うるさい隣人を黙らせた解決法と7つの騒音対策アプローチ
新生活の始まる4月───希望を胸に新天地に引っ越してきたものの、隣人との騒音トラブルは在宅時間の増加と共に増えているニュースを頻繁にみます。
人口密集地で生活をしていると少なからず、騒音トラブルというのは大なり小なり付きまとう問題です。
賃貸物件の場合、壁ひとつ先には他人が住んでいるので、お互いある程度気を使わなければ、生活音をゼロにするのは難しいです。
僕はHSP診断テストをやると大抵「中」レベルと判定されます。
特に僕がストレスを感じるのは他人から発せられる「音」です。
夜中に隣人が物音でガタガタしているだけで気になって眠れなくなり、ストレスを非常に感じます。
それこそ何度も引っ越そうと思うレベルで…。
引っ越すのは最終手段なので、それまで段階を経て対策を考えて一つ一つ実行した結果、隣人との騒音トラブルはほぼなくなりました。
今は快適に生活できています。
今回はそんな音に敏感な僕が煩い隣人を静かにしてもらえた具体的な解決策と7つの騒音対策アプローチをご紹介します。
(記事タイトルでは「黙らせた」と少し高圧的な表現になっておりますが、実際にはお願いして静かにしてもらった感じです)
この記事の目次
一番の解決策は隣人に「静かにしてもらえませんか?」と直接伝えること
色々な騒音対策&アプローチをしましたが、シンプルにこれで一発解決しました。
隣人が”普通の人”なら隣人同士の無駄なトラブルは相手も避けたいところです。
相手も自分が発する音について気がついていない可能性もあります。
静かにしてもうためには”伝え方”が超重要!
感情のまま「壁ドン!」したり、「静かにしろ!!」と怒鳴り散らしても効果は一時的かつ、相手もあなたのことに対して嫌悪感を感じ、双方泥沼化する可能性もあります。(それこそ悲惨な事件へと発展する可能性もゼロではありません)
隣人との関係性は良好かつ、お互い配慮しあえる状態がベストです。
ゴールは「騒音トラブルの解決=静かにしてもらう」ことではなく、「良好な関係性の構築」でなければ根本解決とはなりません。
まずファクト、数字、ロジックで相手に伝える
よくビジネスシーンで伝える時に使われるテクニックですが下の3つの要素を用いて相手に伝えます。
- 数字:「夜9時以降」
- ファクト(具体的かつ客観的な事実):「あなたのドアの閉める音が私や私の隣人の部屋まで響いて、夜眠れずに困っています」
- ロジック&提案:「もしかするとドアの建付けが悪いのかもしれません、ドアの状態を一緒に確認して必要なら修理しましょうか?あと、夜は音が響きやすいので、優しくドアを締めていただけると助かります」
ここでポイントなのは相手自身の人格などを”攻撃”しないことです。
「設備や建物の構造に問題があるだけで、あなた自体に問題がある訳ではない」とニュアンスで伝えるだけで、相手も聞く耳をもって受け入れてくれます。(人は自分自身を否定されると反抗します)
相手が状況を理解したら、具体的な解決策としての提案も行います。
ドアなど建付けが悪そうなら、状態を一緒にみて修理を試みる提案をします。
(大抵の場合、相手はこの提案を受け入れることはないと思いますが、相手のドアに対する問題意識を大きくすることはでき、気をつけてくれる可能性が高まります)
ドアを例にしていますが、基本的にどんな騒音に対しても有効です。
- 上階にいる他人の子供がバタバタ走り回る音
- テレビ、ステレオの音
- 話し声&笑い声
騒音問題を根本解決するゴールは「良好な関係性の構築」
先にお伝えした通り、騒音問題を根本解決するゴールは「良好な関係性の構築」です。
実はあなたがストレスだと感じているのは「音」そのものではない可能性があります。
無神経な音を発する「隣人」そのものがストレスの根源ではないでしょうか?
僕は両隣に挟まれた部屋で生活していますが、片方の隣人とは仲がよく、一緒にご飯やランニング、銭湯まで行くほどの関係性です。
そしてもう片方の隣人は、ほとんど会うこともなく、話したこともない人です。
正直、どんな人なのかも分からず、不安すら感じます。
両方の隣人ですが、実は仲がいい方の隣人の方が生活音はよく聞こえます笑
僕の部屋まで音楽が聞こえる時もありますが、相手のことをよく知っているし、仲も良いのでそこまでストレスには感じません。
一方、全く関係値のない方の隣人はドアの開け締めの音くらいしか生活音はしませんが、そのドアの音が凄くストレスを感じます。
同じ生活音でも隣人との関係値によって全くストレスレベルが違うということです。
根本解決のために、日頃から良好な関係性を作っておくのがベストです。
関係値があれば、多少の生活音をお互い出しても大きな問題には発展しません。
自分自身も息を潜めて生活するのはストレスです。
よりストレスなく生活するには隣人同士のコミュニケーションは日頃からとっておくと良いと実感しています。
特に引越したタイミングの挨拶が関係性を作れるベストタイミングです。
相手に菓子折りでも持参して周辺環境について質問して少しお話すると良いかもしれません。
7つの騒音対策アプローチ
ここからは、すでに相手との関係性を作るのが難しく、直接伝えても騒音トラブルが解決しなかった場合の7つの騒音対策アプローチをレベル別に紹介します。
レベル1:管理会社や大家さんに相談する
賃貸物件の場合、管理会社や大家さんに相談しましょう。
僕は相手に直接伝える前に管理会社に相談しましたが、問題解決にはならなかったですが、管理会社次第では効果があるかもしれません。
レベル2:ノイズキャンセリングイヤホン、耳栓、防音イヤーマフで音をシャットアウト
ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓はマストです。
Air Pods Proよりもさらに遮音性、ノイズキャンセルが優秀なSONYがおすすめです。
さらに強力に音をシャットアウトしたい場合、耳栓+防音イヤーマフという手段もあります。
工事現場などで使われているような3Mのプロ仕様製品がおすすです。
レベル3:場所を変える
隣人がいる場合はなるべく音の影響を受けない所(カフェや図書館など)に移動するの有効な手段です。
ストレスは蓄積するものなので、騒音でストレスを少しでも感じたら、思い切ってすぐに外出します。
外出してしまえば、意外と気分も晴れます。
レベル4:時間を変える
隣人が活動している時間帯と自分が活動する時間帯をなるべくズラします。
夜にうるさい場合、うるさくなる前に寝てしまって、逆に隣人が活動していない早朝に起きて活動することで、相手の生活音はないので、あまり気にならなくなります。
場所と時間の2つを変えることで相手からの影響を抑えることができます。
レベル5:集中する対象を作る
どうしても場所も時間も変えられない&隣人がうるさい場合は、その騒音に意識をもっていかれないレベルで何か他のことに集中するのが非常に有効です。
集中力を高められるものであれば何でも良いです。
- ゲームをする
- 好きな音楽をヘッドホンで聞く
- NetflixやAmazonプライムを見る
- クリエイティブな活動をする(料理を作る、文章を書く、絵を描く、音楽を作るなど…)
- 家族や友達と電話をする
「隣人が静かなうちには読書や副業をして、うるさくなったらヘッドホンをつけて、やりたかったゲームをしよう。それまでは全力で頑張ろう!」などと、ポジティブに捉えれば、気持ちの面でもラクになるかもしれません。
レベル6:防音ボックスを設置する
最近増え始めた駅に設置されているテレワークブース(防音ボックス)を家に導入するのも手です。
工具不要で組み立てられる簡易防音室「OTODASU(オトダス)」は平均約-25dBまで音を減少させられます。
価格も99,000円(税別)でコスパに優れ、全国の島村楽器で体験できますので、気になった方はチェックしてみてください。
↓今は防音室などテレワークでの仕事環境に投資する時代です。
レベル7:引っ越す
偉大なアメリカの哲学者・エマソンは「症状が根深い悪性のものとなった場合、ただひとつの安全な策は切断である」という言葉を残しています。
あらゆる手を尽くしても状況が悪化した場合、この先もずっと我慢をしてまで、そこに居座り続ける理由がなければ、住処(すみか)の断捨離をしましょう。
プラトンのイデア論ではありませんが、洞窟の中に縛り付けられて生きる必要はないのです。
引越しをして新しい太陽のもとで生活をしてしまえば、なぜ今まであの場所に固執して我慢して生きてきたのかと思うことでしょう。
そして狭い都市部で暮らす以上、引越し先でも新しい隣人との付き合いはあります。
まずは挨拶からでも、隣人と良好な関係を作りましょう。
まとめ
- 音そのものがストレスの原因ではない可能性がある。
- ストレスの原因は音を発する隣人そのものが対象となっている場合がある。
- だからこそ隣人とは良好な関係を気付き、お互いの生活音を過度に意識し合わない状態をつくる。
- どうしても相手に「うるさい」というメッセージを伝える場合はファクト、数字、提案を3つセットで。
- 記事中で紹介した騒音対策アプローチを実施してもダメなら引っ越す。
- 引越し先の隣人にはしっかり挨拶し、多少の雑談ができると、お互いの生活がラク。