海外のカフェから学ぶ勉強&作業が集中できる部屋の作り方

ギリシャ(アテネ)のカフェ

勉強や作業をする時、自宅よりカフェの方が集中できると感じる人は多くいます。

脳科学的にも静かな空間より騒音のあるカフェの方が集中できるという研究結果もあります。

しかし、カフェに頻繁に通うのはお金もかかりますし、最近だと長時間の勉強や作業を禁止しているお店も増えてきています。
僕も東京に引っ越してからは、勉強や作業に使えるような落ち着くカフェが近くになく、自室をなるべく作業しやすい空間にしようと試行錯誤しています。

さらにはCOVID-19感染拡大防止によるリモートワークの普及など、自宅でも高い生産性が求められます。
(というか、自宅が集中できる空間でないと自宅残業なんかも発生してしまいます…)

そこで今回は、僕が世界50カ国以上のカフェやゲストハウスを100ヶ所以上見て学んだ集中しやすい部屋(空間)の紹介と、その作り方を2ステップでご紹介します。
世界中のカフェの実例も満載なので楽しんでご覧ください!

海外のカフェから学ぶ集中できる環境とは?

アルバニア(ティラーナ)のカフェ
アルバニア(ティラーナ)のカフェ

こちらのカフェは一見モノが多いように感じますが、壁に組み込まれた本棚を活用し、整然とモノをレイアウトしています。
モノが多い部屋でも、このようにスペースを取りながらレイアウトすることで、スッキリした空間に見せられます。
壁に配置しているので、目線にモノが入らないので、作業にも集中できます。

ギリシャ(アテネ)のカフェ
ギリシャ(アテネ)のカフェ

評判の良い海外のカフェの特徴として、日本のような狭い空間に人がぎゅうぎゅう詰めにならない設計と、ゆとりある座席レイアウトがされている点です。

他人との適度な距離感は、自分の作業に集中できます。
天井も含めてゆとりある広い空間は居心地の良さを生みます。

ブルガリア(ソフィア)のゲストハウス
ブルガリア(ソフィア)のゲストハウス

暖色系の温かみのある空間です。
手作り感のあるインテリア・デザインも温もりを感じさせます。

ペルー(クスコ)のシェアハウス
ペルー(クスコ)のシェアハウス
ラオス(ルアンバパーン)のゲストハウス
ラオス(ルアンバパーン)のゲストハウス
トルコ(カッパドキア)のカフェ
トルコ(カッパドキア)のカフェ
アルゼンチン(パタゴニア)のゲストハウス
アルゼンチン(パタゴニア)のゲストハウス

上の4つの空間に共通しているのは、大きな窓から見える大自然の景色が美しい点です。

外に目を移した時に、自然を感じられると気分転換にもなりますし、一日の中での時間経過も分かるので、勉強や作業の区切りもつきやすいです。

中国(上海)のスターバックスリザーブ
中国(上海)のスターバックスリザーブ
ルーマニア(ブカレスト)のスターバックスリザーブ
ルーマニア(ブカレスト)のスターバックスリザーブ

上の2つの空間に共通しているのは、先に紹介した自然の外光を取り入れた空間とは真逆の壁に囲まれた閉鎖された空間です。

間接照明のみの室内は薄暗く、気持ちを落ち着かせる効果があります。

閉鎖された空間は、外からの余計な情報が目に入ってきません。
勉強や作業に集中しやすいメリットがある一方、長時間の作業は退屈さや眠気を感じることもあります。

ボツワナ(カサネ)のホテルラウンジ
ボツワナ(カサネ)のホテルラウンジ

最後にアフリカのホテルラウンジから一枚。
こちらは、チョベ国立公園に隣接した自然の中にあるホテルです。
天井が高く、外との間仕切りがありません。

自然と一体感のある空間は脳にも新鮮な酸素が取り込まれ、アイデアを出したい時など、クリエイティブな仕事をする時に適しています。

ポルトガル(リスボン)のカフェ
ポルトガル(リスボン)のレストランカフェ

東京都心のような周囲が建物で取り囲まれた環境の場合、室内に上の写真のような大きな観葉植物を置くことで、身近に自然を感じられます。

ネパール(カトマンズ)のカフェ
ネパール(カトマンズ)のカフェ

もちろん、部屋の大きさによって大きな観葉植物が置けない場合は、机の上に置けるサイズでも良いので、グリーンを置くと気分もリフレッシュできます。

それでは、具体的な事例を見たところで実際に集中できる部屋の作り方、考え方を2ステップでご紹介します。

STEP1:集中できる部屋の第一歩は整理整頓から。

まず大前提として、部屋がすっきり片付いている必要があります。
そこで最初に取り組むべきは、整理整頓です。

整理整頓と聞くとハードルが高いように聞こえますが、要するに必要のあるもの、ないものをハッキリさせ、不要なものは捨てましょうというこです。

特に机の上は重要です。
何も置かないのが良いですが、気分がリフレッシュするようなモノを置くことも効果的です。
お気に入りの写真やグリーンなどを置いてみましょう。

整理整頓は苦手な人もいると思いますので、少しコツをご紹介します。

整理整頓のコツはプライオリティをつけて捨てること

整理整頓のコツはプライオリティ(優先順位)をつけて捨てることです。
絶対になくてはいけないモノ(MUST)とあったほうが良いモノ(WANT)をつけましょう。
身の回りにあるモノはWANTに分類されるモノが多いことに気付きます。

もちろんWANTを全て捨てる必要はありません。
そもそもWANTにもならない不要なものもあると思います。
例えば・・・

  • 着なくなった服や靴
  • 書類や本
  • 壊れた電化製品

など沢山あると思います。

部屋の整理整頓ができない人はまずはバッグの中身から整理整頓を

いきなり、部屋の整理するのは、ハードルが高いかもしれません。
そんな人はまずは、いつも使っているバッグやカバンの中身に入っている普段の持ち物から見直してみたらいかがでしょうか?
バッグの中身も人によって個性がでます。

旅の荷物という視点で見ると「不安の大きさ」=「荷物が増える」という傾向があります。
初めての海外旅行の時を思い出してみてください。
旅慣れた今よりも必要以上の服や荷物を大きなスーツケースに詰め込んで行かれた人がほとんどだと思います。
でも荷物なんて無くても平気だったりします。

それよりも物を持たないことで、身軽になったり、必要なものがすぐに取り出せるなどメリットを大きく感じます。

STEP2:五感に心地よい空間を作る

集中できる部屋とは、五感にとって心地よい空間でもあります。
五感は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚になりますが、一般的に心地よい空間作りには人が感知できるこれらの要素が巧みに利用されています。

「この場所、なんだか落ち着くなぁ」

と感じる空間にはその要素があります。

心地よい空間に共通している要素には、適切な室温、光、音、匂い、広さがあります。
この5つの要素に分解して、一般的に人が集中力が増すポイントをご説明します。

  1. 室温:オフィスの室温を20度から25度に上げることで、従業員のタイピングミスが44%減少し、タイプする文字量も150%増加したという報告があります。
    引用:Cornell Chronicle
  2. 光:暖色系の照明よりも青白系の明るい照明が集中力アップにつながります。
  3. 音:ある実験では、70デシベル(カフェでの周囲の話し声に相当するノイズ)のグループは、他のグループより成績が突出してよかったという実験結果があります。一般的に無音よりも心地よいBGMが聞こえる環境の方が集中できます。
    引用:Harvard Business Review Home
  4. 匂い:アロマやコーヒーの香りには集中力アップやリラックス効果があるとされています。
  5. 広さ:天井が高く広い空間はアイデアを生みやすい環境で、天井が低く狭い空間は作業や勉強に集中できる空間とされています。(年収が高いエグゼクティブは、高級ホテルのラウンジを利用して打ち合わせをしている人もいます)

以上を踏まえると、集中力できる部屋の条件としては、誰にも邪魔されない書斎のような狭い空間を確保し、そこを室温25度に保ち、寒色系の光で室内を照らし、歌詞のない音楽(JAZZやクラシック)をBGMとして流し、アロマやコーヒーを手元に置くことで、心地のよい集中できる環境が作れます。

自分も将来、家を建てる時などあれば、書斎はぜひ作りたいなぁと思っています。

まず手軽にできそうなところとしては、室温設定を見直したり、照明スタンドやオーディオ機器を上質なものに変えたり、アロマを取り入れるなどが個人的におすすめです。

ぜひ色々挑戦してみてください。

実際に集中しやすい部屋を作ってみました

上で紹介した集中できる空間に共通するものを洗い出して、実際に部屋を自分自身でカスタマイズしました。
その様子を下の関連記事にまとめました。

↓ちょっと良い音をデスクトップで聴きたい人におすすめのオーディオ機器のレビュー記事

↓無印良品のフレグランスを買ってみた感想記事です。

↓無印良品の壁につけられる写真フレームでモノクロ写真を飾って空間を演出してみました。

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