1年間の世界一周ひとり旅の費用&ルートと安くする方法
まず結論から僕の一年間の世界一周中にかかった費用は290万円(準備費も含めると343万円)でした。
帰国後に人から「世界一周、お金どれくらいかかった?」って聞かれて「300万円くらい」と答えると大体の人が「そんなに安いの!?」と驚かれます。
ほとんどの人はGWや年末年始などハイシーズに海外旅行をします。
すると東南アジアでも1週間で20万円くらい、欧米なら50万とかします。
僕は世界一周ほどお金も時間も有効活用できるコスパに優れた海外旅行の手段はないと思います。
もちろん、何も考えずに旅をしてるとお金はいくらあっても足りません。
お金も時間も無駄にしないために世界一周前に決めることが一つあります。
それは行きたい国を最も効率的に回るためのルート決めです。
この記事では世界一周ひとり旅でかかった総費用と内訳、世界一周する上で費用を安くしながら、楽しく旅できる方法をスタイル別にご紹介します。
この記事の目次
僕が回った世界一周のルート
世界一周をしていると、偶然に出会った旅人の話から行きたい国がポンっと出てきて浮気をします。
そして旅に慣れてくると、より困難な旅へのチャレンジ精神が芽生えてきます。
「やっぱりアフリカはこの目で見たい!」とか
「せっかく南米に行くならパタゴニアまで行ってみようかな」とかです。
僕も世界一周前に行きたい国をリストアップして、入念に効率的なルートを決めたのですが、やはり途中でルート変更をしました。
格安航空券を探しているだけでも経由地など思いがけない国がポツンと出てきて、そこからルートが広がったりします笑
ちなみに下のマップが僕が実際に旅した世界一周ルートです。
3月に西回り(アジア方面から)でスタートして、アジア→中東→ヨーロッパ→アフリカ→北米→南米→日本というような黄金ルートです。
費用がまるで違う世界一周の旅のスタイル
前提として世界一周にかける旅行期間とお金は比例します。
そして、年齢、スタイル、価値観、目的など旅にかかる費用は旅人次第です。
それこそ世界一周にかかる費用は0円〜1億円くらいの開きがあると思います。
しかし極端な例を除き、一般的なバックパッカー旅行では概ね1年間で200〜400万円くらいにおさまるのではないかと思います。
ただこの金額は僕が世界一周をした2018年〜2019年の相場感(1ドル=110円)なので、現在の円安、世界的な原油高、物価上昇を考慮すると、300〜500万円くらいになるかもしれません。
僕が出会った旅人で最短で世界一周をしていた人は10日間でした。
その人は2回目の世界一周ということで、今まで行ったことがない場所だけを狙って10日間の日程で超効率的に飛行機で世界一周をしてました。
世界一周の定義もそれぞれです。
世界五大陸の旅=世界一周というのが一般的ですが、飛行機でぐるっと地球一周しちゃえば世界一周になります。
ここでは世界一周の旅人のスタイルと費用感をざっと紹介します。
ヒッチハイク・自転車・バイクスタイル
最も費用が抑えられる旅のスタイルです。
概ね移動費は旅費全体の1/3程度になります。
ヒッチハイクや自転車スタイルの場合、野宿も当然あるでしょうから、キャンプなどで宿泊費用も抑えられます。
僕の友人にバイクでロシアのウラジオストクからロンドンまで旅をした人がいます。
彼は飛行機を使わず、バイクとフェリーだけで東京からロンドンまで行きました。
バイクならヒッチハイクや自転車に比べると比較的、旅程をコントロールしやすく快適に旅ができる手段です。
宿泊費と移動費を大幅カットした想定で考えると1年間の費用は150万円くらいでしょうか。(想定外の出費は含まず)
定住型バックパッカー
ビザの滞在期間を可能な限り使い、タイやフィリピンなど東南アジアなど物価が安くて居心地のいい国で長く滞在するバックパッカーです。
国によっては1ヶ月10万円もあれば余裕で生活できてしまうので、半年間、日本で賃金の良いトヨタなどの期間工としてガッツリ働いた後、残りの半年は海外で留学や旅をして、またお金が底をついたら帰国して働くというのを繰り返します。
移動型バックパッカー
大学生の夏休みや休学、社会人の転職タイミングや一時リタイアなどを活用して、バックパックを担ぎ、世界中をアクティブに移動しながら旅するスタイルです。
一般的な世界一周旅行者の定番スタイルです。
多い人だと1年間に50カ国くらい回ります。
1年間の世界一周の費用としては学生で安く旅する人は200万円前後、転職や結婚などのタイミングで一時リタイアした社会人なら300万円〜でしょうか。
移動にはLCCや世界一周航空券など様々なオプションがありますが、個人的には世界一周航空券より調整しやすいLCC活用をおすすめします。
(実際に出会ったバックパッカーで世界一周航空券を活用している人は10人に1人くらいでした)
費用もそれほど変わらないですし、日本にどうしても一時帰国する必要性がでた時や、ルート変更、スケジュール変更など無駄なく対処できます。
世界一周クルーズ船
居酒屋の壁紙によく貼ってあるピースボートが有名ですね。
世界一周で99万円〜と格安で世界一周できます。
最近は物価高やコロナ対策などで費用は上昇傾向です。
ひとり旅バックパッカーの世界一周費用を大公開!
世界一周費用(年間支出300万円)の内訳
- 交通費(飛行機、電車、バス、船など):115万円
- 宿泊費(ゲストハウス、ホテル):53万円
- 食費(自炊、外食):36万円
- 観光費:34万円
- 雑費(衣類、日用品、現地SIMカードなど):52万円
合計:290万円
準備費用
- ワクチン:15万円
- 長期海外保険:23万円(※)
- カメラ:19万円
- 衣類・グッズ:11万円
合計:53万円
世界一周の旅費+準備費用=343万円
ワクチン費用の内訳
ワクチン名 | 単価 | 回数 | 小計 |
---|---|---|---|
A型肝炎 | ¥9,500 | 3 | ¥28,500 |
B型肝炎 | ¥11,000 | 3 | ¥33,000 |
破傷風 | ¥4,000 | 3 | ¥12,000 |
日本脳炎 | ¥6,800 | 2 | ¥13,600 |
狂犬病 | ¥15,000 | 3 | ¥45,000 |
黄熱病 | ¥11,200 | 1 | ¥11,200 |
チフス | ¥12,960 | 1 | ¥12,960 |
合計 | ¥156,260 |
(※)長期海外旅行保険は帰国後にロストバゲージによる生活必需品の購入費用、カメラ修理費用など半分以上が保険金として戻ってきました。
衣類・グッズで11万円もかかってしまいましたが、不安から不要なものを沢山買ってしまい後悔しています。
そんなに多くのモノをバックパックに入れて旅することはできません。。
本当に衣類やグッズ(ガジェット)などは必要最小限でOKです。
必要になったら現地調達する方が節約できますし、海外で買い物をする楽しみを残しておく意味でも日本で買い込みすぎる必要はありません。
世界一周に本当に必要なものを紹介したこちらの記事も良かったらどうぞ。
1年間の旅費詳細
下表の1行分は1ヶ月分の費用になります。
※スマホの人は横に傾けて表示にすると見やすいです。
滞在国 | 交通費 | 宿泊費 | 食費 | 観光費 | 雑費 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
日本/タイ | ¥44,270 | ¥32,000 | ¥7,724 | ¥6,100 | ¥2,036 | ¥92,130 |
タイ/ラオス | ¥114,862 | ¥42,366 | ¥19,082 | ¥23,905 | ¥550 | ¥200,765 |
ミャンマー/インド | ¥51,159 | ¥22,804 | ¥18,434 | ¥21,008 | ¥236,643(※1) | ¥350,047 |
インド/ネパール | ¥41,677 | ¥20,873 | ¥23,278 | ¥62,372 | ¥16,332 | ¥164,533 |
ネパール/ドバイ/エジプト/トルコ | ¥86,909 | ¥37,312 | ¥29,231 | ¥20,255 | ¥27,816 | ¥201,523 |
トルコ/ギリシャ/ブルガリア/セルビア/ルーマニア/モルドバ/ウクライナ | ¥49,486 | ¥47,164 | ¥29,568 | ¥2,125 | ¥21,171 | ¥149,514 |
ウクライナ/エストニア/フィンランド/ラトビア/リトアニア/ポーランド/ | ¥36,194 | ¥32,787 | ¥31,191 | ¥6,017 | ¥11,622 | ¥117,811 |
チェコ/ドイツ/オーストリア/スロバキア/ハンガリー/クロアチア/ボスニア/モンテネグロ/アルバニア | ¥35,494 | ¥38,680 | ¥27,182 | ¥12,849 | ¥660 | ¥114,865 |
コソボ/マケドニア/ブルガリア/タンザニア/ザンビア/ | ¥66,317 | ¥27,172 | ¥17,339 | ¥74,248 | ¥78,275 | ¥263,351 |
ザンビア/ジンバブエ/ボツワナ/ナミビア/南アフリカ/スペイン | ¥71,130 | ¥43,110 | ¥35,062 | ¥29,015 | ¥8,142 | ¥186,460 |
スペイン/モロッコ/ポルトガル/カナダ/アメリカ | ¥90,549 | ¥72,703 | ¥34,997 | ¥17,174 | ¥15,902 | ¥231,325 |
アメリカ/メキシコ/キューバ/エルサルバドル/ホンジュラス/ニカラグア/コスタリカ/コロンビア/ペルー/ボリビア | ¥177,542 | ¥45,784 | ¥37,207 | ¥21,651 | ¥28,304 | ¥310,488 |
ボリビア/ブラジル/パラグアイ/アルゼンチン/チリ | ¥143,813 | ¥29,318 | ¥24,250 | ¥24,791 | ¥55,275 | ¥277,447 |
アルゼンチン/チリ/日本 | ¥147,842 | ¥38,592 | ¥26,592 | ¥22,344 | ¥21,016 | ¥256,386 |
合計 | ¥1,157,245 | ¥530,666 | ¥361,137 | ¥343,854 | ¥523,743 | ¥2,916,645 |
交通費 | 宿泊費 | 食費 | 観光費 | 雑費 | 合計 |
(※1)乗り換えのタイ・バンコクにてSONY70-200mmF4(レンズ)の購入代として¥168,430
安く旅したい人におすすめのエリアは東〜南ヨーロッパ
意外かもしれませんがヨーロッパはバックパッカーにとって安く旅できるエリアです。
特に東ヨーロッパ(ブルガリア、ハンガリー、ポーランドなど)〜南ヨーロッパ(ギリシャ、クロアチア、ポルトガルなど)近辺と旧ユーゴスラビアの国々は物価が安くて町並みや自然が美しく、料理も美味しくて超おすすめです。
タイなど東南アジアよりも物価が安く感じました。
このエリアの1ヶ月の旅費総額は12万円くらいでした。
ゲストハウスはキッチン完備の所がほとんどで、自炊メインで旅できたのも費用を安く抑えられた理由の1つです。
あとエジプトがいい感じのホテルやレストランでも安いな〜と思いました。
僕の「安い」と感じる感覚を一応お伝えします。
例えばインドの小汚いマーケットのストリートフードのカレーが1皿100円だったとして、それを見て「おぉ!安い!」とは感じません笑
僕が安いと感じるのは「日本で同様のサービスを受けたらこの値段では体験できない!」と思った時に安いと感じます。
例えばエジプトのアレクサンドリアに訪れた時は「安いな〜!」と感じました。
物価が安くて思わず長居しそうになったのが、エジプトのアレクサンドリアでした。
地中海の真珠とも呼ばれています。
アレクサンドリアの重厚感漂うクラシックなホテル(ドミトリーではない一人部屋)が1泊1020円と激安でした。
しかも窓からは地中海が少し見えるオーシャンビュー。
このクオリティでこの宿泊料金は驚異的な安さです。
地中海が目の前のモダンなレストランでの食事。
ボロネーゼとサラダボウル、さらにデザートでアイスまで頼んで600円でした。
海が近い高級感のあるレストランでの食事と考えるとやはり安いと感じます。
同じお店のチョコレートケーキもお値段120円!
見た目も味のクオリティも日本と遜色ありません。
もしアレクサンドリアに行く時はぜひ寄ってみてください。
東、南ヨーロッパ以外でもペルー、チリ、アルゼンチンなどの中南米も基本的に物価が安くてバックパッカーにとって面白いエリアです。
旅行中の日本での固定費を可能な限り0円に!世界一周する前に日本でやるべきこと
僕が世界一周中に後悔したことが一つあります。
それはマイカー(車)を売らずにそのまま日本で持ち続けたことです。
帰国したら乗るかもしれないし、もったいないから持っておこうと思いました。
しかし!
1年間に車にかかる税金や維持費は馬鹿になりません。
日本不在中に車関連だけで30、40万円くらいかかりました。
しかも世界一周から帰ってくれば、その後の生活も激変します。
僕は世界一周帰国後は東京で就職しました。
そしてすぐに車が不要になり売りました。
いつか使うだろうという感覚で1年間も乗らずに車を放置するなら思い切って手放して旅行費用などにしてしまった方がよっぽど懸命です。
基本的に日本でかかる固定費は可能な限り0円にしたいところです。
例えば税金関連や携帯電話などです。
- 車を売る(自動車税)
- 住民票を抜く(住民税)
- 携帯電話の契約解除
携帯電話のキャリアによってはプランを解約しても電話番号を保持してくれるサービスもあるので、必要に応じて活用しても良いと思います。
僕は世界一周の準備をしている時から断捨離・ミニマリスト思考が強く、どうせ1年間も使わない携帯番号なんて一回リセットしても何も問題ないと手放しました。
しかし、登録しているウェブサービスなどの携帯番号を解除しておかないと、あとあと結構大変です。
(でも実際なんとでもなります笑)
世界一周の費用はどうやって貯める?
もし一年間の世界一周をする場合、200万円以上のお金を準備する必要があります。
僕は本業や副業(このブログからの広告収益など)でお金を貯めました。
ブログはストック型ビジネスです。
何年も前に書いた記事でもアクセスがあればGoogleから毎月お金が銀行口座に振り込まれます。
世界一周中でもブログから毎月収入があったので精神的にも安心でした。
お金は稼ぐと同時に無駄な支出もカットしました。
節約術に関してはこちらの記事も読んでみてください。
出会った世界一周バックパッカーは学生か社会人に分類されますが、学生さんは親からお金を借りている人も多かったです。(もちろん学生さんの場合、バイトで貯めて旅してる人が大多数です)
金銭で頼れる人が身近にいれば相談してみると良いかもしれませんね。
あと最近だとCAMPFIREなどクラウドファンディングで支援者を募っている人も結構います。
世界一周中の観光費(ツアー代金)を安くする方法
僕の場合、観光費(現地でのツアー代金)が1年間で34万円かかりました。
観光費というのは、マチュピチュ遺跡の入場料とか、サハラ砂漠をラクダで周遊するようなツアー代金です。
宿泊費、食費は正直削りにくい部分です。
しかし、観光費は削ろうと思えばいくらでも削れます。
特に世界一周中のハイライトになるような高額ツアーに参加しなければかなり削れます。
僕の場合、エベレストでのトレッキング(9万円)、タンザニアでのサファリ(6.8万円)、パタゴニアでの氷河ツアー(1.2万円)などが高額ツアーベスト3になります。
こういったツアーは高いだけの理由があり、お金に余裕があればぜひやってほしいのですが、節約しながら観光することはできます。
「free walking tours」に参加してみる
例えばヨーロッパなどでは「free walking tours」が各都市で頻繁に開催されていました。
ゲストハウスの張り紙などでも案内があったります。
参加すればボランティアのガイドさんが街の歴史などを教えてくれます。
英語の勉強にもなりますし、教養も深まると思います。
レンタル自転車・バイクでツアールートを走ってみる
例えばカッパドキアを周遊する場合、現地のツアーに参加するのが一般的ですが、ルート地図だけ入手して、レンタル自転車などで自力で走ってみます。
地図を見ながら自転車で旅することでツアーに参加するよりも楽しさは10倍以上になります!
自転車でなくてもバイクが乗れれば尚、行動範囲が広がると思います。
僕はミャンマーのバガン遺跡をEバイクをレンタルして何日か遺跡巡りをしました。
ドラクエみたいな新しいエリアを発見するような楽しさがあり本当にワクワクしながら旅をしていました。
旅ランをする
旅ランとは「旅×ランニング」です。
たぶん旅ランがお金のかからない最高のアクティビティかなと個人的に思います。
ランニングをすることで脳内でセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの脳内ホルモンが分泌されます。
すると幸福感や高揚感、意欲、活動性、思考力、集中力、食欲、快楽、モチベーションなどが一気に高まります。
それを海外の素晴らしい景色の中でやった時にはもうテンションMAX状態です。
「世界一周でやって良かったことベスト5」にはこの旅ランは確実にランクインします。
ぜひお気に入りの曲(できればその土地で知った曲)をiPhoneなどで聞きながら走ってみてください。
日本に帰国してからその曲を聞けば、きっと世界一周中に走った情景が思い浮かびます。
世界一周を安くしたいならソロよりカップル・友人同士がおすすめ!
出会った世界一周してる旅人はソロバックパッカーよりもカップル・ペアでのバックパッカーが多かったです。
カップルの場合、食事のシェアや宿泊施設など部屋単位で借りて快適に旅ができるなどメリットが沢山あります。
一人当たりの費用も二人で旅した方がソロより安くなります。
カップルじゃなくても、仲のいい友人と一緒に旅するのもアリです!
旅は道連れです。
もちろん、ソロ旅のメリットも沢山あります。
人に気を使う必要が一切なく、全て自分の好きなように決められます。
ソロとペアのメリットデメリットは全て表裏一体です。
自炊できる国は自炊しまくる!
多くのバックパッカーは自炊をベースにしています。
(東南アジアなど屋台で安く食べれるような国はしなかったります)
ヨーロッパ、北米、中南米あたりは基本的にゲストハウスにキッチンや冷蔵庫が完備されているので、自炊しやすいです。
いくら外食費用が安い国であっても、スーパーで食材買ってきて自炊した方がさらに安くなります。
あと各国のスーパーマーケットを見るだけでもかなり楽しいです。
ブルガリアに行った時はスーパーに並ぶヨーグルトの豊富さに圧倒されました。
その国の食文化はスーパーマーケットに現れています。
自炊するのはお金の節約というよりも、食べたいものを食べる手段としての方が強いかもしれません。
例えば旅が長くなると米など日本食が超食べたくなります。
そんな時は現地の食材を使って唐揚げっぽいのを作ってみたりします。
この時、上手くできるとかなり嬉しいです笑
色々な国の食材を使って料理をするのってめっちゃ楽しいです。
時間は沢山あるので、スマホでレシピを見ながら作ったり、鍋でお米を炊く方法なども習得しました。
世界一周は料理スキルを含めて生活能力が飛躍的にアップします。
移動のある日は弁当を作って電車にゆられて食べることも。
ホテル予約はBooking.comがおすすめ
宿泊予約はBooking.comがおすすめです。
Airbnb、エクスペディア、アゴダなど用途やエリアによって使い分けても良いかもしれませんが、僕は8割くらいはBooking.comで宿泊予約をしていました。
Booking.comは世界最大のオンライン宿泊予約サービスであり、218の国と地域の70万軒以上のホテルやゲストハウスの予約ができます。
2年間で5泊以上すると会員ランクが最上級の「Geniusレベル2」となり、宿泊料金が永久に10〜15%OFFとなります。
実際に僕もホテルの公式から直予約した方が安いのではないかと思い、価格比較することが今でもあるのですが、Geniusレベル2でのBooking.com価格はホテルやゲストハウスの公式サイトより安いことがほとんどです。
あと予約ごとにポイントも付与されるので、使えば使うほどお得感があります。
Booking.comで予約をして現地に到着して予約されていない等のトラブルになったことは1度もなかったので安心して使えるサービスだと思います。
航空券はスカイスキャナーでチェック
ここまで細々した節約テクをご紹介してきましたが、やはり交通費が全体の1/3を占めるので、ここをいかに抑えられるかがポイントになります。
基本的にLCCの登場で飛行機は安くなったイメージがありますが、陸路のほうが安いケースがほとんどです。
節約したい場合、なるべく鉄道やバスを利用しつつ、飛行機をなるべく使わないスタイルが節約できます。
航空券を購入する時はメジャーですが航空券比較サイト「スカイスキャナー」がおすすめです。
あとは滞在国のエアライン(インドならスパイスジェットなど)の公式サイトから直接予約した方が選べる便数が多かったり安い場合もあるので、両方チェックしてみると良いかもしれません。
世界一周中のお金の管理とクレジットカードの注意点
僕が日本から持っていったお金は…
- クレジットカード2枚
- マネーパスポート(チャージした分のみATMから引き出せるカード)1枚
- 日本円10万円分(現金)
- 手元にあった各国紙幣(USドルなど)
基本的に現金は引き出さずに、水のペットボトルなど少額でもクレジットカードで払っていました。
クレジットカードが使えないような国やエリアでは、ATMでクレジットカードのキャッシング機能を利用して現金を引き出していました。
両替所よりもクレジットカードのキャッシングの方が手数料が抑えられます。
ちなみに出会ったバックパッカーでクレジットカードの海外キャッシング機能が使えるつもりで世界一周をスタートしたにも関わらず、実際キャッシングが使えずに、早々に一時帰国してしまった人がいました。
ビザ手数料など現金払いのみの国もあるので、現金がないとどうしても入国できない国があります。
持参するクレジットカードが海外キャッシングに対応しているか?限度額はいくらか?しっかり確認した方が良いです。
キャッシングの限度額はできれば月10〜20万とかではなく、30万以上が良いです。
途上国の場合、ツアー代金は現金払いのみのところが多く、想像以上に現金が必要になってキャッシング限度額ギリギリだった時もありました。
お金には多少余裕をもっておいた方がヒヤヒヤせずにすみます。
ちなみに僕は楽天プレミアムカードを利用していました。
年会費1万円かかりますが、世界中の500の空港ラウンジが使い放題になるプライオリティパスが無料で付いてきます。
世界一周旅行者にとってメリットが最大限受けられるクレジットカードだと思います。
小銭は思い切って人にあげちゃう
ゲストハウスなどで出会ったバックパッカーと、現地通貨の交換をする時もありました。
僕は小銭などもう必要ないお金はあげたりもしました笑
ユーロは別として小国の小銭などは、その国を離れればただのお土産コインになります。
コインは量が増えると重くなってきますし、お金である以上、精神的に捨てにくいです。
最後は国境超えのバスの休憩所でペットボトルやお菓子、トイレ使用料などに余ったコインを使い切ってしまうこともよくありました。
旅に慣れてくると、現地通貨を0にした状態で出国することが一つ快感になります笑
ただしフィリピンなど出国税(※以前は現金のみでした今はクレジットカードで支払いできます)がかかる所もあり、最後に想定外に現金が必要になる時もあるので、そういったのがないか事前に確認するのがベストです。
アフリカのジンバブエに行った時は新通貨に切り替わった後でも、ホテル宿泊料が現地通貨で使えず、USドルでの支払いを要求されました。
100USドル札を財布以外のどこかに忍ばせておくといざという時に役立ちます。
世界一周中は毎日家計簿をつけよう!それが旅の記録になる。
僕はお金の管理だけは徹底していました。
宿泊費や食費、観光費、日用品、両替など、「いつ」「どこで」「どれくらい」「何に」使ったかエクセルに1円単位で1年365日全て記してきました。
↓例えば食費の家計簿には、都市名、食料、レストラン・カフェの代金まで記しています。
↓宿泊費も滞在都市、宿泊数、1日あたりの宿泊費など記しています。
↓観光費は施設入場料なども含んでいます。
日記も毎日付けていたのですが、日記は定性的な記録、家計簿は定量的な記録という感じで、この2つを後から見て振り返ることで、当時の旅の記憶が鮮明に思い出すことができます。
世界一周中も出会ったバックパッカーは家計簿を付けている人が多かったでした。
やはりお金の管理ができる人→自己管理ができる人→夢が叶えられる人という感じなのかもしれません。
[終わりに]300万円あったらあなたは何を手に入れますか?
世界一周の費用について色々と書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
ここで一つ、質問をしたいと思います。
「自由に使える300万円があったら、あなたは何を手に入れますか?」
ちょっと考えてみてください。
お金の使い方は稼ぎ方よりも難しいと言われています。
お金の使い方で価値を0にも100にもできるからです。
よくお金の使い方は浪費と消費と投資で分けて考えられます。
例えばソーシャルゲームに300万円課金することで得られる価値は0です。
これは浪費以外の何物でもありません。
では逆に投資としてのお金の使い方です。
投資対象で最もリターンが高いと言われているのが「自分自身」です。
新たなスキルを身につけるために勉強会やセミナーに参加するのも自己投資でしょうし、語学を学ぶために海外留学するのも立派な自己投資です。
僕は世界一周も自己投資だと考えています。
(そういう意識で行くことが前提ですが)
世界一周という経験は人生において、非常にプラスです。
僕はビジネススキル以上に自分の価値観や感性を磨くことが一番の自己投資だと思っています。
自然の中に身を置いたり、音楽や芸術にふれたり、多様な食材を味わったり、普段接しない人々と接してみたり…世界一周をすることで潜在能力が刺激され、人間のもつパラメーターレベルが格段に上がります。
- 価値観
- 思考
- 感性
- 計画力
- 判断力
- 直感力
- 危機回避力
- コミュニケーション力
- 金銭感覚
もちろん、その後の人生観や仕事に対する意識も変わります。
人生を変えたければ世界一周に出るのが一番良いのではないかと思うほどです。
旅の記憶は時間の経過とともに比例してあなたに幸福感を与えてくれます。
僕は300万円というお金の価値を世界一周を通じて知ることができました。
[あとがき]ジオアービトラージで考えると、1年間の世界一周の費用はもっと安い
1年間の世界一周に必要なお金は300万円くらいですが、実はここには海外での生活費が含まれています。
日本での生活費が年間200万円かかっていた場合、差し引き100万円が世界一周をしたことで実際に上乗せでかかった費用になります。
なんかこう考えると、世界一周って本当に安く感じませんか?
もちろん、今は日本で生活した方が安く済むというケースも多いと思いますが、1年間にも及ぶ世界一周は、「旅」なのか「海外移住」なのか、その境界線が曖昧になってきます。
むしろ世界一周することで、日本で暮らしているよりも安く抑えられて、支出が改善する可能性もあります。
ジオアービトラージ(地理的裁定取引)によって地域もしくは国ごとの物価の違いを利用して収支をやりくりできれば、いわゆるFIRE的も可能です。