30代で車を断捨離して維持費30万円をiDeCoに投資して老後資金に
車を断捨離して半年が経ちましたので断捨離前後での生活の違いや、なぜ便利な車を手放したのか?などをお話したいと思います。
もともと僕は家業の大工を継ぐために車が必要になり、当時180万円した新車のトヨタ・カローラフィールダーを購入しました。
その後、スノーボードやロードバイクなど趣味の幅が広がり、アクティブに色々な所に車を使って自由に趣味を満喫していました。
今思えば楽しいマイカーライフでした。
しかし転職を機に東京に引っ越したタイミングで実家に帰った時くらいしか車に乗る機会がなくなり、手放すかどうかかなり迷いましたが、思い切って手放しました。
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この記事の目次
車を手放したワケ
乗る機会が減ったというタイミングもありますが、30代に入り投資に対しての意識が強くなったのが大きかったです。
一般的に資産と負債について整理してみるとこうなります。
- 資産:プラスのキャッシュフローを生み出すモノ
- 負債:マイナスのキャッシュフローを生み出すモノ
資産は配当金を生む株式だったり、定期的な更新だけで毎月一定の広告収益を生むブログだったりします。
これらは強制的な時間労働をしなくても、持っているだけで毎月、銀行口座にお金が振り込まれます。
負債はその逆で、何もしなくても毎月、一定金額が銀行口座から引かれるものです。
僕の場合その代表格が「車」でした。
負債はなるべく早めに消化した方が良いと考え車は手放しました。
(車の代替手段は公共交通機関やシェアカーなど豊富に用意されいるので上手く使いこなせれば状況により可能です)
週末ドライバーの1年間の車の維持費はどれくらい?
レジャー用途での車の年間維持費はざっと計算すると30万円前後〜です。
内訳は下の表の通りです。
1年間の自動車維持費 | 金額 |
自動車保険 | ¥58,000 |
車検※1年換算 | ¥42,500 |
自動車・重量税 | ¥46,800 |
タイヤ交換2回 | ¥14,000 |
ガソリン代(2,000円×25回) | ¥50,000 |
高速代 | ¥30,000 |
消耗品や修理費など | ¥30,000 |
合計 | ¥271,300 |
消耗品や移動距離、利用頻度によっては40万円以上は見ておいた方が良いです。
ほとんど乗らなくても保険と税金だけで年間15万円は必要です。
もし車を売る場合、おすすめのサービスは一括査定できる「楽天Car」がおすすめです。
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最大10社に一括査定してくれて、一番高い価格を提示した買取業者に車を売ることができます。
自動車の断捨離で浮いた年間30万円をiDecoで投資すると25年後にどうなる?
もともとNISAによる積立投資をしていましたが、老後資金2000万円問題が浮き彫りになってからは、老後資金用として個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)にも分散投資をしようと思いました。
会社員の場合、毎月決まった収入の中で、なかなか投資資金というのは捻出するのは難しいです。
しかし上述の通り、利用頻度の少ない自動車を断捨離すれば年間30万円、月に2.5万円程度は簡単に捻出できます。
僕の場合、浮いた年間約30万円をまるまるは個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)で運用します。
そもそも個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは
重要なポイントだけを公式サイトよりまとめました。
- 私的年金の制度で、加入は任意。
- 掛け金、運用方法は自分で選べる。
- 掛金、運用益、給付を受け取るときに、税制上の優遇措置が受けられる。
- 60歳になるまで、原則として資産を引き出せない。
特に運用益にかかる20.315%が非課税になる点が大きいです。
運用益が100万円出た場合、通常は20万円を納税することになりますが、
iDeCoで運用することでまるまる100万円が運用益として残ります。
月23,000円を25年間運用したシミュレーション
運用年利率 | 1% | 3% | 5% |
投資元金 | 690万円 | ||
運用益 | 93万619円 | 330万147円 | 657万1603円 |
運用益の非課税額 | 18万9055円 | 67万425円 | 133万5021円 |
合計額 | 738万619円 | 1020万147円 | 1347万1603円 |
運用年利率で大きく変わってきますが仮に5%で運用した場合、25年後には元金が690万円で、運用益が657万円でほぼ元金の2倍近い資産形成が可能です。
運用益にかかる133万円も非課税になる点も大きいです。
車を持たない暮らしをすることで、老後に1,347万円も余剰資金を持つ事が可能です
(※月23,000円を年利率5%で25年間運用した場合)
iDecoは所得税と住民税も軽減できる!
さらに、iDecoで運用することで掛け金が所得控除され、所得税と住民税が軽減されます。
会社員の場合で勤務先に企業年金がない場合、毎月の掛け金の上限は23,000円です。
35歳で年収500万円の会社員の場合、上限である23,000円を毎月掛けることで、年間で5万円ほど税金が軽減される計算です。
引用元:https://www.finasee.jp/ideco/292/
さらに、この減税された5万円(iDecoで運用しなければ税金として引かれるはずだったお金)をNISAで運用することでさらに資産を増やすことが可能です。
毎月5,000円を20年間、年利率5%で運用すると206万円(元金:120万円+運用益:86万円)になります。
iDecoと節税で投資に回したNISAで合計で1,500万円くらいにはなります。
2,000万円には少し届きませんが、現金で500万円ほど貯めておけば、無理なく老後資金2,000万円は確保できそうです。
結論として、資産を作りながら、税金の負担軽減もできるiDecoとNISAの組み合わせることは、老後の備えとして非常に魅力的です。
iDecoはどこで契約する?
僕は楽天証券の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」をおすすめしています。
買付無料、運用が低コストでありながら、米国の株式全体に投資できる魅力的な商品です。
米国は社会的な問題も少なくありませんが、移民施策などで労働人口も増え続け、2050年には総人口が3.8億人を超える見込みです。
人口動態と経済成長率に与える影響は色々な議論がされてきているところですが、過去の歴史をみることで、自ずと未来の見通しもきくと思います。
僕は今から30年後の2050年の段階でもまだ、米国は世界経済を牽引している存在であると見越して米国株式にも長期投資しています。
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[補足]会社員のiDeCo加入条件
- 20歳以上60歳未満であること
- 企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入していないこと(以下例外もあり)
- 企業型DCに加入している場合、会社が支払う掛金の上限額を引き下げること、かつiDeCoとの併用を認めていること
愛車との別れは悲しいが、それも一時的なもの
話はかなり脱線しましたが、車の話を最後にしよと思います。
僕と同じように愛車を手放すことにとても苦心し迷っている人向けの内容です。
僕も自分の車には非常に愛着がありましたが、査定だけでも・・・という気持ちでネットで適当に「車 買取」で検索して出てきた査定サイトに必要情報を入力しました。
その30分後に電話が鳴り出してその日だけでも5件ほど査定したいという電話がありました。
実際に後日、査定をしてもらい、今決めたらさらに上乗せするという営業トークで決めてしまいました。
ガリバーという有名な中古車のお店でしたが、車で片道30分もかかり、最初は面倒だなあと思いました。
しかし、引き渡し当日、マイカーとの最後のドライブはそのお店への道でした。
モノに対してここまで執着心を持ってしまったのは車が最初で最後かもしれません。
単に車というモノではなく、思い出がそこに付随しているから、なかなか手放すのが難しいのかもしれません。
しかし、今手放して時間が経過して、今でもたまには思い出しますが、時間とともに今の自分にとって必要のない車を断捨離できたのはとても良かったと思います。
きっとまた必要になったタイミングで新しい車を迎える余裕も生まれたと感じているからなのかもしれません。
愛車との別れは辛いですが乗り切ってください。
車のない(金銭的負担の少ない)生活でも今までとは違う移動手段があります。
それ自体を楽しみましょう!