑
RuntasticのRoad Bikeアプリで計測した結果、100マイルコースで獲得標高は1,370mでした。
コース終盤のサンディビーチからの坂が一番キツイかもしれません。
また、健脚の方には制限時間内に到着した方、限定で「ヒルクライム・チャレンジ・ コース」もあります。
参加希望の方は、前日受付で会場の日本人スタッフに確認してみてください。
[追記]そしてホノルルセンチュリーライド2016にも2年連続で参加してきました。
2015年と大違いで快晴の中、素晴らしい景色を見ながら走れました。
その時にアクションカムで撮影したコース上の見どころを動画にしましたのでご紹介します。
フロアポンプ(空気入れ)は持って行こう!
持ち物は国内の自転車イベントの持ち物と変わりありません。
唯一、フロアポンプ(空気入れ)を持っていくか迷いましたが、
持って行って大正解でした。
エイドステーションにはもちろん設置していますが、長めの滞在で大会以外でも走る予定なら、ほぼ毎日空気を注入すると思うので断然持って行った方が”楽”です。
海外保険には必ず入ろう!
もし万が一現地で怪我をして治療を受けるようなケースに問題になってくるのが海外の高額な医療費です。
よくアメリカでは盲腸に100万もかかるという話は聞いたことがあると思います。
しかし実は一定の条件下で日本の国民健康保険加入者なら、海外療養費制度というものがり、海外でのかかった医療費を日本国内でその治療に相当する費用として計算され負担軽減されます。
ただそれでも、海外保険には入っていた方がサポート面や携行品損害など安心です。
さらにロードバイクで人様に怪我をさせてしまったりした場合、とても面倒な事になります。絶対に入っておきましょう!
オススメは損保ジャパン日本興和の「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」です。
大手の安心感とリーズナブルな価格設定、必要十分な保険内容が魅力です。
僕はいつもここの保険を使っていますが、一度だけカンボジア帰りに風のような症状がでて日本国内の病院で治療をしましたが、スムーズな手続きで保険金の支払いをしてもらいました。
[参考] 新・海外旅行保険【off!(オフ)】
保険内容
傷害死亡後遺障害 ¥20,000,000.
治療費用 ¥15,000,000.
疾病死亡 ¥20,000,000.
賠償責任 ¥100,000,000.
携行品 ¥300,000.
救援者 ¥15,000,000.
航空機手荷物遅延 ¥100,000.
保険費用:3,450円
ホノルルセンチュリーライドの参加費用(個人手配)
僕はホノルルセンチュリーライドを全て個人手配して一人で行ってきました。
日程は2015年9月24日〜9月29日までの期間で5泊になります。
下に旅費用を全て載せておきます。
- エントリー費用:アーリーエントリー【大人】16,500円+825円(手数料)
- 飛行機による自転車輪行:JAL自転車無料運搬サービスで0円
- 航空券(東京ーホノルル直行便)+ホテル(アストンワイキキビーチホテル5泊):204,000円
- 保険(新・海外旅行保険【off!(オフ)】 | 損保ジャパン日本興亜):3,450円
- ホテルのリゾートフィー:24ドル×5日=120ドル×120円=15,600円
- 現地での移動(ホテル-空港間のタクシー):9,000円
- オプションツアー(野生イルカと一緒に泳ぐツアー):130ドル×120円=14,400円
- SUP(海の上をボードに立ってパドルで漕ぐスポーツ)のレンタル:3,000円
- 食事:37,000円
- その他(お土産等):10,000円
合計:299,375円
大会エントリー費、航空券、ホテルだけなら約220,000円です。
同じくらいの日程のツアーを見ると180,000円前後(一人参加の場合割増になる可能性有り)のものがあったり、決して個人手配が安いという訳ではなさそうです。
しかもツアーで参加をすると様々な手厚いサポートがついているようです。
空港やホテルの送迎、初中級者向けの走り方講座(大会エントリー者にはゼッケン配布時に交通ルール講習等があります)、メカニックサポート等…
帰ってきて色々大変な思いをしたからこそ、ツアー内容を見ると正直羨ましい部分もあります。
しかし!
僕はそもそも海外旅行はツアー等でおんぶに抱っこはあまり好きじゃないです。
全て自分で準備、手配をして現地でのトラブルも含めて自分で対処するからこそ、時として強烈な思い出として残るし、オモシロイし、成長するのだと思います。
事実、現地ではロードバイクのマシントラブルなど色々ありましたが、ネット等で調べながら乗り越えることができました。
結果としてメンテナンスやロードバイクの構造理解など知識もつきました。
旅行中のトラブルはむしろ大歓迎!
自由にハワイを走りながら旅したい人はぜひ個人手配で参加されてみてはいかがでしょうか。
ホノルルセンチュリーライドの参加風景
ダイヤモンドヘッドロードからの朝日(自転車に取り付けたソニーのアクションカムHDR-AS100Vで静止画撮影)
スタート直前の様子。まだ6時前です。
周りの人達はかなり賑やかに盛り上がっていましたが、スタート前にアメリカの国歌斉唱が始まると、1秒で静まり返りました。
そして西洋の方々がヘルメットをとり敬礼。
その姿にとても感銘を受けました。
ハートブレイクヒルという坂道を過ぎた先にはサンディ・ビーチに向かって降りていく気持ちのいい道になります。
競争ではないので、ポイント毎に足を止めてハワイの景色を堪能するくらいの余裕が欲しいですね。
エイドステーションには現地のボランティアの方々が暖かく迎えてくれます。
本当に感謝!そしてさすがアメリカ! 補給食はクラッカーの上にピーナッツバターをのせ、その上にバナナがトッピングされてました!
こんなの初めて食べましたが、とてもハマる美味しさです。
75マイルの折り返し地点。
10:30までに到着しないと足切りされるエリアです。
絶対に100マイルを完走したかったので、足切りされないか不安でしたが、マシントラブルもなく問題なかったです。
ここにはセブンイレブンもあり、エイドステーションで補給しきれない場合に活用できます。
参加者からは「こんなすごい雨は初めてだよ!」というような声が聞こえました。
ちなみにハワイでは雨は「神の祝福」ということらしいので、 「こんなに祝福されているんだ!」と自分に言い聞かせ100マイル折り返し地点へ向かいます。
100マイルに挑戦する人だけが走れる道
ワイキキに戻ると嘘みたいに快晴の青空!
初めての海外ロングライドイベントでしたが、とても素晴らしい体験ができました。
きっと天気が良ければもっとキレイな海が見れたのかもしれませんが個人的には大満足でした。
【番外編】ロードバイクのあるハワイ
ホノルルセンチュリーライドも素晴らしかったのですが、
ロードバイクがあることでハワイを快適に回れることができました。
それはロードバイクにはレンタカーにはない小回りと、徒歩やバスにはない機動力があるからです。 ハワイはワイキキ周辺だけの観光では勿体無いです。
少し足を伸ばせばサンディビーチやマカプウビーチ、ココヘッド、ハナウマ・ベイなどハワイならではの景観が楽しめます。
レンタカーがないと移動手段がバスやタクシーになりますが、実際行ってみると利便性や費用の面で二の足を踏んでしまいます。(特に1時間に1本のバスでも満員だと普通にスルーされます)
今回ロードバイクを持参したことで、ハワイでの行動範囲が一気に広がりました。
例えば朝食を食べにアサイボウルで人気の「ボガーツカフェ」に行く場合、普通はタクシー等を利用しないと行けませんが、ロードバイクならワイキキから10分も走らせれば到着します。
ワイキキには自転車をロックするためのオブジェも多数あるので、駐車も安心です。
サンディビーチやマカプウ岬に行くときもバスの時刻を気にせず、自分が行きたい時に行けますし、しかも所要時間もバスとそんなに変わりません。
日本から持っていく時は重くて自分の機動力を最大限奪う存在なのに、 一旦乗れば自分の機動力を最大限化してくれる存在に豹変する。
当たり前だけどそんなことを感じた旅でした。
ホノルルセンチュリーライド2022開催のお知らせ
開催日:2022年9月25日
コロナで開催が見送られていたホノルルセンチュリーライドですが、3年ぶりに開催が決まりました!
エントリー受付は5月13日から開始されるようです。
早めにスケジュール確保して、エントリー費用の安いアーリーエントリーを狙いましょう!