FIRE達成の7つの習慣と貯金できない人の7つの特徴

FIRE達成の7つの習慣と貯金できない人の7つの特徴

今回はFIRE達成に向けての7つの習慣をご紹介します。

FIRE達成者には共通した考え方と習慣が存在します。
それらを理解して真似ることはFIRE達成の再現性に大いに役立ちします。

FIRE達成者に共通する習慣は「貯金力」を上げることから

FIRE達成者に共通する考え方やベースとなる習慣に「貯金力をいかに上げるか?」があります。

理由はFIREに最も影響するのは貯金力(収入から支出を引いて投資に回せる力)だからです。
その人にどれくらい貯金力があるかは、年間貯蓄率(以降、貯蓄率)で計測できます。

貯蓄率は「収入−支出÷収入」で算出できます。
一般的に理想の貯蓄率は20~30%程度と言われています。
ただ20%も貯蓄に回せている人はかなり優秀とされ、貯蓄ゼロ世帯も多いのが現実です。

貯金力=貯蓄率によってFIRE達成に必要な年数は変わってきます。
年収は大きな問題ではありません。
実際、年収300万円でFIREを達成した人もいます。

FIREは一口にいってもバリスタFIRE、コーストFIRE、ファットFIREなど細分化しており、生活スタイルによって目指す状態がまるで違います。
下の参考記事もどうぞ。

【FIRE】自由よりワクワクした人生へ!目指すべきFIREレベルは?

FIREは文字通り、早期リタイアを目指しているので一般的に理想とされる貯蓄率よりも少し高い目標が必要になります。
一例ですが、貯蓄率20%で、米国株式インデックス(平均リターン7%)で運用した場合、計算上FIRE達成まで30年ほど必要ですが、貯蓄率を50%まで引き上げた場合、15年でFIRE達成可能です。

15年間も早く経済的自由を得られば人生変わります。
まさに貯金力は人生を変える力です。

本記事では、まずは貯金できない人に共通する特徴から紐解きます。
その上で貯金力を高めるための習慣をご紹介します。

貯金できない人の特徴1:将来の計画性がない

貯金ができない人の大きな特徴として、将来の計画性がないことです。
逆に貯金できる人は将来の目標や計画、ライフイベントを事前に立てておき、必要なお金を事前に見積もっておくことができます。

性格的に几帳面で真面目な性格とも言えます。
収入はあっても、その場のノリと勢いで予定外の出費をしたり、無計画な浪費を繰り返すことは、お金を遠ざける行為です。
例えば旅行プランを直前になってアレコレ考えてもホテル代や交通費は値上がりしますし、選択肢は限らます。

FIRE達成の習慣1:毎朝、週末、月末、四半期、年末年始に「自分会議」を開く。

「自分会議」とは自分の内面と向き合い、思考を整理して決断を下す会議のことです。
紙でもノートでも、PCやスマホのアプリでも良いので、何か一つの議題を取り上げて掘り下げます。

議題は多岐にわたります。
それこそ日々のタスクから、週末の予定、今課題と感じているもの、達成したい夢を実現するための個人目標、人生において決断をしなくてはいけない重要なものまで───。

自分会議のやり方としては、5段階レベルで実施します。

  1. 毎朝10分だけ日記をつけたり、今日のタスクやスケジュールを洗い出す。
  2. 週末にカフェなど場所を変えて1〜2時間、今週の振り返りと来週のざっくりとしたスケジュール表を作成&やりたいことや、抱えている課題やその解決策などを整理する。
    (モヤモヤしている事などもとりあえず書き出して自分と対話してみる)
  3. 月末に当月の振り返り(今月できたこと、成長したことや、失敗したこと、家計で言えば収支状況や目標貯蓄率の達成具合など)来月のイベントやスケジュール、個人目標や月のテーマなど、自分の長期的な夢を実現するために何をするかなどを考える。
  4. 四半期に1回、中期的な個人目標の振り返りと設定や戦略を練る。
  5. 年末年始は月末にやっている拡大版として1年単位、生涯単位でのライフプランを考えたり見直す。

僕の好きな本にナポレオン・ヒルの「思考は具現化する」という本があります。
言葉の通り、本気で思考したことは現実にすることが可能です。
逆を言えば、思考しなければ現実にはできませんし、手に入れられません。
思考する機会として自分会議を日々、定例開催します。

もし───

  • 「まぐれで宝くじが当たってFIRE達成できた!」
  • 「勉強しながらコツコツ実践をしてFIRE達成できた!」

この両者がいた場合、前者はそこに至るまでの過程がないので、お金に飲み込まれて不幸になるのが常です。
結局、経済的な成功も重要なのは持続可能性があるかどうかです。
短期的な成功ではなく、長期で勝ち続けるための戦略を考える上で自分会議は非常に役立ちます。

また早くから考えて計画して、備えておくことは将来得られる選択肢が広がります。

旅行で言えば数ヶ月前から事前に計画を立てる人は良いホテルやお店を予約できるので、お金や時間が節約できるのも一緒です。

貯金できない人の特徴2:お金のかかる趣味やモノを沢山もっている

こだわりの趣味は生きがいにつながるので、僕個人としてはお金のかかる趣味の1つや2つ、働いている人ならむしろ持っていた方がいいと思います。

ただ、コレクターなど収集欲が強い場合、それが散財の原因となり貯金が遠ざかります。
結婚後に、夫の趣味のガンプラやアニメのフィギュア集めに嫌気をさして、奥さんが全て処分して大変な事になったというニュースをたまにみますが、絶対やってはいけない行為です。
そもそも相手の趣味が尊重できないと思うなら、最初から結婚しない方が良いかもしれません。

余談ですが、僕もお金のかかる趣味(旅行、スノボー、自転車、オーディオetc)を沢山持っています。
これらにどっぷりハマっていた時はなかなか貯金できませんでした。
しかし、貯金の目的は人それぞれです。
お金は使わなければ価値はありません。
好きなことをみつけて、どんどんお金を使った方が幸福感は高まります。

もし逆に趣味がなくお金を使わなすぎる場合、以下の記事もおすすめです。

人生が楽しくなる30代男の大人趣味ランキング(インドア編)

人生が楽しくなる30代男の大人趣味ランキング10選(アウトドア編)

FIRE達成の習慣2:判断基準をもつ───そのお金の使い方から得られるものは?

お金を正しく使うことは「得する行為」です。
得をするとは「利益を得る」ということです。
人にとってお金から得られる利益は、大きく7つのグループから分類されます。

  1. 物質的な利益
  2. 経済的な利益
  3. 時間的な利益
  4. 人的な利益(人とのつながりを深めたり広げたり)
  5. 社会的な利益(社会貢献)
  6. 心理的/精神的な利益(安心感や心が満たされる)
  7. 知的/経験的な利益(好奇心が満たされる)
  8. 健康面への利益

この利益の中で何を一番の判断基準にするかで重要度と優先順位が変わってきます。
例えば物質的な利益を考えてみると、スマホを自分一人の力で作ることは不可能です。
一生かけても自分一人でゼロから作ることはできません。
でもお金という便利なツールを使えば、今日にでも最新のスマホを手にすることができます。
最新のスマホを持つことで副次的に時間的な利益も得られるかもしれませんし、人によっては失うかもしれません。

お金は使うためにあるもので、貯めるためにあるものではないというのを頭の片隅に置いておきながら、自分が一番に求める利益は何か?それを得ることで同時に得られる利益は何か?など今一度お金を使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

貯金できない人の特徴3:見栄っ張り

過去2万件の相談実績がある富裕層向けの海外移住コンサルタント大森健史さんの書かれた「日本のシン富裕層 なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか」によると、現在の日本の富裕層に多い共通点として一見どこにでもいる「フツーの人」だそうです。

【本要約】日本のシン富裕層 なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか/人と情報がすべて

お金持ちは皆、高級ブランドの服などを着ている訳ではありません。
逆に見栄っ張りな人の特徴として、他人から見える自分を意識する傾向があります。
自分と他人を比較し、自分を”上”に立たせたいという心理があるので、そのため少し背伸びをした消費行動に走ります。

また行動経済学に「快楽適応」というものがあります。

快楽適応とは、人は快楽に対してすぐに慣れてしまい、新たな変化を求める現象です。
(新車を買っても、しばらくすると飽きて最初に感じた幸せを感じなくなるなど)

それを巧みに利用したマーケティングの罠にかかると、お金はどんどん手元から離れていきます。
人は他人をそこまで見ていません(特別な好感がある場合を除いて)
他人への見栄のための消費なのか、自分自身を喜ばせる消費なのかを区別してお金を使ってみるとバランスが取れると思います。

FIRE達成の習慣3:筋トレしようぜ!

そうは言っても他人よりもよく見られたい、見栄を張りたいのは人間の本能です。
古来より繁殖競争社会においては、他者よりも強く、魅力的にならなければ、子孫残すことは難しいからです。
他の動物も異性を引き付けるために求愛ダンスなどをしてアピールします。

お金をかけずに(高価なファッションよりも)見栄を張れる方法があります。

それは筋トレです。

「筋肉こそ最高のファッションである」と言われるくらい、筋肉があればシンプルなファッションでも様になりカッコいいです。
確実に街を歩いていたら一目置かれますし目立ちます。

男性であれば筋肉は「強さと努力の証」です。
多くを語る必要はありません。
人間も所詮、動物です。
本能としてより強そうな方に屈服しますし、異性は魅力を感じます。
筋骨たくましい肉体は自分自身への自信にもつながりますし、気持ちまでもポジティブになります。
今はYouTubeやPinterestで検索すれば効果的なトレーニング方法は沢山ヒットしますし、自宅に低予算でホームジムを作ればスポーツジムに行く時間とお金も節約できます。

ホームジムを作って年間12万円も節約〜可変式ダンベルで自宅筋トレが捗る!

貯金できない人の特徴4:家計を把握していない

家計とは家庭経済のことです。
家庭経済は主に給料(収入)と生活費(支出)で構成され、その内訳が記載されたのが家計簿です。

家計簿はいわば個人のキャッシュフロー(お金の流れ)を見える化したものです。
企業で言えば「売上-経費=利益」で、多くの企業は利益最大化を追求しています。
個人でも「収入-支出=貯金(貯蓄)」を把握することは貯金する上で非常に重要です。

収入を増やすことは難しいですが、支出を減らすことは比較的簡単です。
家計簿をつけることで、減らせる支出項目が分かるので、自然と節約意識も高まります。
一部の超富裕層を除いて、FIREを目指している人、マネーリテラシー(マネリテ)のある人ほど家計簿をつけています。
キャッシュフローを把握していない(家計簿をつけていない)→マネリテがない→投資や節約の知識がない=貯金できないという図式が成り立ちます。

FIRE達成の習慣4:家計簿アプリ(マネーフォワード)を使う

まずは自分のキャッシュフローを正確に判断するために、マネーフォワードなどの家計簿アプリを利用して、収入と支出をざっくりでもいいので毎月把握するところからはじめてみてください。

貯金できない人の特徴5:部屋が散らかっている

部屋が汚い、散らかっていることは、お金が貯まらない人に多い特徴です。
散らかっているということは、モノや空間に対して関心がないということです。

お金持ちは本当に必要な良いモノだけを厳選して、長く使い続けようとします。
「安物買いの銭失い」という言葉があるように、100円均一などの安物ではモノに愛着もわかず、大切に扱おうとはしません。
大切に扱わないので、すぐ壊してしまうことも多いです。
そうなるとまた買い替えなどの無駄な出費につながります。

また貯金できない人は断捨離も苦手です。
せっかくお金を出して買ったモノだから勿体ないと思ったり、「またいつか使おう」「思い出のものだから・・・」という色々な理由を並べて捨てられません。
結果、部屋がモノで溢れます。

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FIRE達成の習慣5:隠れコストに着目する

お金持ちは「隠れコスト」にも着目します。
隠れコストとは、例えばモノで言えば購入時の導入費用(イニシャルコスト)だけではなく、維持費用(ランニングコスト・メンテナンスコスト)、時間・空間・精神コストなどの見えにくいコストです。

使わないモノを持ち続けることは居住空間を圧迫して空間コスト→広い部屋→家賃に反映します。
少ないモノしか持っていなければ、空間コストを抑えるできるので、少し狭いけど、より立地の良い場所に引っ越して通勤などの時間コストを削減することなどができます。
また、不要なモノが視界に入るたびに邪魔だとか、散財してしまったなど後悔という精神コストも発生します。

合理的に考えれば、モノは少ないほど時間は増えて、モノに対して考える必要もなく、増えた時間で仕事に役立つ勉強や副業をして、お金の流れを良くすることができます。

貯金できない人の特徴6:キレやすくイライラしていることが多い

「金持ち喧嘩せず」という言葉通り、お金持ちほど周囲に対して腰が低く、コンビニの店員さんにも傲慢な態度をとることはないです 。
滅多に大声を出して怒るようなこともしません。
自分自身の感情をコントロールできているからです。

感情に流されて相手にキレた場合、自分自身が被るデメリットも瞬時に考えることができます。

感情のコントロールができる人はお金のコントロールもできます。
理由は人は感情でモノやサービスを買うからです。

FIRE達成の習慣6:感情の起伏をキャッチする

例えば、あなたが最近の買った中で一番高額なモノ、体験した高額サービスを思い浮かべてみてください。
きっと何かしら感情が動かされて高ぶっていたと思います。
もしかすると勢いで購入して冷静さを失っていたかもしれません。
バーゲンセールや他人からのセールスは、最初は買う気や予定なかったものを買うことになりますし、ディズニーランドやUSJなどのテーマパークも、あなたの感情に強く訴求する場所なので、なるべく避けた方が貯金はしやすいです。

もしそういった感情の起伏を感じた場合、少し冷静になって購入などの決断を少し先延ばしにすることで本当に必要かどうかを判断することができます。
現在は人間の心理をついたマーケティング手法があらゆるビジネスで浸透しています。
例えばセールは期間限定など緊急性を煽って考える時間を与えずに購入の決断をさせます。
「損をしたくない」など小さな感情の起伏をキャッチして、落ち着いて合理的な決断ができると大切なお金を守ることができます。

貯金できない人の特徴7:自制心が弱く、射幸心が高い

射幸心とは努力せず偶然の一発逆転などを当てたいという心理です。
射幸心の強い人も貯金しにくい特徴の一つです。

この射幸心に漬け込む娯楽としてパチンコ、宝くじ、スロット(カジノ)などのギャンブルが当てはまります。
これらは極めて依存性が強く、一度当たりを経験すると、アドレナリンなどの快楽物質が放出され、やめることが難しくなります。

勝ち続けることができれば良いですが、統計データからも、ギャンブルビジネスは消費者側がマイナスになるようになっています。
(もし消費者側がプラスになるなら、ビジネスとして成り立たない)

元本割れがほぼ確実にもかかわらず、止められない人がほとんどなのは、射幸心が自制心を上回って非合理的な選択をしてしまうからです。

FIRE達成の習慣7:確証バイアスに陥らない

逆に貯金できる人は、物事を合理的に考える習慣があります。

とくに多くの人は確証バイアスの存在を日頃意識せず、この認知のクセによって、無数の意思決定が下されています。

確証バイアスとは、自分の信念や考え、決断を強固にしてくれる人の話やネット記事、本などを読み、さらに確証を得ようという心理です。
例えば将来マイホームを購入することを夢として考えている人は、マイホームをもつことの素晴らしさやメリットに関する情報を集めがちで、そのデメリットや賃貸派の意見にはあまり耳を傾けません。

確証バイアスを排除するためにも、あえて反対意見に聞いてみたり、ゼロベース思考で別角度や俯瞰視点で考えてみることです。

例えばギャンブルに投じるお金と時間を本業の勉強&スキルアップをして転職や副業に当てた方が将来プラスのリターンが見込めるかもしれないなど長期的な視点で考えてみてはいかがでしょうか。

この視点の高さ、視野の広さは、その人の経験レベルがモロに反映されるので、自分の考えとは違う他者の話をよく聞く機会をもち、新しい気付きを得るのが良いと思います。

※パチンコ、宝くじなどを遊び(ゲーム)として割り切って楽しんでる人も多いと思いますので、これらを否定している訳ではありません。全てを合理的に判断して行動できる人などいません。

まとめ───貯金依存症の危険性

今回はFIRE達成のための貯金力をつける7つの習慣と貯金できない7つの特徴をご紹介しました。

結論としては、「FIRE達成の習慣2」の得たい利益を明確にした上で、投資対効果の高いものから優先的にお金と時間をかける習慣、は幸福度も高まり、資産構築(貯金)が加速します。

また逆説的ですが、貯金しすぎる人は「貯金依存症」になる危険性もあります。
行き過ぎた貯金依存はお金を使うことに罪悪感を感じたり、損をした気分になったりします。

お金を使うことは本来、損ではなく、得をするものです。
2,000円で映画鑑賞するのが勿体ないと感じてはいけません。
映画館の機材、地代、人件費から、映画一本の制作費(大作なら100億円〜)を計算してみてください。

お金以外にも、信じられないくらい多くの人の努力の結果、一本の映画がたった2,000円で楽しめる訳です。

十分な収入がありながらも過度な節約生活をすることは、人生の機会損失であり、自己過小投資でもあります。
貯金依存症の人は、お金から得られる体験や価値の機会損失の方をもっと考えた方がいいかと思います。

あとお金をケチケチし過ぎると人もお金も遠ざかります。
何事もバランスを大切に、貯金してみてはいかがでしょうか。

僕が20代で1,000万円を貯金した具体的な方法については下記の記事にまとめました。

月収20万円だった僕が20代で1,000万円貯めた節約貯金法と全額消えた話

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