アディゼロSLレビュー!ボストン12やアディオスプロ3と比較

アディゼロSLレビュー!ボストン12やアディオスプロ3と比較

先日、東京で開催された「adidas SPECIAL RUNNING EVENT」に参加してきました。
ゲストは箱根駅伝でも活躍した塩澤稀夕選手、元プロランナーの下門美春さん、シューズアドバイザーの藤原岳久さんなど豪華な顔ぶれでした。
このイベントではadidasアディゼロシリーズの現主力ラインナップ(SL、ジャパン8、ボストン12、アディオスプロ3)の各シューズの違いやゲストランナーの使い分け、日頃のトレーニングやレースの心得など様々な話を交えながら、実際にシューズの試走会が隅田川テラスで約10kmほどかけて行われました。

この記事では、イベントに登壇した第一線で活躍するランナーの方々のアディゼロSLの評判(機能、用途、使い心地、耐久性、サイズ感など)をまとめました。
僕も実際にこのイベントを通じてアディゼロSLを購入したので、その購入した背景なんかも含めてレビューしたいと思います。

イベントでのトークショーからアディゼロSLの評価に迫る!

アディゼロSL
アディゼロSL

まず結論として、アディゼロSLは最高のデイリートレーナー(ジョグ用シューズ)です。

トップランナーでも練習の8割はジョグとも言われています。
残りの2割は心肺機能の追い込みや筋肉強化を目的としたポイント練習(ペース走、ビルドアップ走、インターバル走など)や、持久力アップを目的としたLSD(Long Slow Distance/長い距離をゆっくり走る)です。

練習方法は沢山ありますが、走れるためのカラダづくりの土台はジョグです。
僕もほぼジョグ中心ですが、2024年に参加した「びわ湖マラソン」でサブ3.75(3時間44分)を達成しています。

adidasの現在のシューズラインナップ上でもアディゼロSLはジョグ用シューズという位置付けです。

アディゼロSLの2つの特徴

特徴1:アッパーに「LIGHTWEGIHT SANDWICH MESH」を採用し、アディゼロシリーズ最高の履き心地

アディゼロSLのアッパーには新素材「LIGHTWEGIHT SANDWICH MESH」が採用されています。
一般的にアッパーがソフトである方が足への締めつけ感が軽減されて「履きやすい!」という感覚になります。
しかしソフトであることは、同時に硬さや安定性が落ちてしまい、足のブレが生じスピードに乗りづらいデメリットもあります。
しかし、今回採用された「LIGHTWEGIHT SANDWICH MESH」はソフトな履き心地を維持しつつ、ブレが生じにくい安定性を維持した素材となっています。

アディゼロSLはソフトな素材で足を優しく包み込むようなは着心地です。

実際、アディゼロSLはこれまで履いてきたアディゼロシリーズで一番履き心地がいいシューズでした。
僕は新しいシューズの履き初めの頃は少し足に違和感を感じたり、相性が悪いとマメができたりするのですが、アディゼロSLはトータル100km走っても全くストレスはありませんでした。

特徴2:ミッドソールに「LIGHTSTRIKE PROとEVA」と2種類の素材を採用し、反発性とクッション性のバランスを最適化

前足部に入っている「LIGHTSTRIKE PRO」は反発性が特徴の素材です。
全体的に使われている「LIGHTSTRIKE EVA」は、クッション性や反発性、弾力性を兼ね備え、やわらかさがありつつ硬さも感じられる素材です。

アディゼロSL全体には「LIGHTSTRIKE EVA」が使用
アディゼロSL前足部には上位モデル同様、反発性に優れた「LIGHTSTRIKE PRO」を採用。

アディゼロSLのミッドソールを効率的に使う場合、ミッドソール走法がおすすめです。
ミッドソール走法とは、足裏全体で地面で着地する走法です。
足裏全体で地面を捉えた後、つま先に重心を移動させ、ソールの反発力で推進力に変えます。
メリットとしては、踵で着地する走法と比較して、ブレーキがかかりにくかったり、脚や膝への負荷軽減による故障リスクの低減などがあげられます。

参照元:https://shop.adidas.jp/blog/article/2022120102/

アディゼロSL、ボストン12、アディオスプロ3との比較

アディゼロシリーズのラインナップ一覧
アディゼロシリーズのラインナップ一覧(見て分かる通り、アディゼロSLは全てのランナーに対応したシューズです)

アディゼロSL

アディゼロSLは普段履きでもストレスのない履きやすさ!デザインもシンプル。

アディゼロSLは基礎的な走力を高めるためのデイリートレーナー(ジョグ用シューズ)です。

反発力は、そこそこなので自分の足で走っている感覚が強いです。
またアディゼロSLのヒールの厚さも33cmで、ボストン12やアディオスプロ3の39.5cmと比較しても、厚底シューズではない点も練習用として◎です。(厚底は股関周りへの負担が大きく、常用するのは怪我のリスクも高まる)

重量はアディゼロSLが240g、ボストン12が270gなので実際に走っていても、かなり脚が軽く、回転しやすい印象です。
足全体をソフトに包み込む感覚で、クッション性も高く怪我や故障の予防をしながら練習するのに最適です。

ボストン12

ボストン12はポイント練習用、フルマラソン・レース用、アディオスプロ3にステップアップするためのシューズです。

重量はアディゼロSLと比べてやや重めですが、グラスファイバー素材(ENERGYRODS 2.0)を用いた推進力やContinentalラバーによるグリップ力などアディゼロSLにはない高機能面が魅力です。
一方、アディオスプロ3程の”異次元”な反発力はないので、良い意味で飛ばし過ぎることがない、後半型ランナーにはベストチョイスなシューズです。(イベント時のランニングシューズアドバイザー藤原さん談)

※僕はまだボストン12は未購入ですが購入予定です。

アディオスプロ3

イベントで試走したアディオスプロ3。本当に「走らせてもらいます!」って感じのシューズです。

アディオスプロ3はフルマラソンでサブ3以上を狙うランナー向けの本番用シューズです。

高反発で自然とポンポン跳ねるので、バネのある爆発的な推進力とハイケイデンスを維持しながら走ることができます。
ランニングシューズアドバイザーの藤原さんがイベントでもおしゃってましたが、アディオスプロ3は逆に後半にバテたりペースが落ちてしまうランナーには要注意だそうです。
シューズの力で”勝手に走らされる”と後半、脚がもたないようです。
アディオスプロ3は相応の走力が必要です。
しかし、履きこなす力があれば、圧倒的なパフォーマンスが期待できます。
塩澤選手や下門選手も本番や練習でもアディオスプロ3は着用されいるそうです。

個人的には普段のジョグ用はアディゼロSL、ポイント練習&フルマラソン用にボストン12の2足体制がベストかなと思います。
サブ3以上を狙うならこれにアディオスプロ3も追加で購入して3足体制も良さそうです。

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不整地ランも楽しめるダイレクトな感覚

まず、個人的に好みだったのが、地面からの情報が伝わりやすいので、土の上などの不整地でも安定感があり、走っていて楽しいことです。

やはりジョグは怪我予防の観点からもロードだけでなく、公園の芝生や雑草、土の上など不整地を走ることも多いので、この不整地も安定して楽しく走れるのは個人的にとても重要です。

アディゼロSLのヒールカウンター
アディゼロSLのヒールカウンターは硬さも程よくありブレにくい。

耐久性について

アディゼロSLの「HIGH GRIP ラバー」
アディゼロSLの「HIGH GRIP ラバー」

アディゼロSLは「HIGH GRIP ラバー」を採用しています。
一方、他のアディゼロシリーズは自動車やレース用の自転車に採用されているContinental(コンチネンタル)社製のラバーアウトソールを採用しています。
Continentalラバーは様々なコンディション下でも高いグリップ力を発揮し、高い耐久性があります。
この辺、SLは高価格帯モデルと比較するとコストカットされている印象があります。

100km程度しかまだ走ってはいませんがラバーはもとより、近年軽量化の弊害としてトラブル続出のメッシュ部分などが破けたりなどはありません。
アディゼロSLはジョグ用シューズとしての位置づけで開発されていることから、一般的なランニングシューズの耐久性(700km〜1000km)は期待できます。

もし耐久性重視であればアディスターCSも検討してみてください。
こちらはLSD用(20km以上のトレーニング)に設計されたランニングシューズです。
アディゼロSLは10km前後のジョグには最高だと思いますが、ソフトな履き心地なので20km〜30kmのLSD(ロード)だともう少しグリップ感や安定性が欲しいなという感じもします。
僕は20km以上走り込む時はアディスターCSや足との一体感をより感じられるアディゼロジャパンなどを好んで使っています。

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あとランニングシューズを長持ちさせたい場合、2〜3足をルーティンで回すのがおすすめです。
元プロランナーの下門選手もアディゼロSLを気に入り、シューズを長持ちさせるためアディゼロSLを2足保有して交互にルーティン使用しているそうです。

その他、アディゼロSLで日常のジョグで感じた3つのメリット

  1. 素材のせいか、冬でも足先が温かい(アディゼロジャパンなど薄地メッシュと比べて)
  2. 靴紐がほどけにくい(多少、強めに靴紐を締めても痛みがない)
  3. 数字以上に軽量に感じる。脚上げがラクなのでハイケイデンス&フォームも大きく走れる気がする。

アディゼロSLのサイズ感は?

アディゼロSLのサイズ感ですが、他のAdidasのランニングシューズと同じくらいでした。
僕はこれまでアディゼロジャパン6、アディスターCS、アディゼロプロなどが28cmで一番フィット感良かったので、今回もアディゼロSLも28cmを選びましたが問題なかったです。
ワイドモデルもありますので、普段ワイドモデルを着用されている方はワイドモデルでもいいと思います。

アディゼロSL自体、ジャパンシリーズのようなタイトな締めつけ感はありません。
一方、イベントで試走したアディオスプロ3は少し大きめに作られているという担当者からのアドバイスでワンサイズを落とした27.5cmで走りましたがジャストフィットでした。

アディゼロSLの価格について

アディゼロSLはアディゼロシリーズの中でも非常にコスパが高いモデルだと思います。
Adidas公式ショップでは約12,000円、Amazonや楽天市場では8,000円代から購入できます。
ボストン12が公式ショップでは約19,000円、Amazonや楽天市場ではサイズやカラーによって違いますが約12,000円〜です。

同じデイリートレーナーとしてアディゼロRC5もありますが、こちらは部活シューズというか、短距離〜中距離走者向けシューズです。
またネット上での口コミ評価を見ると評判はあまりよくありません。
(特に耐久性に難ありの報告が多数)

まとめ〜アディゼロSLは基礎走力を鍛えるのに最高の一足!

アディゼロSL

結論としてアディゼロSLはフルマラソンのための基礎的な脚づくりのためのジョグシューズとして一足は持っていて損はないです。

サブ4〜3を狙うランナーであれば、アディゼロSLで基礎走力を鍛えて、フルマラソンのためのポイント練習&本番用シューズとしてボストン12との2足体制が一番コスパよくランニングシューズを運用できる組み合わせかな〜とゲストのトークや実際にイベントでの試走などを通じて感じました。

サブ3やサブエガを目指す人は迷わずアディオスプロ3ですね!

では楽しいランニングライフを!

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